副業を会社にばれないようにするには?ばれる理由やばれにくい副業を紹介!

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副業ばれないように
働き方の多様化やコロナ禍などもあり、だんだん一般化している「副業」。副業をする目的のひとつとして独立や起業への足掛かりにと考えている人も少なくはないはずです。

ですが、中にはまだ就業規則で副業を禁止している会社もあり、「なんとかばれないように副業したい」という人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、副業が会社にばれないようにする方法や、会社にばれないおすすめの副業をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

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会社にばれない副業は可能?


マイナビの2020年の調査では、現在副業を認めている企業は49.6%、将来的に認める方向の企業も合わせると合計57.0%という結果でした。

このように副業はどんどん一般化していますが、まだまだ禁止している会社があるのも事実。そうした会社で働く人が、ばれないように副業をすることは可能なのでしょうか。

結論から言うと、「絶対にばれない」と断定することはできませんが、ばれないように工夫して副業をすることはできます。ばれない方法の前に、まずは副業がばれてしまう原因を知っておきましょう。

副業が会社にばれてしまう理由

副業が会社にばれてしまうのは、主に次のような理由からです。

①住民税の金額の変化でばれる

よくある原因の一つが、住民税の金額が上がることです。

住民税はその前の年の所得金額によって決まり、会社に納付書が届きます。給与所得が大きく変わっていないにもかかわらず住民税の額が上がると、ほかにも収入があったのではと疑われてしまう場合があります。

後述しますが、これは確定申告書の提出の際に工夫をすることで防ぐことができます。

②副業しているところを見られてばれる

意外と多いのが、副業しているところを社内のメンバーに見られてばれてしまったというケースです。

  • 社内で副業の作業をし、画面を閉じないまま離席してしまってばれる
  • SNSやブログ、動画などの投稿に個人を特定できうる情報を入れてしまい、その投稿が見つかってばれる
  • 副業で働いていたお店に、たまたま社内メンバーがお客さんとして来てばれる

といった例が挙げられます。

③社内の噂でばれる

副業がうまくいっていたり、面白くなってくると、つい自分からもぽろっと副業のことを話してしまいがち。親しいメンバーだけでとどまれば良いのですが、噂話が社内を巡り、上司などにばれてしまうということもあります。

自分から話しさえすればばれないのに、つい口が滑ったことからばれてしまう…というのは意外とよくあるケースです。

副業が会社にばれないようにする方法


では、ばれないように副業をするにはどのようにしたら良いのでしょうか?会社にばれないために気をつけるべきポイントをご紹介します。

確定申告で住民税を普通徴収にする

先ほど述べたとおり、住民税の金額変化で副業がばれてしまうケースがあります。ここからばれないようにするためには、確定申告書を提出する際に、住民税を自分で納付する「普通徴収」を選ぶようにしましょう。

普通徴収にすれば、会社からの給料分の住民税の納付書は勤め先に、副業分の住民税は自宅などに納付書が届くので、納付書からは副業がばれないようにすることができます。

給与所得になるアルバイトやパートは避ける

副業での報酬形態が給与所得になるパートやアルバイトの場合は、社会保険料や住民税の金額が変わることで、本業の会社に副業がばれる恐れがあります。

所定の要件を満たすパートやアルバイトは、社会保険に加入しなければなりません。
副業先で社会保険加入要件を満たしていると、雇用主が健康保険組合に「被保険者所属選択届・二以上事業所勤務届」を提出します。
すると、本業と副業の給与所得を合算し社会保険料が算出され、この金額は本業の会社にも通知されるため、副業がばれてしまうでしょう。

また、報酬形態が給与所得の場合は、雇用主が「給与支払報告書」を市町村に提出します。
この報告書に基づいて住民税の金額が決定されますが、その金額は本業の会社に通知されるため、本来の住民税より金額が大きければ会社に副業がばれてしまいます。

特定されうる情報を投稿しない

ブログやSNSでの発信など、インターネットを使って行う副業をしている場合、その投稿から個人が特定されてしまうことがあります。ばれないように副業したい場合は、

  • ニックネームやハンドルネームを本名からかけ離れた、ばれないものにする
  • 投稿する写真や動画などに、名前や個人の特定できるものが写らないようにする
  • 顔出しをしないようにする
  • 勤め先や仕事内容の詳細については投稿しない

といった工夫が必要です。

社内のメンバーには話さない

副業がばれるキッカケとして意外と多いのは、社内の人の噂話です。
信頼している社内の人が直接上司に告げ口する恐れは少ないかもしれませんが、休憩時間のちょっとした会話を他の人に聞かれてしまう恐れがあります。

また、普段は制御できていても、飲み会でアルコールが入るとつい口が滑ることもあるでしょう。
このようなリスクを避けるため、副業をしていることは社内の人に話さないことです。

会社にばれないおすすめ副業


副業にはいろいろなものがありますが、会社にばれない(ばれにくい)副業としては、在宅でできて個人が特定されにくいものがおすすめです。

単なるお小遣い稼ぎと割り切って副業をするのも良いですが、せっかくなら「がんばれば本業の収入を超え、独立や起業の足掛かりとなる副業」を目指したいという人もいるのではないでしょうか。そんな人におすすめの、会社にばれない副業をご紹介します。

アフィリエイトブログ

Webに詳しい人や文章が書くのが好きな人には、ブログによる副業がおすすめです。副業ブログで稼ぐには、アフィリエイトの仕組みを活用するのが一般的です。

アフィリエイトとは、記事の中で商品やサービスを紹介し、その記事を読んだ人が商品などを購入したり資料請求をしたりすることで広告主から報酬を得る仕組みのこと。稼げるようになるまでには時間がかかりますが、軌道に乗れば本業よりも大きな収入になったり独立への足掛かりとしたりすることもできるので、チャレンジしてみる価値はあります。

個人が特定されるような情報を投稿しなければ、会社にばれない副業の一つです。

YouTubeやライブ配信

動画を撮影・編集してYouTubeに投稿したり、生配信をしたりするのも最近人気の副業です。

収益化するまでには労力がかかりますが、ファンがついて伸びていけば独立や起業の足掛かりとしやすい副業の一つです。また、近年は顔出しをせずに発信しているYouTuberやライバーも多く、会社にばれないようにすることも可能です。

インスタグラム

インスタグラムでの情報発信も、会社にばれない副業としておすすめです。

最近はファッションやライフハック、投資や勉強など様々なジャンルの情報がインスタグラムで投稿されています。これらは顔や個人情報を出さなくても簡単に発信でき、フォロワー数が一定以上になれば企業からのコラボ案件なども獲得することが可能です。

軌道に乗ればインスタグラマーとして独立することも夢ではなく、会社にばれない且つ趣味を活かせる副業としてもおすすめです。

投資

元手にできるお金があれば、投資や資産運用といった副業も可能です。

代表的なものは、株式投資やFX、仮想通貨など。ただ、当然ながらこうしたものにはリスクも伴うので、会社にばれる・ばれない関係なくしっかりと知識をつけてから始めるようにしましょう。

Webライター

自身でアフィリエイトブログを作るまでには至らなくても、文章を書くのが得意であればWebライターという仕事があります。

簡単な案件だと文字単価0.2円ほどから、スキルが上がってくると文字単価0.5円〜2円程度までアップすることも。Webで完結するので、副業中に会社の人にばれてしまうという可能性もほとんどありません。

イラスト制作

絵を描くのが得意な人であれば、イラスト制作の副業がおすすめです。最近ではスキルシェアサービスでも多く出品されているスキルの一つで、様々な企業や個人から依頼を受けられる可能性があります。

スキルシェアやクラウドソーシングのプラットフォームサービスを使えば匿名で取引をすることも可能なので、会社にばれない副業の一つと言えます。

動画編集

YouTubeなど動画投稿サービスの利用者が増えたことで、動画の編集の仕事も近年増えてきています。編集のスキルがあれば、クラウドソーシングサービスなどで様々な案件を見つけることができるでしょう。

スキルを磨けば、動画編集者として食べていくことも可能。また、編集者であれば動画への出演から身元が知れてしまうこともないので、ばれない副業としておすすめです。

ハンドメイド販売

フリマアプリなどで自分の作ったアクセサリーなどの商品を売るのもおすすめです。

ハンドメイドの販売は、趣味の範囲であれば副業とはみなさない会社もあるので、ばれない副業を探している人や、副業を禁止している会社に勤めている人にとっても比較的ハードルが低い仕事と言えます。

スキルシェアサービスでの出品

最近増えてきたスキルシェアのサービス。これは、個人の持っているスキルを個人間で売り買いできるというものです。

「ココナラ」などのスキルシェアのプラットフォームでは、占いや恋愛相談、イラストや勉強のサポートなど様々な知識・スキルが売り買いされています。資格が必要になるようなものでなくても、ちょっとしたスキルを出品することができます。

趣味で得た知識や本業で身につけたスキルなどを活かして、自分の得意分野を出品してみてはいかがでしょうか。匿名で取引を行えば会社にもばれない副業の一つです。

会社にばれないように副業を行う際のリスクや注意点

気をつけて副業をすれば会社にばれないとはいえ、会社に黙って副業をする場合にはリスクもあります。会社にばれないように副業をする際に押さえておきたいポイントを解説します。

必ず確定申告をする

副業でアルバイトをする場合、もしくはアルバイト以外の副業での所得が年間20万円を超えた場合には必ず確定申告を行いましょう。

確定申告をしないと「脱税」になってしまいます。これは会社にばれること以上のリスク。税務調査が入ったら、副業だけでなく本業の勤め先での信用も落ちてしまうことになりかねません。

ばれると懲戒処分などの可能性も

そもそも日本の法律では副業を禁止していないので、たとえ副業が会社にばれてしまっても刑事罰などを課せられることはもちろんありません。

ですが、会社の就業規則に副業を禁止する内容が記載されている場合は、会社に副業がばれると厳しい処分が科せられる恐れがあります
たとえば、始末書を書かされる、減給になる、出勤停止になる、降格になるといったことです。

厳重注意程度なら影響は少ないかもしれませんが、副業を優先するばかりに本業に支障が及んだケースや、機密情報を漏らした場合は注意が必要です。
機密情報の漏洩は重い処罰となる恐れがあり、時には解雇や訴訟に発展することもあります。
こうしたことはあらかじめ理解しておき、なるべく事前に上司に説明するなどしておいたほうが確実です。

本業と競合する副業には要注意

副業の中でも、本業と競合してしまう副業には特に注意が必要です。

副業を禁止している会社はもちろん、副業OKの会社でも、競合関係に立つような内容の副業は禁止しているケースがほとんど。副業を探す際には、ばれないかどうかだけでなく勤め先の会社にとってマイナスにならないかどうかにも注意しましょう。

また、本業で知り得た情報を副業で漏らしたり利用したりした場合、損害賠償責任を問われる可能性も。副業を選ぶ際には、ばれない可能性が高いだけでなく、なるべく本業と関係のないものにするのが無難でしょう。

副業がばれない方法についてのQ&A


最後に、ばれないように副業を行う方法についてのよくある疑問とその答えをまとめます。

Q:現金手渡しの副業なら会社にばれない?

現金手渡しの形で報酬を受け取る副業であっても、副業がばれないとは言い切れません。副業の雇用先が給与支払報告書(誰にいくら支払ったのかという情報)を役所に提出すれば、副業をしていたことはばれてしまいます。

そしてこの場合、住民税は本業と副業の所得を合算して決まるため、前述のとおり住民税の金額の変化で副業の事実がばれてしまう可能性があるのです。

Q:マイナンバーから副業はばれる?

会社が従業員のマイナンバーを取得していても、マイナンバーに関する情報の閲覧はできません。
マイナンバーから従業員の所得を調べることは不可能なため、マイナンバーから副業がばれる心配はしなくて大丈夫です。

Q:確定申告をしなければ副業はばれない?

義務があるのに確定申告をしないことは「脱税」であり、副業がばれてしまうことよりよっぽど大きなリスクです。副業のアルバイトで給与をもらっている人、アルバイト以外の副業で年間20万円以上の所得があった人は、ばれる・ばれないに関係なく必ず確定申告をしてください。

Q:休職中の副業がばれたらどうなる?

就業規則に休業中の副業を禁止する内容が書かれている場合は、契約違反とみなされ最悪解雇される恐れがあります。

また、病気やけがを理由に休業中で、傷病手当を受け取っている場合も注意が必要です。
傷病手当を受給するのは病気や怪我で働けないからです。しかし、副業をしているなら働けることになるため、不正受給となります。
このケースでは、副業を辞めるか傷病手当の受給を取り消さなければなりません。

副業が増えている背景

近年副業する人が増えている理由はいくつか考えられます。副業する人が増えている理由について、見ていきましょう。

厚生労働省が副業を促進している

厚生労働省は働き方改革実行計画で、副業の普及促進を後押ししています。
副業でのキャリア形成や所得が増えることにより、将来の起業や転職に有利に働くと考えている
からです。
そのため、厚生労働省は企業に対し、副業を認める方向が妥当であるという意見を示しています。

それに加え、近年副業が増えている特有の理由としては、自宅で副業ができる環境が整ってきた影響があります。
副業をしている人の約6割が、自宅の一室で副業をしています。リモートワークの普及で、通勤時間をかけずに副業できるという環境の影響もあるでしょう。

パートタイム起業家が増加している

パートタイム起業家とは、事業に充てる時間が35時間未満(1週間)の起業家のことを指します。
勤務時間が少ないため、勤務や家事・育児の合間でも起業することができます
パートタイム起業家の4割以上が勤務しながら起業しているという結果もあり、副業から起業をする人が増えているのが現状です。

まとめ

会社にばれない副業の方法やおすすめの副業、ばれないように副業をすることのリスク・注意点などについて解説してきました。

今回のポイントをまとめます。

  • ばれないように副業をするには、社内メンバーに副業のことを話さないようにし、住民税を普通徴収にする
  • ばれない副業のおすすめは、クラウドソーシングやアフィリエイトブログなど在宅でできるもの
  • ばれないように副業をする際には、会社との競合関係や秘密保持にも注意が必要
  • アルバイト先から給与を得たり、アルバイト以外の副業で年間20万円の所得を得たら確定申告を必ず行う

会社にばれない副業の仕方についてご紹介してきましたが、ベストなのは会社と事前に話し合い、副業を認めてもらうことです。また、どうしてもやりたい副業がある場合には副業を認めている会社に転職するという選択肢も一つです。

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