注目のスタートアップ

AIによる野球のトレーニングの効率化と成果向上を目指す「Knowhere」が1億円調達

company

2022年6月16日、株式会社Knowhereは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、元プロ野球選手である斎藤佑樹氏が設立した株式会社斎藤佑樹、株式会社デジタルガレージが設立した「Open Network Lab・ESG1号投資事業有限責任組合(Earthshot ファンド)」などです。

Knowhereは、野球のトレーニングにおいて、データやアルゴリズムの活用を進め、トレーニングの効率化や成果を高めることを目指しています。

2022年6月現在、スマートフォン1台で動作解析や、ボールの回転数などのトラッキングデータの算出などができるサービスを開発しています。

2021年12月には、トラッキングシステム「ラプソード」を導入した野球ジム「外苑前野球ジム」を東京外苑前にオープンし、アルゴリズム強化のためのデータを収集しています。

今回の資金は、エンジニア人材をはじめとした採用活動の強化、サービス開発、事業運営体制の強化に充当します。

テクノロジーはさまざまな業界で新たなイノベーションをもたらしています。

それはスポーツ業界も同様で、スポーツとテクノロジーをかけ合わせたスポーツテックは新たな分野として確立しています。

スポーツテックには、スポーツの新たな楽しみ方を創造するものや新たなトレーニング・分析を実現するものなど「する」分野のアプローチ、新たな観戦スタイルの創造やファンの満足度の向上など「みる」分野のアプローチ、選手・チームのパフォーマンスの向上・怪我の防止や業務効率化など「ささえる」分野のアプローチがあります。

すでにプロ野球などの現場ではデータやテクノロジーを活用したトレーニングや試合が行われています。

たとえばトレーニングにおいては撮影した動画を解析し、動作を可視化できます。これにより、以前の動作からどのように変化しているのか、最適な動作なのか、どの部分がどれだけの強さ・速さで動いているのかということがわかるため、身体動作を最適化していくことが可能となります。

Knowhereは、こういったスポーツのトレーニングにおけるテクノロジーの活用を、プロ選手・チームだけでなく、一般にも解放することを目指しています。

部活動などでは、指導者の経験だけにもとづいた指導が行われてこともあるため、部活動においてもテクノロジーを活用したトレーニングが実現されれば、パフォーマンスの向上や、怪我の防止などが見込めます。

また、教育の現場ではそのスポーツの知識のない教員が顧問しなければならならず、適切な指導ができないケースもあります。

テクノロジーを活用したトレーニングの普及は、こういった人手不足の問題も解決できるでしょう。

企業・組織を成長させるためには、テクノロジーを活用した最新のツールを活用することが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI Knowhere アルゴリズム スポーツ スポーツ科学 データ デジタル トレーニング 効率化 動作解析 動画 外苑前野球ジム 株式会社 資金調達 野球
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

空飛ぶクルマを開発する「テトラ・アビエーション」が4.5億円調達
2022年6月21日、テトラ・アビエーション株式会社は、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 テトラ・アビエーションは、空飛ぶクルマ(eVTOL)を開発しています。 2022…
AI真贋鑑定サービス「フェイクバスターズ」を運営する「IVA」が8億円調達
2023年8月9日、IVA株式会社は、総額約8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 IVAは、AI真贋鑑定サービス「フェイクバスターズ」を運営しています。 多彩な経歴を持つ鑑定チームと最新鋭の…
IoTリハビリ支援サービス展開の「Moff」が総額7.6億円調達
2020年1月14日、株式会社Moffは、総額7億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 高齢者のリハビリ支援サービス「モフトレ」や、IoTリハビリ支援・見える化サービス「モフ測」など…
建設機械など大型機械・装置の遠隔操作・自動運転ソリューションを提供する「ARAV」が4億円調達
2023年3月8日、ARAV株式会社は、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ARAVは、建設・林業・除雪・港湾・船舶機械に後付けで搭載できる遠隔操作・自動運転ソリューションと、自動化検…
新卒ダイレクトリクルーティングサービスを提供する「ABABA」が資金調達
2024年3月21日、株式会社ABABAは、資金調達を実施したことを発表しました。 2023年3月に発表した資金調達と合計し、これまでの総調達額は約5.7億円となります。 ABABAは、新卒ダイレクト…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】