首都圏企業の転出超過が過去20年で最多に

tips

2023年3月15日、株式会社帝国データバンクは、「特別企画:首都圏・本社移転動向調査(2022年)」について発表しました。

調査結果

・首都圏の企業転出超過社数は77社
・首都圏の企業転出超過社数は過去20年で最多
・2年連続の転出超過
・移転先は41道府県
・移転先候補は首都圏近郊から遠隔地へと拡大
・首都圏からの転出はソフトウェア開発が過去最多
・移転企業は中堅企業クラスに拡大
・移転企業は売上高「1億~10億円未満」が21年ぶりの多さ

概要

調査期間:2022年12月31日まで
調査対象:2022年に首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)・地方間を跨いだ「本社所在地の移転」が判明した企業(個人事業主、非営利法人等含む)
調査機関:帝国データバンク


首都圏の利便性が高かったことから、企業においても東京一極集中の流れが続いていました。

しかしコロナ禍によって東京一極集中のリスクが顕在化し、リスク分散のために本社・本社機能を首都圏から地方へと移転させる企業が増加しています。

また地方から首都圏に本社・本社機能を移転させる企業も減少傾向にあり、首都圏では転出する企業が転入してくる企業を上回る、転出超過の状態が2年連続で続いています。

コロナ禍において本社・本社機能を地方に(一部)移転させた有名な企業のひとつに大手人材派遣会社のパソナグループがあります。

パソナは兵庫県淡路島に本社機能を一部移転させたのち、レストラン・アニメパーク・宿泊施設などを複数オープンし、観光を通じた地方創生に取り組んでいます。

パソナの移転後、淡路島は観光地として注目され、さまざまな事業者の参入により、現在観光地として成長を遂げています。

今後、地方に本社を移転させる「脱首都圏」の動きが、コロナ禍の一過性の動きだったのか、それとも国内企業の戦略のひとつとして根づいていくのか注目が必要です。

オフィスに移転は、コスト削減や生産性向上など戦略的な目的を持って進めることが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「オフィス移転手帳」では、理想的なオフィスの作り方や、成功するオフィス移転のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ 株式会社
詳細はこちら

首都圏企業の転出超過、過去20年で最多に 転出企業、19年比1.4倍 コロナ禍で「脱首都圏」続く

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「DXHUB」が提供する在留外国人向けSIMカード「JP Smart SIM」・「JP Smart DATA」データ量・料金改定 これまでよりも安価に
2022年3月16日、DXHUB株式会社は、提供する「JP Smart CALL」・「JP Smart DATA」サービスについて、各プランのデータ量・料金を改定したことを発表しました。 「JP Sm…
片麻痺者向け歩行リハビリ用着るロボットを開発する「INOMER」が4500万円調達
2024年9月5日、株式会社INOMERは、4500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ライトアップベンチャーズ株式会社を無限責任組合員とするライトアップベンチャーズ1号投資事業有…
画像認識・動画解析アルゴリズムを提供する「ACES」と「SOMPO Light Vortex」が資本業務提携
2022年5月26日、株式会社ACESは、SOMPO Light Vortex株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ACESは、ヒトの認識・解析を行うHuman Sensing(…
保護犬猫マッチングサイト「OMUSUBI」やフレッシュペットフード「PETOKOTO FOODS」などを展開する「PETOKOTO」が資金調達
2023年5月10日、株式会社PETOKOTOは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、JR 東日本スタートアップ株式会社や、Spiral Innovation Partners LLP(…
入退室管理システム「Akerun入退室管理システム」提供の「Photosynth」が17.5億円調達
2021年7月7日、株式会社Photosynthは、総額17億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 スマートロックを活用した入退室管理システム「入退室管理システム」を提供しています。…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集