石川県輪島市の豪雨災害が激甚災害として指定 追加の被災中小企業・小規模事業者対策が決定

tips

2024年10月25日、経済産業省は、令和6年9月20日から同月23日までの間の豪雨による災害により被害を受けた石川県輪島市の中小企業者等に対し、中小企業信用保険の特例措置を講ずるとともに、日本政策金融公庫による災害復旧貸付の金利引下げを行うことを発表しました。

激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律に基づき、令和6年9月20日から同月23日までの間の豪雨による災害により被害を受けた石川県輪島市の中小企業者等に対し、中小企業信用保険の特例措置を講ずることとする政令等が10月25日に閣議決定されました。

これに伴い、被害を受けた石川県輪島市の中小企業者等に対し、中小企業信用保険の特例措置を講ずるとともに、日本政策金融公庫による災害復旧貸付の金利引下げを行います。

(1)中小企業信用保険の特例措置(政令、令和6年10月30日公布・施行予定)

市町村長等から事業所または主要な事業用資産に係る罹災証明を受けた中小企業者が事業の再建に必要な資金を借り入れる際、一般保証及びセーフティネット保証とは別枠での信用保証をご利用いただける特例措置を講じます(借入債務の額の100%を保証)。

  一般保証限度額 災害関係保証限度額
普通保険 2億円 +2億円
無担保保険 8,000万円 +8,000万円
(うち特別小口保険 2,000万円 +2,000万円)

(2)日本政策金融公庫による災害復旧貸付の金利引下げ

市町村長等から事業所または主要な事業用資産に係る被害を受けた旨の証明を受けた中小企業者等を対象に、日本政策金融公庫が実施している災害復旧貸付について、特段の措置として、0.9%の金利引下げを行います(貸付後3年間、1千万円まで)。

災害復旧貸付制度及び金利引下特別措置の概要

資金使途:運転資金又は設備資金

貸付限度額:
中小企業事業・別枠で1.5億円
国民生活事業・各貸付制度の限度額に上乗せ3千万円

貸付金利:
基準利率(中小企業事業1.35%、国民生活事業1.35%)
(貸付期間5年以内の基準利率(令和6年10月1日現在))

金利引下げ:貸付額のうち1千万円を上限として、貸付金利から0.9%を引下げ(貸付後3年間)


低気圧と前線の影響により石川県では9月20日から23日かけて記録的な大雨となりました。

この影響で各地で川の氾濫や土砂災害が相次ぎ、死者や行方不明者が発生したほか、集落の孤立などの被害も生じました。

今回、10月25日に、石川県輪島市に対し、中小企業信用保険法による災害関係保証の特例(法第12条)が適用されました。

この措置では、事業の再建を図る中小企業者等に対し、中小企業信用保険の保険限度額の別枠化や、てん補率の引上げ、保険料率の引下げの特例措置を行います。

シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、融資申請をスムーズに行うためのノウハウや注意点を解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ 中小企業 小規模事業者 支援 激甚災害 災害 特例措置 石川県 石川県輪島市 経済産業省 輪島市
詳細はこちら

令和6年9月20日から同月23日までの間の豪雨による災害が激甚災害として指定されたことに伴い、追加の被災中小企業・小規模事業者対策を講じます

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「小規模事業者持続化補助金<災害支援枠>(第4回)」補助事業者が採択
2024年10月1日、中小企業庁は、「小規模事業者持続化補助金(第4回)」の採択発表を行いました。 2024年7月5日から募集を開始し、2024年8月19日に締め切りました。 申請のあった365件につ…
家具のサブスクリプションサービス「サブスクライフ」を運営する「ソーシャルインテリア」が13.3億円調達
2022年9月15日、株式会社ソーシャルインテリアは、総額約13億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ソーシャルインテリアは、家具のサブスクリプションサービス「サブスクライフ」や、…
店舗のデジタル化/無人化支援展開の「fixU」がスマートロック「RemoteLOCK」と連携開始
2022年5月25日、株式会社fixUは、株式会社構造計画研究所が提供するスマートロック「RemoteLOCK」との連携を開始したことを発表しました。 fixUは、店舗のデジタル化/無人化支援サービス…
地域中小企業向け副業・兼業プロ人材マッチングサービスを展開する「JOINS」が1.6億円調達
2023年6月30日、JOINS株式会社は、総額約1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 JOINSは、地域中小企業向け副業・兼業プロ人材マッチングサービス「JOINS」を運営して…
「災害時の強靭性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金」
一般社団法人都市ガス振興センターは、令和5年度補正予算「災害時の強靭性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金」について発表しました。 強靭性の高いガス導管で供給を受ける避難所等に、「停電対応…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集