中小企業庁が中小企業向けの新たな保証制度等の取り扱いを開始

tips

中小企業庁は、中小企業者の経営状況の変化の予兆を早期に把握することを後押しする新たな保証制度等の取り扱いを開始したことを発表しました。

モニタリング強化型特別保証制度

物価高、人手不足等の影響を受け依然として厳しい状況に置かれている中小企業者の成長に向けた事業の立て直しや投資を後押しするため、月次で財務状況や資金繰り状況等を把握し、金融機関及び保証協会に経営状況等を報告することで、中小企業者の経営状況の変化の予兆を早期に把握することが可能になり、支援者が連携しつつ必要な事業者支援を行える体制が構築される保証制度を3年間(2029年3月末まで)の時限措置として開始します。

制度概要

「要件」
以下に該当する中小企業者
認定経営革新等支援機関との連携により、月次で財務状況や資金繰り状況等を把握し、経営状況等の報告を行うことを誓約する書面を提出している中小企業者。 なお、当該認定経営革新等支援機関が申込金融機関である場合は、申込人の金融機関からの総借入金残高のうち申込金融機関におけるプロパー融資残高の割合が5割以上であるものに限る。

「保証限度額」
2億8,000万円

「保証期間」
一括返済の場合:1年以内
分割返済の場合:10年以内

「据置期間」
運転資金:1年以内
設備資金及び運転設備資金:3年以内

「金利」
金融機関所定

「保証料率」
0.45%~1.90%

「保証料補助」
保証申込日に応じて、次の保証料補助率に相当する額を国が補助します。
2026年3月16日~2027年3月31日の保証申込分:1/2相当

「取扱期間」
2026年3月16日~2029年3月31日まで。

経営改善サポート保証(経営改善・再生支援強化型)制度

新型コロナウイルス感染症の影響を受け、借入が過大となり、また、物価高や人手不足等の影響により、厳しい状況に置かれている中小企業者にあっては、必要に応じて、早期に事業再生の取組を進める必要があります。

こうした取組みを後押しするため、経営サポート会議や中小企業再生支援協議会等の支援により作成した再生計画等に基づき、中小企業者が事業再生を実行するために必要な資金の借入を保証する「経営改善サポート保証制度」について、2027年3月31日まで取扱期限を延長します。

制度概要

「保証限度額」
2億8,000万円(一般の普通・無担保保証とは別枠)

「保証割合」
責任共有保証(80%保証)
ただし100%保証およびコロナ禍のセーフティネット5号からの借換については100%保証。(いずれも保証付きの既往借入金の範囲内の額を借り換える場合に限る)

「保証料率」
0.4%(国による補助前は原則0.8%または1.0%)
令和8年4月1日申込受付分以降適用

「金利」
金融機関所定

「保証期間」
15年以内

「据置期間」
3年以内


コロナ禍を経て多くの企業で借入が膨らみ、返済負担が重くなっています。特に中小企業では、売上回復の遅れや原材料費の上昇が重なり、資金繰りの悪化が表面化しやすい状況です。問題が顕在化した段階ではすでに深刻化しているケースも多く、経営改善や再生支援の必要性はこれまで以上に高まっています。本来であれば、早期に兆候を把握できればより効果的な支援につながるものの、その「気づき」が遅れがちなのが現状です。

こうした課題に対し、金融機関や信用保証協会が企業の月次経営データを継続的に把握できれば、資金繰り悪化の予兆を早期に察知しやすくなります。売上・利益・キャッシュフローの変化をタイムリーに捉えることで、必要な支援を迅速に提供でき、企業の再生や経営改善をより確実に後押しできます。

こうした背景のもと、「モニタリング強化型特別保証制度」が展開されています。

シリーズ累計発行部数280万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、融資を始めとする資金調達や補助金・助成金制度など、創業期をサポートするためのさまざまな情報を提供しています。

創業手帳 起業検討中

カテゴリ トレンド
関連タグ 中小企業 中小企業庁 融資
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2026年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【2026年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【東京都】宇宙関連機器およびソリューションの開発・改良を支援「宇宙製品等開発経費助成」【最大1億円助成】
公益財団法人東京都中小企業振興公社「宇宙製品等開発経費助成」のご案内です。 今後の市場拡大が見込まれる宇宙産業における、都内中小企業・スタートアップ等のビジネスチャンス獲得を後押しするため、宇宙関連機…
新型コロナ対策の資金繰り支援が6月末まで延長 財務省・金融庁・経産省「再生支援の総合的対策」を策定 
財務省・金融庁・経済産業省は、「再生支援の総合的対策」を策定しました。 この対策は、新型コロナウイルス対策として実施された民間金融機関による実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済が4月に本格化す…
2026年1月1日から「下請法」が改正され「取適法」が施行へ
政府広報オンラインは「2026年1月から下請法が「取適法」に!委託取引のルールが大きく変わります」というWebページを通じ、取適法の情報発信を行っています。 令和8年(2026年)1月1日から「下請法…
「中小企業新事業進出補助金」第3回公募要領が公開
「中小企業新事業進出補助金」第3回公募要領が公開されました。 既存事業と異なる事業への前向きな挑戦であって、新市場・高付加価値事業への進出等に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援します。 スケジュール …
【7/15締切】「新事業進出補助金」第1回公募申請締切が延長
2025年7月10日、中小企業庁は「新事業進出補助金」第1回公募の申請締切の延長について発表しました。 既存の事業とは異なる、新市場・高付加価値事業への進出にかかる設備投資等を支援する補助金です。 対…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
無料冊子
創業手帳冊子版(無料) 補助金ガイド 創業手帳woman 飲食開業手帳