令和5年度「業務改善助成金」

subsidy

厚生労働省は、令和5年度「業務改善助成金」について発表しました。

業務改善助成金は、生産性向上に資する設備投資等(機械設備、コンサルティング導入や人材育成・教育訓練)を行うとともに、事業場内最低賃金を一定額(各コースに定める金額)以上引き上げた場合、その設備投資などにかかった費用の一部を助成するものです。

申請期限:2024年1月31日


最近は、食料品やエネルギー価格の上昇などにより物価が上昇し続けています。この物価上昇率は、第2次オイルショック以来の水準です。

この物価高騰に対応するためには、企業内で賃上げを行うことが必要となります。

しかしながら、エネルギー価格や資材価格の高騰は企業にとっても大きな痛手であり、中小企業のようにリソースが限られている場合は賃上げが難しい場合があります。

「業務改善助成金」は、生産性向上に資する機械設備の導入やコンサルティング、人材育成・教育訓練などの施策と共に、事業場内最低賃金を引き上げた際に助成金を支給する制度です。

生産性の向上は企業の売上増加やコスト削減につながります。この助成金を活用し、戦略的に企業の成長を実現しましょう。

業務改善助成金について、詳しくはこちらの記事を>>
令和5年度 業務改善助成金とは?支給金額や対象経費、申請期限などを紹介

大久保写真創業手帳 代表 大久保のポイント解説

起業家や経営者にとっては業務改善で生産性を上げる事は重要な経営課題です。

そこで、今回は業務改善に使える補助金・助成金の令和5年度「業務改善助成金」が公表されましたので、補助金ガイド補助金AIを運営する創業手帳の大久保がなるべく分かりやすく、早速ポイントを解説しました。

業務改善助成金とは?

厚生労働省は、令和5年度「業務改善助成金」について発表しました。
ちなみに、細かい点ですが

・厚生労働省系の補助金助成金は「助成金」
・経産省系の補助金助成金は「補助金」

です。

業務改善助成金は、生産性向上に資する設備投資等(機械設備、コンサルティング導入や人材育成・教育訓練)を行うとともに、事業場内最低賃金を一定額(各コースに定める金額)以上引き上げた場合、その設備投資などにかかった費用の一部を助成するものです。
生産性の向上は企業の売上増加やコスト削減につながります。この助成金を活用し、戦略的に企業の成長を実現しましょう。

業務改善助成金の期限は?間に合うの?

申請期限:2024年1月31日

こうした補助金や助成金は、申請期限についてと、経営課題の解決のために使えないかをチェックしておきましょう。
この記事の作成時点では申請期限はまだ時間がありますが、早めに着手しましょう。
補助金や助成金では書類の作成だけでなく、業者からの見積もりや計画を立てる必要などもありますので、まだ余裕がある場合でも早めに動きましょう。

業務改善助成金の背景・ポイントは生産性の向上

最近は、食料品やエネルギー価格の上昇などにより、物価が上昇し続けています。この物価上昇率は、第2次オイルショック以来の水準です。
デフレと言われてきましたが、原材料や円安が牽引する物価高になりつつあります。
こうした物価高は生活者、つまり給与をもらっているサラリーマンの使える給与が同じだと、実際の使える余裕が減ってしまうことになります。
こうした状況に対応するためには、経営者としては従業員のために賃上げを行ってあげたいところです。

一方で、エネルギー価格や原材料の価格の高騰もあり、会社としては賃上げがむしろ難しい状況にあります。
経営者にとっては、労働者の賃上げを単にすればよいわけではなく、生産性を上げた結果としての賃上げにしないと、赤字になって会社自体が傾いてしまいます。そのため、生産性を上げるための業務改善が鍵になります。

業務改善助成金はどんな事に使えるの?

「業務改善助成金」は、生産性向上に資する

 ・機械設備の導入
 ・コンサルティング
 ・人材育成・教育訓練

などの施策と共に、

・事業場内最低賃金を引き上げた

際に助成金を支給する制度です。

では業務改善をどうやる?

支給要件を順番にわかりやすく解説すると、

・設備の導入は人から機械に仕事を移し自動化
・コンサルはそもそも無駄な仕事を無くすこと
・人材育成は人の能力の自体の向上

と言い換えることができます。
いかに労働者の生産性を上げるかがポイントになってきます。
スタッフの方のするべきコアな仕事や価値を生むスキルや指標は何なのか?をまず再設定し、見直してみましょう。
その仮定で、コアな仕事の設定・定義をする際に、仕事の見直しをせざるをえないので、それだけでも無駄を省く効果があります。

仕事や目標の見える化ですね。

どう進めてよいかわからない場合は、コツとしてはまず現場・現物の確認と作業者のヒアリングを通じて、実際の作業時間など事実や数値をまず測定すること、業務のフローや作業の肯定を詳細に定義して書き出すことから始めると、改善の糸口が見えてきます。

業務改善はやりっぱなしになると意味がないですが、こうした助成金は申請の際の他、支給の際にも報告の義務があるので、業務改善がやりっぱなしにならない歯止めの効果もあります。

助成金申請に必須な業務改善がわからない場合、創業手帳のこちらの業務改善の進め方の記事も読んでみてください。

助成金申請に必要な業務改善の進め方の参考に、詳しくはこちらの記事を>>
企業で使えるトヨタ式・超仕事術  豊田エンジニアリング・山田社長×創業手帳
チームの生産性を一気に高めるミーティングの方法

今回の補助金を機会に生産性を上げ、働く人の待遇を上げることでより人材が定着するように頑張っていきましょう。

また、この記事を書いている創業手帳では補助金ガイド補助金AIを無償で配布してます。重要な補助金のキャッチアップや選定が難しいと感じられている方も多いので、こうした多すぎる補助金情報の中から上手くピックアップして解説してくれる無料ツールを上手く使いこなしましょう。

おすすめの創業手帳の補助金・助成金の無料ツール

創業手帳が作った人気の補助金ガイドも無料プレゼント中です。

補助金ガイド

補助金AIも無償で公開しています。

補助金AI

登録すると自分にあった補助金助成金が自動で選定されて届くので便利ですよ。うまく使いこなしてくださいね。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ 助成金 業務改善助成金 補助金 設備投資 賃上げ
詳細はこちら

業務改善助成金

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

2022年1月以降の「雇用調整助成金」・「休業支援金」の特例措置等について
厚生労働省は、「令和4年1月以降の雇用調整助成金の特例措置等」について発表しました。 新型コロナウイルス感染症に係る「雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金」、「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給…
「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業費補助金」第2次公募
2023年8月9日、株式会社NX総合研究所は「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業(新技術を用いたサプライチェーン全体の輸送効率化推進事業)」の2次公募を開始したことを発表しました。 令和…
「小型旅客船等安全対策事業費補助事業」小型旅客船等の安全設備導入にかかる費用を支援
「小型旅客船等安全対策事業費補助事業」のご案内です。 知床遊覧船事故対策検討委員会において早期搭載の促進が必要とされた3つの安全設備(改良型救命いかだ等、業務用無線設備、非常用位置等発信装置)について…
【東京】「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業(第2回)」助成金 11/11締切
2021年10月24日、公益財団法人東京都中小企業振興公社は、「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業(第2回)」の公募を開始したことを発表しました。 変化・変革に正面から向き合い、先端技術を活用し…
「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(廃棄物処理施設を核とした地域循環共生圏構築促進事業)」
一般社団法人廃棄物処理施設技術管理協会は、令和5年度「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(廃棄物処理施設を核とした地域循環共生圏構築促進事業)電線、変圧器等廃棄物発電により生じた電力を利活用するため…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集