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会話コミュニティサービス「Sail」などを展開する「Helte」が医薬品開発支援の「イーピーエス」と資本業務提携

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2023年3月15日、株式会社Helteは、イーピーエス株式会社と、資本業務提携を開始したことを発表しました。

Helteは、会話コミュニティサービス「Sail(セイル)」や、オンライン日本語スピーチコンテスト「夢プロジェクト」、日本への就職/移住をワンストップでサポートする情報マッチングサービス「世話カツ」を展開しています。

「Sail」は、日本語を話す世界の人びとと、気軽に安全に交流できる会話コミュニティサービスです。160以上の国と地域から2万名の人が参加しています。

イーピーエス(EPS)は、製薬企業に対する医薬品開発支援事業を展開しています。

近年は、地域医療の体制強化や人々の健康増進に向けた取り組みを開始し、自治体などとの連携にも着手するなど、事業の幅を拡大しています。

Helteとは「Sail」などの事業で、各自治体における高齢者のコミュニティ再生・活性化や、コミュニケーション機会の創出などにおいて連携を進めてきました。

今回さらに協業関係をより強固にし、「Sail」での会話データをAI解析・活用した認知症の兆候を判定する仕組みの開発を検討します。


認知症には前段階となる軽度認知障害(MCI)という、認知機能に問題が生じているものの、日常生活には支障がない状態があります。

MCIを放置すると認知機能の低下が進み、5年間で40%程度の人が認知症へと症状が進展するといわれています。

MCIは適切な治療・予防により回復したり、進行を遅らせることが可能です。認知症に進展してしまってから症状が回復することは稀であるため、MCIのうちに治療・予防を開始することが重要であり、そのための早期発見が大切です。

一方、MCIは日常生活において自覚症状があまりないため、自分でMCIと気づくことは困難です。

そのため定期的な検査の仕組みの構築や、日常的に検査できるようなサービス・仕組みが求められています。

今回、HelteとEPSは「Sail」での会話データをもとに認知症の兆候を判定する仕組みを共同で開発し、高齢化が進む国内において認知症の課題解決や、予防医療を通じたコミュニティ再生・活性化につなげていくことを目指していくようです。

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