注目のスタートアップ

生成AIを活用した完全自動運転車両の開発に取り組む「Turing」が30億円調達

company

2024年4月23日、Turing株式会社は、総額30億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Turingは、カメラから取得したデータのみで、ステアリング・ブレーキ・アクセルなど、運転に必要なすべての判断をAIが行うEnd-to-End (E2E)の自動運転システム開発に取り組んでいます。

自社開発のマルチモーダル生成AI「Heron」により、走行データに存在しない状況でも倫理的に対応可能なシステムを構築し、ルールベースでは到達が難しいレベル5の完全自動運転の実現を目指しています。

今回の資金調達により、「Heron」の計算基盤として年内の稼働を予定している大規模GPUクラスタ「Gaggle Cluster」の構築や、2025年に人間の介入なしで都内を30分間走行できる自動運転システムを開発するプロジェクト「Tokyo30」の実行、MLエンジニアを中心とした人材採用を進めます。


自動車における自動運転技術は、交通事故の大幅な減少、輸送における人件費の削減、交通の効率化、渋滞の緩和など、さまざまなイノベーションをもたらす次世代技術として世界的に開発が進められています。

従来型の自動車が抱えている課題は、物流における人手不足や高コスト、交通事故の発生、過疎地域における交通弱者など多岐にわたります。

自動運転技術はこれらの問題を一挙に解決できる可能性を秘めており、早期の社会実装が求められています。

現在の日本社会では2023年4月に施行された改正道交法により、レベル4の自動運転が解禁されています。

自動運転は自動化の度合いによって6段階のレベルに分けられており、レベル4の自動運転は「特定の領域(過疎地域や高速道路)での完全自動運転」というものです。

このレベル4の自動運転では、たとえば公道から隔離した特別な道路を敷設することで、無人バスを走行させるといったことが可能です。しかしこれは設備投資に大きなコストがかかるという課題を抱えています。

そのため状況を選ばずに完全な自動運転を実現するレベル5自動運転の実現が求められています。

Turingは、生成AIによってレベル5の完全自動運転実現を目指しています。

事業の成長のためには資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達に関するノウハウを解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI EV TURING チューリング メーカー レベル5 完全自動運転 技術 株式会社 生成AI 生産 自動車 自動運転 資金調達 運転 量産 開発 電気自動車
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

個人のお金に関する情報をオープンにする「OpenMoney」運営の「JUKKI」が6,000万円調達
2022年2月9日、株式会社JUKKIは、総額約6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 個人のお金に関する情報をオープンにするサービス「OpenMoney」を運営しています。 登録する…
「みらい創造機構」が大企業人材向け起業準備プログラムLEAPの提供を開始
株式会社みらい創造機構は、大企業人材向け起業準備プログラムLEAPの提供を開始することを発表しました。 「LEAP」プログラムは、大企業に集中している人材向けに、新規事業開発の環境を提供するものです。…
建物メンテナンス業務管理SaaS「Qosmos」運営の「BPM」が資金調達
2020年12月3日、BPM株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 建物メンテナンス業務管理SaaS「Qosmos」や、建物メンテナンス履歴管理アプリ「Qosmos AR」、工事請負・施工…
デジタル・マーケティングの「FLUX」が2億円調達
2019年11月8日、株式会社FLUXは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ウェブ・メディアの広告収入ポテンシャルを最大化する「FLUX Header Bidding Solutio…
AI搭載型チャットボットによりコールセンターの新規顧客獲得や顧客対応を自動化する「KUZEN for コールセンター」がリリース
2022年9月29日、株式会社コンシェルジュは、新サービス「KUZEN forコールセンター」を提供開始することを発表しました。 「KUZEN forコールセンター」は、AIチャットボットにより、商品…

大久保の視点

ニコニコ超会議・学生ピッチ甲子園ビジネス部門優勝&1000万円獲得はウェルヘルス土井久生馬さん
2024年4月27日(土)~2024年4月28日(日)に幕張メッセでニコニコ超会議実行委員会で『ニコニコ超会議2024』が開催された。 『ニコニコ超会議20…
(2024/4/28)
「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】