Chat(チャット)GPTとは?使い方の例、できることは何?仕事がなくなるってホント!?

創業手帳

Chat(チャット)GPTを活用し効率性を高めましょう!危険性やビジネスの今後への影響などもあわせて解説


今、メディアで見ない日はないと言っても良いくらい注目を浴びているChatGPT。多くの専門家が革新的な技術とみなしており、日本のAI業界の第一人者である東京大学の松尾豊教授も、日経新聞のインタビューに「歴史的な転換期だ」と答えたほどです。

しかしいったい、ChatGPTに何ができて、できないのでしょうか。それによってビジネスはどう変わっていくのでしょう。本記事では、ChatGPTの概要や、具体的な使用例、ChatGPTによってビジネスはどう変わっていくのかなど、まとめてご説明します。

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Chat(チャット)GPTとは?

ChatGPTは、テキストメッセージを入力すると、それに応じた答えを返してくれるAIです。簡単な質問だけではなく、文章の要約や、小説や詩の創作、英文の翻訳など、さまざまなことに使えます。

ビジネスの分野において特に期待されているのは、議事録・レポートの作成や、文章の要約、文章のチェック・校正など、ホワイトカラーが日々実施している業務への活用です。こうした業務の効率化が進めば、人間は企画や営業など、よりクリエイティブな業務に集中できるようになるでしょう。

特にエクセルやワードなどの業務用ソフトや、会計ソフトなどに応用されることが見込まれています。例えば従来であれば、エクセル関数を知らなければできなかったような複雑な処理も「〜してください」とチャットでメッセージを打つだけで対応してくれるようになっていくでしょう。近いうちに、表やグラフの作成についても、ChatGPTと連携してより便利なものになっていくかもしれません。

参考までに、「ChatGPTとは?」とChatGPTに質問した際の回答を以下に添付します。

ChatGPTにできること・使い方の例(東大松尾研による整理)

2月17日、冒頭にもご紹介した東大の松尾豊教授の研究室が、ChatGPTにできることなどを整理したレポート「AIの進化と日本の戦略」を発表されました。以下では、そのレポート内で紹介されている、ChatGPTにできる5つのことをご紹介します。

文章の添削、校正

ChatGPTに任せたいことの一つ目として、文章の校正や添削の作業が挙げられます。以前からもWordの校正の機能を使われているかもしれませんが、より手軽に文章としてメッセージを打つだけで校正・添削してくれるので、利便性は増しています。

「〜という文章を校正してください」という形でメッセージを打つと、以下のように修正してくれました。

また以下のように、そのまま文章を打ち込むだけでも、勝手に修正してくれるようです。

SNSで話題になっていたのが、ChatGPTを使った炎上リスク対策です。炎上しないように校正・添削する使い方も効果的です。

また、創業手帳では、「起業家のためのSNS使い方ガイド&チェックシート」をご用意しています。これからSNS運用をはじめたい方、これからどのようにSNSを運用すればいいのか分からない方、ぜひ「ChatGPT生成AIガイド」あわせてご利用ください。

文章や概念の要約

ChatGPTは文章の要約にも使うことができます。ただし、現在のChatGPTには文字数制限が存在しているため、特定の文字数までしか入力することができないことが難点です。長すぎる文章を入力しても、要約してくれません。しかし、その限界を克服するための方法もあるようです。その方法については、「ChatGPTの文字数制限を克服する。文字数の限界はどのくらいか、その限界を突破するにはどうすればいいか。」で紹介されています。

参考までに、「マイクロ法人を設立しよう!メリットとデメリット、作り方を徹底解説」という記事の「マイクロ法人を設立する4つのメリット」という文章を要約してもらうことをお願いしてみた結果は以下の通りです。

壁打ち、ブレインストーミング

意外と効果的なのが、壁打ち・ブレインストーミングとして使う方法です。ビジネスにおけるマーケティングの方法や、何かをするときのメリット・デメリット、企画を考える際のアイデアの創出など、さまざまな場面でChatGPT活用が効果的です。

また、少子高齢化問題に関して、以下のような壁打ち、質問をしてみました。

以下がその回答です。なかなかもっともらしい回答になっているように感じます。

リサーチ、論点の洗い出し

リサーチ、論点の洗い出しにもChatGPT活用が有効です。自分自身で本格的にリサーチを開始する前に、まずはChatGPTに聞いてみることでリサーチをより効率的に実施することができそうです。

例えば、「東京都港区に飲食店を出店するメリット・デメリットを教えてください」とChatGPTに聞いてみた結果は以下の通りです。

何か企画を考えるときに、想定できるあらゆる可能性を考えておくために活用できそうです。

アイデアの提案

アイデアの提案もChatGPTが得意なことの1つです。アイデアが思い浮かばないときだけではなく、とりあえずChatGPTに聞いてみてアイデアを聞いてみることからアイデアを考えてみると、よりアイデア考案が効率的にできるのではないでしょうか。

ChatGPTにキャッチフレーズ・コピーライティングのアイデアを聞いてみた結果は以下の通りです。コピーの数をさらに増やしていけば、「これは」と思えるコピーも出てくる可能性があるでしょう。

ChatGPTにできること・使い方の例(その他)

ChatGPTにできることは、まだまだあります。以下では、その中でも特に利用価値が高そうな用途についてご説明します。

プログラミング

多くの方がすでに、ChatGPTをプログラミングに活用し始めています。エクセルのマクロ作成や簡単なホームページの作成なども、ChatGPTを使えば実現できます。これによって、エンジニアでない方であっても、気軽にITサービスを作成できるようになっていくでしょう。

参考までに、「Hello World」と出力するホームページのコードを作成してもらいました。

小説などの創作

小説や詩などの創作の分野にも、ChatGPTは活用できます。ちょっとしたクリエイティブを作成してホームページやパンフレットなどに掲載したい場合には、効果的かもしれません。

以下のように、小説を書いてもらうよう指示してみました。

すると、以下のような小説のあらすじが返されてきました。

あらすじにならないよう、文字数指定をすると、文字数に沿う形で小説を作成してくれました。「お楽しみいただければ幸いです。」の後に文章が続いていました。

メルマガ・メール作成

こちらも活用価値が高そうなのが、メール作成・メルマガ作成にChatGPTを活用することです。特に、顧客に向けて定期的に発信しなければならないメルマガ作成には効果的に感じます。ポイントさえ伝えておけば、簡単にメルマガ作成ができます。

以下、創業手帳を宣伝するようなメルマガを作成してほしい、と伝えた結果です。

メルマガとしては、そこまで悪くないのではないでしょうか。他にも細かい指示を与えることで、効果的なメルマガを簡単に作成できそうです。

翻訳・英会話の練習

英会話の練習や、英語の翻訳(日英、英日ともに)にもChatGPTが活用できます。英文メールの日本語への翻訳や要旨の把握など、そこまで高精度な翻訳が求められない場合には、ぜひ活用しておきたい機能です。

参考までに、『赤毛のアン』の英語版の冒頭を、日本語に翻訳してもらいました。
(参照:The Project Gutenberg eBook of Anne of Green Gables, by L. M. Montgomery)

また、英語の文章を投げかけると、英語で返してくれるので、英作文・英会話の練習にも利用できます。

議事録作成

議事録を作成する際にも、ChatGPTは効果的です。綺麗にメモ書きできていたり、文字起こしができていたりする場合には、その文章をChatGPTに与えることで、要約する時間を短縮できるでしょう。最後に内容を確認する必要はありますが、まずはChatGPTで要約させることで、議事録作成を効率化できます。

ただし文字数制限があるので、それについては考慮しなければなりません。

ChatGPTにできないこと

ChatGPTにできそうに思えても、意外とできないこともあります。以下では、そうした「できそうでできない」ことをご紹介します。

誹謗中傷や差別的発言(ヘイト)

ChatGPTは、他者を誹謗中傷したり、差別的発言をしたりすることができないようになっています。そのため、コンテンツ作成をする際には、安心してChatGPTに任せることができます。逆にYouTubeなどの台本作成のためにゴシップが含まれるようなコンテンツを作らせようと思っても、誹謗中傷的な内容が含まれていれば作ることができません。

倫理的ではない(不倫や殺人など)シナリオ作成

誹謗中傷などではなくとも、倫理的にあまり好ましくない内容が含まれているコンテンツについては、ChatGPTで作成することはできません。例えば不倫や殺人などの内容が含まれるようなコンテンツです。そのため、推理小説や恋愛小説などのコンテンツについては、完全に自由にChatGPTで作成できる、というわけではありません。

占いなどの将来の未確定事項についての推察

ChatGPTで占いのコンテンツを作成してマーケティングに活用しよう、などとお考えの方もいるかもしれませんが、占いはできないようです。

私の運勢を占ってもらおうと思ったところ、以下のようなアドバイスが返されました。

ChatGPTは嘘をつく?

ChatGPTはすごいツールですが、いまだその機能は完全に信頼しきれるようなレベルにはありません。不正確な回答をすることもあります。ChatGPTはインターネット上の情報を集めてきて回答するために、そもそもインターネットに出回っていない情報などについては、正確な回答をすることができません。

そのため、コンテンツ作成やプログラミングをChatGPTに任せる場合には、最後に人の目によるチェックが必要になります。

創業手帳では、ChatGPTと専門家との見解にどのような違いが生じ、どこまで正確なのかを独自に実証してみたものを記事にまとめました。

ChatGPTをうまく使いこなすコツも記載していますので、あわせてお読みください。

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ChatGPTで仕事の仕方が変わる・なくなる可能性

ChatGPTが浸透することで、今までとは仕事の仕方も変わっていくでしょう。

まず変わりそうなのが、「わからないことがあったときに検索エンジンで検索する」という行動です。2023年現在では、仕事でわからないことなどがあったときには真っ先にGoogleなどの検索エンジンで検索する、という人が多いでしょう。しかし徐々に、ChatGPTに質問する人が増えていくのではないでしょうか。Googleなどの検索エンジンでの検索活用が少なくなると、企業のWebマーケティングにも大きな変化を強いられることになるでしょう。

もう一つ注目したいのが、Office製品です。マイクロソフトの検索エンジン「Bing」にChatGPTが搭載される予定であることを考えれば、おそらくWordやExcelなどのOffice製品にもChatGPTが追加されることになるでしょう。例えばExcelにChatGPTが実装されれば、Excel関数やマクロを使わずとも、高度な数値処理ができるようになるはずです。

ChatGPTの活用が広がっていくことで、フィジカルな体験に基づかない定型的作業が多いホワイトカラーの仕事はなくなっていく、と想定されます。単にインターネット上の情報を集めてリサーチしたり、コンテンツを作成したりする仕事は減っていくでしょう。

ChatGPTの危険性・問題点

ChatGPTは必ずしも正確な情報を出力するわけではありません。そのため、ChatGPTに完全にコンテンツ・コーディングを任せると、誤った成果物ができる可能性があります。

また、ChatGPTはプライバシーにも配慮していない可能性があります。仮に社外秘のような情報をChatGPTに入力してしまえば、その情報がChatGPTの学習のために利用され、思わぬところで出力されてしまう可能性があります。

さらに、ChatGPTはフィッシング詐欺などに悪用される可能性があります。これからどんどん、インターネット技術を使った詐欺のレベルは上がっていくでしょう。

今後、ChatGPTを使った記事コンテンツがインターネット上に氾濫していく可能性もあり、そうなるとユーザーがよりインターネットで検索しないようになっていく可能性もあります。真実を求めるために、インターネットではなく、書物などの信頼できるメディアに回帰していくトレンドがやってくるかもしれません。

ChatGPTの使い方の例を参考に

以上、ChatGPTの使い方の例やポイントなどについてご説明しました。

ChatGPTはまだ市場にリリースされたばかりであり、これからもその精度は上がっていくことが見込まれています。より精度が高まれば、リサーチやコンテンツ作成、コーディングなどのレベルも上がっていくでしょう。その結果として、ホワイトカラーのほとんどの仕事がなくなっていく可能性を指摘する識者も非常に多いです。

それにつれて、ビジネスのやり方もChatGPTありきなものに根本的に変革されていくでしょう。変化に乗り遅れないためにも、本記事を参考にChatGPTを使いこなしてみてください。

大久保写真大久保の感想

Chat(チャット)GPTはスタートアップだけでなく日本中で話題ですよね。
今後働き方を全て変えるかもしれないのがChat(チャット)GPTです。

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(編集:創業手帳編集部)

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