【2024年版】女性起業家が申請するべき助成金・補助金・融資など14選!

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起業時に女性におすすめの資金調達方法を助成金から融資までご紹介!

こんにちは。創業手帳WOMAN編集部です。日々女性起業家の記事を発信しています。

女性起業家を取材していると、パワフルな方ばかりでいつも驚かされます。一方で結婚・出産・育児などで仕事をセーブしなくてはならないタイミングがあり、起業においてもサポートを必要としている方が多いでしょう。

しかし、女性の起業家は少ないからこそ、様々な制度が整備されています。それらの制度を活用し、起業を成功させてほしいと思います。

創業手帳woman編集部では使える補助金などの資金調達制度を日々情報収集しています。その中でも使えるものを厳選してお届け、解説していきますね。事業を軌道にのせ活躍している女性起業家のインタビューも多数掲載。女性が起業するヒントがつまっています。

また、創業手帳の別冊補助金ガイドでは、最新の補助金・助成金を詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。

さらに、自分にあわせた補助金情報が届く補助金AIという無料サービスもございます。無数にある補助金から自分にあった補助金を抽出できます。自動配信機能つきですので、補助金の取りこぼしがないように登録をおすすめします。

資金調達に関する情報だけをまとめた、資金調達手帳では、融資を受ける際に必要な、事業計画書の書き方や、信用情報を開示する方法など、資金調達に関わるノウハウを幅広く紹介しています。この記事と併せて、参考にしてみてください。

起業する方法について、詳しくはこちらの記事を>>
普通の人が起業するには。起業の成功に大切な5ステップを創業手帳の大久保が解説!


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※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください

この記事の目次

女性起業家が申請できる助成金/補助金/融資とは?

女性起業家におすすめの助成金や補助金をご紹介する前に、そもそも資金調達の方法として挙げられる「助成金」「補助金」「融資」にはどのような違いがあるのか解説します。

また、女性起業家はどのような資金調達方法を選ぶべきなのかについても解説します。

助成金・補助金・融資の違い

資金調達方法には大きく、助成金・補助金・融資の3つの方法があります。

種類 概要 代表的な制度
助成金 ・主に厚労省が管轄する支援金
・基本的に返済不要
・条件を満たす応募者に支給

・定額制、後払いが基本

・キャリアアップ助成金

・地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)

補助金 ・主に経産省が管轄する支援金
・基本的に返済不要

・採択された応募者のみに支給
・割合制、後払いが基本

・小規模事業者持続化補助金

・ものづくり補助金

・IT導入補助金

融資 ・公的融資から民間融資まで種類が豊富

・返済が必要

・利息が発生

・条件や金額は融資ごとに設定

・新規開業資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)

助成金と補助金は、どちらも事業者に対して交付される支援金で、返済不要のものが中心です。募集期間が決まっており、制度ごとの要件などを満たす必要があります。

両者の違いを挙げるとすると、助成金は条件を満たした応募者に高確率で支給されるのに対し、補助金は条件を満たして採択された応募者のみに支給される点です。

助成金についてもっと詳しく知りたい!
補助金/助成金を活用しよう。起業・創業・開業時に選べる4種類をご紹介!

融資は返済の必要がありますが、公的な制度以外に民間の金融機関が扱うサービスも豊富です。随時受付を行っている上、ある程度金額が限定される助成金や補助金と違い、融資額の相談も行えます。

創業手帳では、融資の審査が通るポイントなどが分かる融資ガイドをご用意しております。元信金職員の「オススメの融資3つ」なども掲載しておりますので、ぜひご活用ください。

女性起業家の資金調達方法の選び方

起業のための資金調達方法は様々ありますが、特に女性の起業家であれば、以下の資金調達方法が挙げられます。

  • 女性の起業を応援してくれる制度を活用する
  • 自身の住まいや起業予定の地域の制度を活用する
  • 女性に有利な低金利の融資制度を活用する

制度の中には女性を対象としたものや、女性に対し優遇措置を設けているものがあります。女性の開業や企業の支援に特化した制度を活用し、有利にスタートアップしましょう。

制度の申請には事業計画書の作成などの準備が必要となるので、起業を考えている方は一度専門家に相談することをおすすめします。

その他の起業の資金調達方法一覧はこちら>>
【保存版】資金調達とは?起業・開業時に使える18の方法|種類別のメリット・デメリットをわかりやすく解説

女性起業家におすすめの助成金

ここからは、女性起業家におすすめの資金調達方法の一つ「助成金」について、どのような制度があるかをご紹介します。

【東京都】若手・女性リーダー応援プログラム助成事業

「若手・女性リーダー応援プログラム助成事業」は、都内の商店街の活性化を目的として東京都が運営する助成金です。

商店街での開業・事業の多角化を対象としており、資格要件の一つに女性であることが挙げられています。

女性起業家であれば年齢に関係なく申請ができる助成金なので、東京都内の商店街で起業・開業等を考えている方はぜひ検討してみるとよいでしょう。

助成の対象となる費用 助成率 助成限度額
店舗新装・改装工事費、設備・備品購入費、宣伝、広告費 助成対象費の3/4以内 400万円
交付決定日から3年間の店舗賃借料 助成対象費の3/4以内 1年目:15万円/月

2年目:12万円/月

3年目:10万円/月

出典:公共財団法人東京都中小企業振興社「令和6年度【若手・女性リーダー応援プログラム助成事業】【商店街起業・承継支援事業】

両立支援等助成金

働きやすい職場環境の構築を目指す女性起業家・経営者におすすめなのが「両立支援等助成金」です。

仕事と育児・介護等の両立を支援するための助成金で、取り組みをした事業主に支給されます。

従業員に育児や介護をしている世代が多いなら活用を検討しましょう。

コース 助成の主な要件 助成額
出生時両立支援コース 男性労働者の育児休業の取得支援 第1種:

・1人目20万円

・2人目、3人目10万円

第2種:20万~60万円(年数等の条件で変動)

介護離職防止支援コース 介護休業の取得、介護と仕事の両立等の支援 15万~30万円(種別によって変動)
育児休業等支援コース 育児休業の取得、職場復帰等への支援 30万円
育休中等業務代替支援コース 育児休業の取得に関する業務代替等の取り組み、他の労働者への支援 手当支給等(育児休業):最大125万円

手当支給等(短時間勤務):最大110万円

新規雇用(育児休業):9万~67万5,000円(期間により変動)

柔軟な働き方選択制度等支援コース 育児期の柔軟な働き方に関する制度の複数導入と対象者の利用 2つ導入:20万円

3つ以上導入:25万円

不妊治療両立支援コース 不妊治療と仕事の両立のための取り組み等の支援 30万円

出典:厚生労働省「2024(令和6)年度 両立支援等助成金のご案内

両立支援等助成金について、詳しくはこちらの記事を>>
両立支援等助成金とは?受給のメリットや助成額、2024年の新設コースも解説!

創業手帳woman編集部のコメント・両立支援等助成金について

編集者
創業手帳woman編集部です。

女性は、結婚・出産・育児などライフプランによって、働き方を柔軟に変えていく必要があります。そんな働く女性を応援する女性起業家におすすめの助成金が両立支援等助成金です。

女性起業家のお話を聞くと、女性による女性のために企業を育てて行きたい方が非常に多く、我々女性編集者もその熱意を応援したい!と日々感じます。そのような女性起業家の方々にピッタリの助成金と言えるでしょう。

キャリアアップ助成金

キャリアアップ助成金は、非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップ促進を目的とした助成金です。非正規雇用従業員の正社員化や処遇の改善を検討している女性起業家におすすめの助成金といえます。

「正社員化コース」「賃金規定等改定コース」など、取り組みの目的ごとにいくつかのコースがあるのが特徴です。

たとえば正社員化コースでは有期雇用から正規雇用に転換した場合、1人につき80万円(2期分)の助成金が支給されます。さらに、派遣労働者を派遣先で正社員として直接雇用した場合は、28万5,000円が加算されます。

コース 助成の主な要件 助成額(中小企業)
正社員化コース 有期雇用労働者等の正社員化 40万~80万円/人

※加算措置によってさらに変動

賃金規定等改定コース 有期雇用労働者等の賃金の引き上げ 50,000~65,000円/人

※加算措置によってさらに変動

賃金規定等共通化コース 有期雇用労働者等に対する正規雇用労働者と共通の賃金規定等の作成と適用 60万円/事業所
賞与・退職金制度導入コース 有期雇用労働者等に対する賞与・退職金制度の新設、支給または積み立ての実施 40万~56万8,000円/事業所
社会保険適用時処遇改善コース 短時間労働者に対する指定の取り組みの実施 ・手当等支給メニュー:3年目の取り組みまでで50万円/人(令和8年3月31日までの暫定措置)

・労働時間延長メニュー:30万円/人

出典:厚生労働省「キャリアアップ助成金のご案内(令和6年度版)

キャリアアップ助成金について、詳しくはこちらの記事を>>
【令和6年度版】キャリアアップ助成金とは?条件や正社員化コースの概要をわかりやすく解説

地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)


地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)は、中小機構と各都道府県の公共団体・金融機関等の共同出資で運営されている支援制度です。

地域別にさまざまなファンドがあり、地域貢献性の高い中小企業者が対象となっています。該当エリアにて研究・商品開発や需要の開拓にかかる費用の助成金を受けたい女性起業家におすすめの助成金です。

制度ごとに条件や金額が異なるほか、中には代表者が女性であると優遇が受けられるファンドもあるため、概要を確認してみましょう。

雇用関係助成金


雇用関係助成金とは、厚生労働省が扱っている雇用に関わる支援金の総称です。

「雇用維持関係の助成金」「仕事と家庭の両立支援関係等の助成金」など8つの分野に分かれており、雇用関係助成金検索ツールからも起業家自身の目的に合った助成金を探すことができます。

起業する予定で助成金を探している女性はぜひ一度チェックしておきましょう。特に女性起業家が把握しておきたい雇用関係の助成金について、以下にまとめました。

助成金の種類 概要
特定求職者雇用開発助成金 障害者や就職氷河期世代者など、特定求職者の雇用に際して支給される助成金
トライアル雇用助成金 就職が困難な求職者等をトライアル雇用する際に支給される助成金
地域雇用開発助成金 雇用情勢が厳しい地域において、従業員を雇用する際に投資した費用に対する助成金
人材開発支援助成金 人材育成やスキルアップ等にかかる費用に対して支給される助成金

出典:厚生労働省「事業主の方のための雇用関係助成金

女性起業家におすすめの補助金

続いては、女性起業家が申請できる「補助金」をご紹介します。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金(一般型)は、働き方改革や賃上げなど、小規模事業者が解決すべき課題に取り組むときの費用を支援してくれる補助金です。

販路開拓と業務効率化への取り組みが主な補助対象事業となっており、女性起業家の事業を後押ししてくれます。

詳細は公募回によって変わる可能性があるため、申請する回の内容をよく確認しましょう。参考として第16回公募の概要を表にまとめています。

類型 補助率 補助上限
通常枠 2/3 50万円
賃金引上げ枠 2/3(赤字事業者は3/4) 200万円
卒業枠 2/3 200万円
後継者支援枠 2/3 200万円
創業枠 2/3 200万円

出典:商工会議所地区 小規模事業者持続化補助金事務局「小規模事業者持続化補助金<一般型>第 16 回公募公募要領

起業に役立つ小規模事業者持続化補助金の詳細はこちら!
【2024年5月締切】第16回小規模事業者持続化補助金とは?スケジュールや変更点などを解説

ものづくり補助金

ものづくり補助金は、中小企業や小規模事業者等が革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援してくれる補助金です。インターネットから電子申請をすることができます。

最新となる第18回公募分についてはすでに締め切られていますが、今後の参考として補助率や上限額を見ておきましょう。次回公募が決まり次第、新しいサービスや商品の開発を行う女性起業家の方は検討してみてください。

枠・類型 補助率(中小企業) 補助上限額(カッコ内は大幅賃上げを行う場合)
省力化(オーダーメイド)枠 1/2 750万~8,000万円(1,000万~1億円)
製品・サービス高付加価値化枠:通常類型 1/2 750万~1,250万円(850万~2,250万円)
製品・サービス高付加価値化枠:成長分野進出類型 2/3 1,000万~1,100万円(1,100万~3,500万円)
グローバル枠 1/2 3,000万円(3,100万~4,000万円)

出典:ものづくり・商業・サービス補助金事務局「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業 公募要領(18次締切分)1.1版

ものづくり補助金ついて、詳しくはこちらの記事を>>
【2024年最新】最大1億円!ものづくり補助金をわかりやすく解説!

IT導入補助金

IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がITツール導入の際に利用できる補助金です。通常枠やインボイス枠、セキュリティ対策推進枠などが用意されています。

これから起業を予定している女性は、ぜひチェックしてITツールの導入に対応しておきましょう。

枠・類型 補助率(中小企業、小規模事業者等) 補助額
通常枠 1/2以内 5万円以上~450万円以下
インボイス枠(インボイス対応類型) 【ソフト類等】

3/4以内、4/5以内または2/3以内(補助額による)

【ハードウェア類等】

1/2以内

【ソフト類等】

50万~350万円以下

【ハードウェア類等】

20万円以下

インボイス枠(電子取引類型) 2/3以内 350万円以下
セキュリティ対策推進枠 1/2以内 5万~100万円以下
複数社連携IT導入枠 対象経費と事業者によって3/4以内、4/5以内、2/3以内、1/2以内のいずれか 10万~3,000万円以下

出典:IT導入補助金2024「補助対象について

IT導入補助金について、詳しくはこちらの記事を>>
【2024年最新版】IT導入補助金とは?申請スケジュールや受給額を分かりやすく解説

事業承継・引継ぎ補助金

事業承継・引継ぎ補助金は、事業承継や事業再編などをきっかけとして新たな挑戦をする中小企業者を応援する補助金です。M&Aなどの当事者となる女性起業家が活用できる制度で、買い手や売り手に対して補助金が支給されます。

制度には「経営革新」「専門家活用」「廃業・再チャレンジ」の3種類があり、取り組み内容によって活用できるものが異なります。対象経費等については細かな規定があるため、公募要領で確認してください。

類型 補助率 補助額
経営革新 2/3または1/2以内 100万~800万円以内(上乗せ廃業費150万円以内)
専門家活用 2/3または1/2以内 50万~600万円以内(上乗せ廃業費150万円以内)
廃業・再チャレンジ 2/3以内 50万円(上乗せ廃業費150万円以内)

出典:事業承継・引継ぎ補助金「経営革新(9次公募)、専門家活用(10次公募)、廃業・再チャレンジ(9次公募)

事業承継・引継ぎ補助金について、詳しくはこちらの記事を>>
事業承継・引継ぎ補助金とは?申請方法やスケジュールをまとめました。

女性起業家の制度利用が増加・創業手帳woman編集部のコメント

編集者
創業手帳woman編集部です。

各自治体では女性起業家向けの補助金や融資制度、助成金等も増えてきました。

実際にお話する女性起業家の方で利用されている方も徐々に増えてきているように感じますので、ぜひお住まいの地域にもないか調べてみてくださいね。

制度によっては女性に対する優遇措置も設けられているので、活用しない手はありません。

女性起業家におすすめの融資制度

ここでは起業時におすすめの融資制度をご説明します。助成金や補助金と違い返済の必要はありますが、金額などを柔軟に設定できる点が魅力です。

新規開業資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)

女性、若者、シニアの起業家に向けた融資制度です。女性層、35歳未満の若者層、55歳以上のシニア層のうち、新規開業して概ね7年以内の方を対象としています。国民生活事業と中小企業事業があり、それぞれに特徴があります。

種類 融資限度額 返済期間 利率
国民生活事業 7,200万円(うち運転資金4,800万円) 設備資金:20年以内

運転資金:10年以内

※うち据置期間5年以内

概ね0.70~3.40%

※条件により変動

中小企業事業 直接貸付:7億2,000万円

代理貸付:1億2,000万円

設備資金:20年以内

運転資金:7年以内

※うち据置期間2年以内

2億7,000万円未満:概ね0.70~1.40%

2億7,000万円超:1.50~2.30%

※条件により変動

出典:日本政策金融公庫「新規開業資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)

※日本政策金融公庫が扱う融資制度、「新創業融資制度」は2024年3月に終了しました。

2024年3月で廃止になった日本政策金融公庫の新創業融資制度について、詳しくはこちらの記事を>>
日本政策金融公庫の新創業融資制度が2024年3月で廃止に!今後の資金調達方法や審査に通過するコツを解説

【東京都】女性・若者・シニア創業サポート2.0

融資制度の中には、各自治体で運営されているものがあるのも特徴です。東京都では、女性・若者・シニア創業サポート2.0があります。

東京都と信用金庫・信用組合が連携し、低金利・無担保の融資や経営サポートを提供する事業です。女性に対しては融資限度額が多めに設定されるなど、優遇措置が受けられます。

融資限度額(女性) 返済期間 利率(固定) 担保/保証人
2,000万円(運転資金のみは1,000万円) 10年以内(据置措置3年以内) 1%以内 無担保/不要

※法人は一定の要件を満たす場合

出典:女性・若者・シニア創業サポート事業2.0「事業概要

【横浜市】創業おうえん資金

つづいて横浜市が扱っている起業家向けの融資です。3,500万円を上限とする設備資金・運転資金を無担保で融資してくれます。経営者保障の有無で保証料率が異なりますが、融資額や利率などは共通です。

これから横浜市で開業予定の女性のほか、創業済みでも一定期間内なら対象なので、詳細を確認してみましょう。

融資限度額 返済期間 利率(固定)
3,500万円以内 10年以内(うち据置期間12カ月以内 ※経営者保証無の場合は条件により36カ月以内) 1.9%以内

出典:横浜市「創業おうえん資金

【埼玉県】女性・若者経営者支援資金

埼玉県の女性起業家・若者起業家向けの融資制度です。起業・創業向けの「起業家支援貸付」と、すでに経営中の女性に向けた「経営者支援貸付」があります。

埼玉県内で開業を予定しているなら起業家支援貸付、事業を営んである程度経過しているなら経営者貸付の対象となる可能性があるため、対象者要件を確認してみてください。

種類 融資限度額 返済期間 利率
起業家支援貸付 設備資金、運転資金:1,500万円 設備資金:1年超10年(1年)以内

運転資金:1年超7年(1年)以内

0.7~0.9%(貸付期間により変動)
経営者支援貸付 設備資金、運転資金:5,000万円 設備資金:10年以内

運転資金:7年以内

0.8~1.0%(貸付期間により変動)

出典:深谷商工会議所「女性・若者経営者支援資金(女性・若者起業家支援貸付)」「女性・若者経営者支援資金(女性・若者経営者支援貸付)

【茨城県】女性・若者・障害者創業支援融資制度

茨城県の融資制度で、融資対象となるのは女性または35歳未満の若者、もしくは障害者手帳を持っている方です。該当エリアでの起業の際は、低金利で利用できる融資となるため検討しましょう。

創業支援融資と女性・若者・障害者創業支援融資の融資限度額は、両制度の合算で3,500万円です。

融資限度額 返済期間 利率(年)
設備資金、運転資金、設備・運転併用:3,500万円 設備資金:10年以内(うち据置期間2年以内)

運転資金:7年以内(うち据置期間1年以内)

設備・運転併用:7年以内(うち据置期間1年以内)

1.2~1.5%

出典:茨城県「女性・若者・障害者創業支援融資

はじめての融資ガイドでは、融資の基本を徹底解説しています。ぜひ参考にしてみてください。起業での資金不足に悩んでいる方、必見です!

起業家向け補助金・助成金の特徴と、活用のメリット・デメリットと注意点
補助金/助成金を活用しよう。起業におすすめの4種類をご紹介!介します!
起業時、助成金・補助金を検討する前に知っておくべき基本事項
起業するなら知っておきたい助成金・補助金10のポイント
採択されなきゃ始まらない!補助金・助成金申請手続の記事はこちら>>
創業補助金とは? 申請の手順や採択のポイントをプロの税理士が紹介!

女性起業家が利用できるそのほかの資金調達方法


助成金や補助金以外にも返済不要で資金を調達する方法があります。クラウドファンディング・コンペティションへの応募・賞金付きの賞への応募で、助成金や補助金との併用も考えてみましょう。

クラウドファンディング

クラウドファンディングは、インターネットを介して不特定多数の支援者が起案者に少しずつ資金を出す方法です。プロジェクトの内容が魅力的であれば多くの支援が期待できます。

クラウドファンディングを用いるには、提供サービスサイトの利用が一般的です。サイトに登録してプロジェクトの概要をアピールし、資金を募る方法となります。

代表的なサイトの一つが「CAMPFIRE」です。起案者のプロジェクトに対して支援者がお金を支援し、そのリターンとして起案者はモノやサービスを提供します。新規会員登録はメールアドレスまたはSNSなどのアカウントを使って行え、女性起業家にとって始めやすいのも魅力のサイトです。

オススメのクラウドファンディングについて、詳しくはこちらの記事を>>
開業資金や開発資金の調達にも!オススメのクラウドファンディング12選

コンペティション

コンペティションとは、開催者が複数の提案の中から気に入ったものを選んで報酬を支払うイベントです。採用されれば資金とともに実績も手に入ります。

たとえば、女性起業サポートセンターが開催する「DBJ女性新ビジネスプランコンペティション」は、表彰された方に対し事業奨励金の支給と事業の成功を目指したサポートを行います。最優秀賞の事業奨励金は最大1,000万円、優秀賞でも最大500万円が支給されるイベントです。

資金調達の可能性を秘めているだけでなく、さまざまな女性起業家と競い合うことで、経営者としてのスキルを磨くのにも役立つでしょう。

賞金付きのビジネスコンテスト

起業して新規事業を行う方を支援するビジネスコンテストでは、賞金が支給されることがあります。

「女性起業チャレンジ大賞」は、女性向けコンテストの一つです。女性ならではの視点や事業への使命感と情熱など、あらゆる選考基準にもとづき大賞を選びます。グランプリには支援金各200万円が無償で支給され、開業に大きく弾みをつけることが可能です。

賞金が出るビジネスコンテストを随時チェックし、事業アイデアのお披露目や腕試しも兼ねてチャレンジしてみるとよいでしょう。

女性起業家が使える助成金・補助金等の探し方

女性起業家が助成金や補助金を見つけるためのおすすめの方法をご紹介します。

ミラサポplus


ミラサポplusは、中小企業向けの補助金・総合支援サイトです。女性起業家が自身に合った支援制度や補助金、助成金などを探すことができます。

支援事例も掲載しており、具体的な事例内容を自社に当てはめて経営に活かすことも可能です。起業家だけでなく経営者にとっても便利なサイトなので、起業前でも起業後でもぜひ活用してみてください。

(外部リンク)ミラサポplus

J-Net21


J-Net21も同じく中小企業の経営者向けのサイトで、助成金などの支援情報や事例が多く掲載されています。

人材確保や組織開発といった経営課題別に役立つページを探すことも可能です。女性起業家として新事業を始めるときはもとより、経営に行き詰まった際のヒントを得ることもできるでしょう。

(外部リンク)J-Net21

創業手帳


創業手帳でも、女性起業家に役立つ助成金や補助金について詳しくご紹介しています。いまご覧いただいているWeb版だけでなく、冊子版(無料)やツールでも助成金や補助金の特徴について詳しく解説しています。

  • 250万人以上の起業家が愛用するガイドブック「創業手帳
  • 女性起業家のための「創業手帳woman
  • 最新の補助金や助成金について解説した「補助金ガイド
  • 自分にあった最新の補助金や助成金情報を配信する「補助金AI
  • 融資の基本や融資獲得の流れなどを解説した「融資ガイド

冊子の取り寄せはすべて無料ですので、助成金等について情報収集をされる際にはぜひお気軽にお手に取ってみてください。

女性の起業・会社設立で注意すべき点

女性の起業・会社設立を助けてくれる制度やサービスは増えていますが、それらを利用するだけで成功するとは言えません。女性が起業・会社設立をする上でぶつかりがちな次の注意点を知っておきましょう。

  • 出産や育児のためのサポートが少ない
  • 仕事と家庭の両立が難しい
  • 女性起業家の割合は男性に比べて低い

雇用されていれば出産・育児の際に産休制度や育休制度が利用できます。しかし個人事業主や経営者となれば、雇用時に使える公的サポートが使えません。出産・育児と事業のバランスをどうとるかは重要な課題となります。

仕事と家庭の両立も同じく、特に小さな子供がいる女性起業家にとっては無視できない問題です。パートナーと役割分担について話し合うほか、家事代行などの外部サービスも検討しましょう。

日本政策金融公庫が公開している「2022年度新規開業実態調査」によると、開業者に占める女性の割合は24.5%と、男性に比べてまだまだ少ないのが実情です。多様化により女性の進出も増えていますが、男性社会が根強いのも開業界隈の現実と言えるでしょう。

こうした注意点を踏まえておけば、女性起業家が準備しておくべきものや要素、心構えなどが見えやすくなります。入念に計画を立ててスタートアップに挑んでください。

創業手帳の冊子版(無料)では起業時における様々な相談を受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。無料ですのでお気軽にご参加ください!

まとめ・女性起業家を支援する補助金・助成金や融資制度を積極的に活用しよう!

女性起業家におすすめの助成金や補助金、融資制度をご紹介してきました。

助成金や補助金などは地方自治体から出していることが多いため、起業の前後にご自身のお住まいや事業所のある地方自治体の情報をこまめにチェックしておくとよいでしょう。

創業手帳の冊子版(無料)では、補助金・助成金の特徴について詳しく解説しています。メリットや、利用にあたっての注意点なども説明していますので、資金調達の方法を考えるにあたって参考にしてみてください。

また、補助金・助成金の必須知識と最新情報をまとめた補助金ガイド(無料)や、自分にあった補助金・助成金がメール配信される補助金AI(無料)などもご用意しています。ぜひこちらもあわせてご活用ください。詳しくは以下のバナーから!


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女性起業家は少ないからこそチャンス・創業手帳woman編集部のコメント

編集者
創業手帳woman編集部です。

日本ではまだまだ女性の起業が少ないのが現状です。

しかし嘆いている場合ではありません。女性起業が少ないからこそチャンスなのです!

少ない女性起業を応援するために、公的な補助金や融資といった制度があります。こうした公的な支援や融資制度を積極的に活用していきましょう。

また、相対的に少ないということは注目されやすいため、広報では少し有利になるでしょう。

創業手帳WOMANで成功した女性起業家に取材すると、女性起業家であることをあえて強調したくないという方もいます。

一方で口を揃えるのは、女性起業家は公的な融資やPR面でのメリットを最大限活かすべきだということです。使えるものはどんどん使うことをおすすめします。

女性起業家はライフステージや女性特有の役割や課題、体調などの難しさもある一方、時代の変化により活躍しやすくもなってきました。ITツールの発達を受けて働きやすく、起業しやすい環境が整いつつあります。

創業手帳でも多数記事を書いていますが、大活躍している女性起業家はたくさんいます。ぜひ以下をご覧ください。

創業手帳・女性起業家記事

女性起業家の事例が少ないことから、創業手帳では創業手帳womanを立ち上げて、女性起業家の成功事例や女性でしか使えない制度を徹底的に調査し、分かりやすく解説しています。

女性起業家の中には、一歩踏み出す勇気が出ず、周囲に仲間がいないという声も少なくありません。そういった声から創業手帳womanを刊行し、多くの女性起業家から熱烈な支持をいただいております。

ぜひ、活用して想いを実現していきましょう。

創業手帳womanを申し込むと、女性起業家が一歩を踏み出すためのセミナーや起業相談も活用できます。皆様の挑戦を少しでも後押しできましたら幸いです。

(創業手帳WOMAN編集部)

創業手帳別冊版「創業手帳woman」のミッションは「女性の起業失敗のリスクを軽減させる」とこを掲げています。そのために女性起業家ならではの起業時におさえておきたいポイントを一冊にまとめています。無料でお届けします。

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