【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

創業手帳

司法書士に聞く起業準備の10か条「会社設立前にやるべきこと」


起業後、事業が軌道に乗るまでの期間は「起業の事前準備期間にどう行動したかによって大きく変わってくる」と言っても過言ではありません。

今回は、司法書士の北村祐人先生に、起業準備の実践的なノウハウを伺いました。

先生ご自身の起業経験と、司法書士として会社設立等の業務を行う中で、これまで700人以上の起業家の方とお話された経験から、「起業準備の10か条」をまとめていただきました。

あわせて、創業手帳では起業前後で準備しておくべきことをまとめた『創業カレンダー』をご用意しました!「起業したいけど何をすればいいかわからない」や「準備に抜け漏れがあるのではないか心配」という多くの声を参考に、“今すべきこと”をカテゴリ別×時系列で追えるものにしています。無料で差し上げていますので、合わせてご活用ください。

また、「起業AI(無料)」をご用意しました。起業家からの約1万件の質問を分析し、ChatGPTと連携して開発。起業家の「よくある質問」ランキングなどが確認できます。起業時の心配な疑問点を解決するためにぜひご活用ください。


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起業する方法について、詳しくはこちらの記事を>>
普通の人が起業するには。起業の成功に大切な5ステップを創業手帳の大久保が解説!

※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください

この記事の目次

1.事業資金を開業前に「コツコツ」貯めておく

業種によって金額の大小はありますが起業の際、どんな事業であっても必要になるものが「お金」です。

お金=起業用資金を貯めておくことは起業の最低条件であると考えていますが、毎月一定額を通帳に記帳するという作業が大切になります。

というのも、起業時に公的融資(創業融資)の利用を考えた際に、この作業を行っていないと、貯蓄してきたお金を金融機関に自己資金(※)として認めてもらえない可能性があるからです。

(※)ここで言う「自己資金」とは返す必要のないお金のことです。金融機関からすると「自己資金」の金額や出どころは、創業融資の審査の際の重要なチェックポイントになります。

開業前に資金調達する方法

開業前の資金調達方法には、複数のやり方があります。大きく分けると、自己資金を用意する方法と、融資が挙げられます。

リスクが少ない自己資金は最も安全ですが、資金を貯めるまで時間がかかるため、融資も活用するのが一般的です。

融資は、以下の方法が挙げられます。

  • 新規開業資金を使う
  • 制度融資を使う

創業者が融資を受けやすい制度として、日本政策金融公庫の新規開業資金と、政府系の制度融資が有名です。

どちらも実績がない創業者でも融資を受けやすく、金利が低い特徴があります。両方を併用することも可能なため、特徴を理解し上手く活用しましょう。

新規開業資金について、詳しくはこちらの記事を>>
日本政策金融公庫の新創業融資制度が2024年3月で廃止に!今後の資金調達方法や審査に通過するコツを解説

起業用資金を貯めて創業融資の審査に備える

毎月一定額の積立金が通帳記帳されていれば、起業用資金としてコツコツお金を貯めてきたことをアピールでき、金融機関の心証が良くなりますので、毎月一定額の記帳を心がけることが重要です。

また創業融資の審査では、公共料金や家賃の支払いが滞りなくされているか?に関して、預金通帳(引き落としの場合)を通してチェックされますので、審査に備え、きっちりと支払いがなされていることを明確に証明できる様な状態にしておくことも大切です。

もし支払いの滞納などの覚えがある場合は、信用情報を確認すると安心できるでしょう。

資金調達に関する情報だけをまとめた資金調達手帳(無料)では、CIC(個人信用情報機関)に信用情報を開示してもらう方法を詳しく解説しています。(創業手帳編集部)

資金調達について、詳しくはこちらの記事を>>
【保存版】資金調達とは?起業・開業時に使える18の方法|種類別のメリット・デメリットをわかりやすく解説
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起業に必要な費用はどれくらい? 設立費から設立後に必要な費用まで紹介!

2.マーケティングセミナー・営業セミナーを受講する

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起業準備中の方とお話をしていると時折、こんな質問を受けることがあります。「起業後しばらくは、経理処理を自分で行いたいのですが簿記の勉強をしたほうが良いですか?」

私は、「簿記の勉強に充てる時間をマーケティングや営業のスキルアップに使うのはいかがでしょうか」と提案する様にしています。

起業間もない頃、起業家の一番の悩みと言えば、「売り上げが上がらないという事実」に尽きるからです。また、専門家である税理士にアウトソーシング(委託)したほうが効率的に会社設立前の準備を進められます。

マーケティング・営業の知識やスキルを蓄えておく

起業後すぐに売り上げを安定させ、事業を軌道に乗せる起業家がいるのもまた事実です。

前職の繋がりで、起業時からお客様がついているという方もいますが、売り上げを多く上げている方は例外なく、「マーケティング・営業に強い方」という印象です。

売上が上がらないと精神的にきつくなりますし、経理どころではありません。

この様な状態にならないためにも、独立前・安定収入のある内から、マーケティング・営業の知識やスキルの引出しをたくさん蓄えて置く必要があると思います。

マーケティングや営業の勉強方法とは

私自身も元々、営業経験なし・マーケティングの知識0ゼロだったのですが、独立する約2年前から、マーケティングや営業の勉強を開始しました。

具体的にはマーケティング(営業ノウハウ)関連のセミナー受講・スクールへの通学・本を読むことがメインでした。

最近では、オンラインの無料動画でもこうしたノウハウを学べるようになっていますね。

創業手帳の冊子版では、ネットワーキングイベントや、インターネットを使った集客の方法など、マーケティングに関わる具体的なノウハウも紹介しています。創業手帳が開催しているセミナーや交流会の情報も掲載しているため、併せてご覧ください。

起業セミナーについて、詳しくはこちらの記事を>>
本当に人気のある起業セミナーの選び方! 怪しいセミナーの見抜き方も紹介します

3.企業の広告・キャッチコピーのストック

上記の様に、起業間もない頃、最も大事なことは「売り上げを上げる」ことであると考えますが、売り上げを上げるためには自社の商品やサービスについて多くの人に知ってもらう必要があります。

その手段の一つとして「広告」があります。

自社商品のPRのために利用できる

日常生活を送る中で、自分自身が購買意欲をかきたてられた広告を、ファイルにストック(チラシ、Webサイトをプリントアウトしたもの、新聞広告等々をどんどんストック)していきます。

創業後、自社のサービスについて広告出稿する際に、このファイルが大変参考になります。これは他業種の広告でもかまいません。

また、広告と同時に利用したいのが、Googleマイビジネスです。店舗運営を考えている創業者が、利用したい集客販促方法のひとつです。

Googleマイビジネスは、店舗情報を登録するだけでGoogleマップ上にお店の情報が出てきます。
近くのお店を探す際にGoogleマップを使う人も多いため、登録を検討すると良いでしょう。登録は無料なので、やっておいて損はありません。

店舗情報には、写真や営業時間などのサービス内容を登録できます。
お店の情報には、一般ユーザーの口コミも投稿されます。口コミに返信した内容は一般公開されるので、新規顧客や既存客の信頼向上に役立つでしょう。

キャッチコピーのリストストック・作り方を勉強しておく

キャッチコピーがあると、誰にどんなメリットがあるサービス内容なのか、ユーザーに伝わりやすくなります。

作り方は簡単で、ターゲットを決めて、そのユーザーが得るベネフィットを決めるだけです。

この2つの要素が決まっていないと、雰囲気だけのキャッチコピーになっているかもしれません。

ターゲットとベネフィットが決まったら、基本形に当てはめて文章を作成しましょう。「悩み+解決策+ベネフィット」が基本です。

文章は長くなると何が言いたいのか伝わりにくくなるため、25文字以内がベストです。

次に、キャッチコピーの型に考えた文章を当てはめて、100個のキャッチコピーを考えましょう。型は提言型や質問型が有名です。

提言型は「~するだけで~になりました」、質問型は「~なぜ~になったのか?」の型があります。

競合のキャッチコピーを参考にしながら、自社の言葉に置き換えると、作成が楽になります。

自分が気になった(気にいった)商品・サービスの「キャッチコピー」のリストをストックしておくと、自社商品をPRする際の参考になります。
もちろん、他社の広告やキャッチコピーをそのままコピーするのは問題になりますのでやめましょう。

キャッチコピーについて、詳しくはこちらの記事を>>
7つの工夫で売上10倍に!価値を伝えるキャッチコピー術

4.ライバルチェック【競合調査】を行う

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「広告・キャッチコピーのストック」と併せて、起業前に行っておきたい作業がライバルチェック【競合調査】です。

あなたがこれから始めようとするビジネスには既にライバルが存在しているはずです。

ライバルの「商品価格」「USP(独自の強み)」「サービスの質」など、自分のビジネスが勝っている部分はどこかをチェックしていきます。

ライバル企業のWebサイトをファイリングする

具体的に何をするのか。

まず始めに行う作業はライバル企業20社のWebサイトをプリントアウトして、ファイルにストックすることです。

その後、ライバル企業の商品を買ってみる、サービスを利用してみる、メルマガに登録してみる等、消費者として同社との接点を持ちます。(もちろんライバル企業の迷惑とならないよう、常識の範囲内で行ってください。)

競合調査によって自社の強みや売りを明確化する

ライバル企業の調査の際に気が付いたこと等を先にストックしておいた印刷物にどんどん書き込んでいきます。これでライバルチェック【競合調査】ファイルが完成します。

この作業をとことんやることで他社にはない自社の強みや独自の売りというものが徐々に明確になっていくはずです。

この「ライバルチェック【競合調査】ファイル」や広告・キャッチコピーのストックファイルは創業後も随時、更新していきましょう。

競合調査について、詳しくはこちらの記事を>>
競合調査はどうやる? 競合調査のやり方や役立つツールを紹介

5.SNSとキュレーションサイトを使って業界の最新情報を把握する

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起業する業界の最新情報を把握しておくことは言うまでもなく大切なことです。ではより効率的にこれを行うため、具体的に何をすれば良いのか。

私自身も実践していて、気軽に始められる方法がTwitterとキュレーションサイト(※)を利用する方法です。

(※)キュレーションサイトとは、簡単に言うとニュースのまとめサイトです。

FacebookやインスタグラムなどのSNSも活用する

キュレーションサイトを日々チェックして、業界の最新情報や自社ビジネスのお客様に役に立つ情報を、起業前に準備したTwitterアカウントでつぶやきます。

私の場合は通勤電車の中など、空き時間でこの作業を行うことが多いです。最近ではFacebookやインスタグラムの企業用アカウントも作成して、より拡散性を高めるためにSNSを活用しています。

この作業を行うことで、日々、業界の最新情報をチェックできますし、つぶやいた記事や投稿した画像はTwitter・Facebook・インスタグラムにストックされていきますので、いつでもどこでも読み返すことができます。

創業手帳では、起業家のためのSNS使い方ガイドを配布しております。これからSNS運用を初めたい方や、SNSをうまく活用している事例などが掲載されていますので、ぜひご利用ください。

市場調査について、詳しくはこちらの記事を>>
市場調査とはどんなもの? 目的や事業に役立てるポイントを徹底解説

6.事業計画書作成のきっかけを作る

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起業前に事業計画書を作成する方は多くありません。重要性は分かっていても何となく面倒そうですし、きっかけがないと中々着手できないという方が大半です。

一方で、頭の中で考えるよりも、アウトプットして視覚化するほうが具体的・実用的な事業計画書になります。

私の場合、創業補助金(※)に応募をして、事業計画書を書かざるを得ない状況にしました。創業補助金に応募するためには、事業計画書の添付が必須だったのです。

(※)創業補助金とは、起業家のための補助金で、私が開業する約1年前に中小企業庁から募集が行われていました。

起業前に同業者との差別化を図る

結果として補助金には落選しましたが、事業計画書を練りこんで行く過程で、同業者との差別化について徹底的に考えましたし、開業後5年間の資金計画表は現在でも私の事業の羅針盤とも言える存在になっており、想像以上に「事業計画書の作成」を通じて得たものは大きかったのです。

補助金の申請や創業融資の申し込みの際には事業計画書の作成は必須になるかと思いますので、私の様に「きっかけ」を自分で作ってしまうというのも一つの方法だと思います。

資金調達手帳では、事業計画書の書き方を8つのポイントから解説しています。併せて、融資申請のノウハウも解説しているので、申請を考えている方にはさらに役に立つでしょう。

また、冊子版の創業手帳(無料)では、巻末に事業計画書のテンプレートも掲載していますので、すぐに事業計画書を書く実践ができます。公的融資や資金調達などにも使えます。ぜひお試しください。

また、WEBから利用できる「事業計画シート」もぜひあわせてご利用ください。保存できるので、何度も推敲でき、ファイル出力機能もついております。


事業計画について、詳しくはこちらの記事を>>
事業計画書とは?メリットや書き方、記入例など解説!無料テンプレートつき。

7.事業用Webサイト/企業オリジナルグッズを準備しておく

私はこれまで700人以上の起業家の方とお話させていただきましたが、起業と同時に自社HPがある会社というのはほとんどありません。

起業後、数か月~半年程度かけて自社HPを準備する方が多いのです。

起業直後に「人脈作りのために異業種交流会やセミナーに参加する」「Facebookで起業の報告をする」「知人に開業の挨拶状を送る」などの営業活動を行う際に、自社HPや広告用のランディングページ(以下、LP)が完成しているとより効果的に営業活動を行うことができます。

Webウェブサイトの他にも、会社Tシャツなどを制作しておくのも重要です。会社の社長であれば特に、イベントや交流会でTシャツを着ていき、歩く広告塔になりましょう。

自社HPがないと信用性が失われる可能性がある

経験上、名刺交換を行って話が弾んだ人ほど、自社HPを訪問・興味を抱いてくれる可能性が高いのですが、その際にHPがないと、せっかくのビジネスチャンスを逃しかねません。

逆に言えば、HPの準備ができていないと「信用性」という観点からマイナスのイメージを抱かれてしまう場合もあります。

皆さんもHPがないという理由で、商品の購入や、サービスの利用を躊躇してしまったという経験はないでしょうか。そのくらい、ビジネスを行う上でHPは重要な存在になっています。

さらに、起業後にインターネットを使った集客活動を予定している場合、起業前から自社HPや広告用のLPを用意しておけば、起業と同時にリスティング広告の出稿等が可能になりますので、起業当初から自社商品やサービスについて、多くの人にアピールすることができます。

自社HPや広告用LPの起業前の準備とは

自社HPや広告用のLPの制作は思っている以上に時間がかかるものです。

まずは6割・7割の状態でかまわないので、自社HPやLPを準備して、起業後に必要に応じて、修正を加えていくという姿勢が重要です。

私の場合、「創業補助金」への応募をきっかけとした事業計画書の作成を通じて、「自社サービスの強み」が明確になり、その強みや事業に対する思いを開業の約半年前から自社HPの原稿として少しずつ書き溜めていき、独立開業と同時に自社HPを公開しました。

また、起業前、サラリーマン時代からブログを使った集客活動を実践し(副業として勤務先の許可を得て、自分の本名等は出さず)、多くの見込み客を獲得してから独立開業を果たしたという方を知っています。

ホームページ作成ツールについて、詳しくはこちらの記事を>>
初心者でも企業ホームページが自分で簡単に作れる?おすすめ作成ツール紹介

8.商工会議所の「創業塾」に参加してみる

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各地の商工会議所では今後、起業する予定がある方を対象に「創業塾」というセミナーを開催しています。私も創業前、東京商工会議所主催の創業塾に参加しました。

東京商工会議所主催の創業塾は、土日2日間(いずれも10時~17時)のセミナーでサラリーマンでも参加しやすいように配慮されています。

創業塾の講師は、中小企業診断士など経営の専門家です。創業の心構えや会社設立などの基本や、財務関連、マーケティング、人材育成など、起業に必要な情報を習得できます。

数日にわたり開催されるため、全日参加できることが条件です。

創業塾は、対面形式です。数十名の少人数で行われるため、講師との距離が近くなります。

応募多数の場合は抽選となる場合があり、必ず参加できるわけではありません。

参加費はかかりますが、商工会議所主催のため、一般企業で行われる起業セミナーと比べると安価です。また、会員向けの割引もあります。

すでに創業している場合は参加できない

創業塾ですが、「すでに創業されている方は参加できない」という点にも大きな特徴があります。

セミナーの内容が有意義だったのはもちろん、セミナー後の懇親会で、飲食業、不動産業、IT関連、アパレル関係の方等、多様な業種の仲間と知り合うことができ、現在でも交流を続けています。

創業塾の詳細については各商工会議所にお問い合わせいただければと思います。

起業塾について、詳しくはこちらの記事を>>
起業塾で起業のノウハウを学ぼう!メリット・デメリットや選び方を解説

9.起業で成功した人の話を聞きにいく

起業準備を進めるにあたって、また実際に起業してから、たくさん悩みが出てくるはずです。その際に、相談相手がいると大きな支えになります。

相談相手は家族や恋人、友人ではなく、自分より先に起業をしていて、実績を出している人(売り上げを上げている人)です。

同じ職場から独立した人や同業者仲間、セミナーで知りあった人等から相談できる人がいないか探してみます。

創業手帳でも、無料相談会を実施しております。「どのように資金調達を進めていけば良い?」や「顧問税理士って必要? 選び方は?」などについてお気軽にお申し込みいただけます。ご活用ください。

Skype・ZoomなどのオンラインMTGを活用する

私の場合は幸いなことに勤務先の上司が私の独立に理解を示してくれたので、よく相談していましたし、同業者仲間に電話等で相談することもありました。

相談の際には、「相談相手の貴重な時間をいただいている」ことを意識して、行動することが大事です。

また、SkypeやZoomなどのオンラインミーティングのツールを活用したり、電話やメールでの相談をお願いしたりすると相手の負担も減ります。

相談相手が中々見つからない場合は有料でコンサルティングを受けるという方法もあります。

また、起業家のインタビューを読んだり聞いたりすることも起業の役に立つでしょうし、モチベーションにもなるでしょう。冊子版の創業手帳では、複数の起業家のインタビュー記事を掲載しています。起業家としての目線から語っていただいているので、起業家としての思考を知ることができます。ビジネスプランの種にもなるでしょう。

起業の相談相手について、詳しくはこちらの記事を>>
起業の相談は誰にする?無料の相談窓口も紹介します

10.会社を辞めるタイミング・辞め方について考えておく

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ここまで、「【永久保存版】今日からできる!起業準備10か条!」ということで、前回からお付き合いいただきましたが、これこそが一番大切なことかもしれません。

というのも、私自身が過去に勤務先で「起業したい・独立したい」という思いばかりを自己主張してしまい、退職前に勤務先へ迷惑をかけてしまった経験があるからです。

今となっては本当に後悔していますが……。

起業という大きな目標に向かって努力していると、周りが見えなくなって周囲から孤立してしまうという危険性があります。

円満に退職することも起業前準備の一つ

やはり、勤務先や勤務先のお客様への感謝の気持ちや配慮を欠いてしまうと、円満に退職、独立開業することが難しくなってしまいます。

どのタイミングで退職するのか?退職後は勤務先・同僚とどの様な関係を築いて行くことができるのか?こういったことを常に意識しながら、起業の準備をしていくことが大切だと実感しています。

以下、2回にわたりご紹介した「今日からできる!起業準備のノウハウ10か条」のまとめです。

今日からできる!起業準備のノウハウ まとめ
  • 事業資金を開業前に「コツコツ」貯めておく
  • マーケティングセミナー・営業セミナーを受講する
  • 企業の広告・キャッチコピーのストック
  • ライバルチェック【競合調査】を行う
  • SNSとキュレーションサイトを使って業界の最新情報を把握する
  • 事業計画書作成のきっかけを作る
  • 事業用Webサイトを準備しておく
  • 商工会議所の「創業塾」に参加してみる
  • 起業で成功した人の話を聞きにいく
  • 会社を辞めるタイミング・辞め方について考えておく

北村先生のわかりやすい解説で、起業のイメージはつかめたでしょうか。

是非ご一緒に、「創業カレンダー」も合わせて活用いただくことで、準備は万全になります。創業手帳では日頃から起業家のたまごの方々から多くのご相談をお受けしています。
その中でも「何をしたらいいのかわからない」という声はトップを争うほど多い相談内容です。そんな声から「創業カレンダー」は誕生しました。「創業予定日」を起点に1年前から1年後まで、“今すべきこと”をカテゴリ別×時系列で追えるものになっています。無料ですので、是非併せてご活用ください。

また、「起業AI」もご用意しました。約1万件の起業家の質問・疑問を分析、ChatGPTと連携して開発しました。起業家の「よくある質問」ランキングなどがチェックできます。不安な疑問点を解決するためにぜひご活用ください。


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【関連記事】起業家必見(予備軍も見てね)!実例で学ぶカンタンSWOT分析

(監修:北村司法書士事務所 代表司法書士・北村祐人
編集:創業手帳編集部)

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