注目のスタートアップ

カーボンオフセットSaaSを提供する「Sustineri」が1億円調達

company

2023年5月19日、Sustineri株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Sustineriは、カーボンオフセットのためのクラウドサービス「カーボンオフセットクラウド」、Shopify向けアプリ「Carbon Offset Cloud」、気候変動対応(CO2算定)コンサルティングを展開しています。

「カーボンオフセットクラウド」は、商品・サービスの提供に伴う温室効果ガス(GHG)をカーボンオフセット(GHGの相殺・埋め合わせ)することができるサービスです。

EC、出張手配、旅行・宿泊予約、レンタカー予約、自動車保険、航空券予約、物流サービスなどのWebサイト・アプリにAPI連携することで、商品・サービスの提供に伴うGHG排出量を自動で算定し、同じ量のカーボンクレジットを割り当てて相殺(オフセット)します。

今回の資金は、マーケティング・セールスポジションの採用強化、サービスの認知拡大などに充当します。


産業革命以降、人間活動での化石燃料の使用が増え、それに伴いCO2(二酸化炭素)などの温室効果ガス(GHG)の排出が増え、大気中の濃度が上昇しています。

これにより地球では急激に温暖化が進行しており、さまざまな社会課題の原因となっています。

地球温暖化は、海水温の上昇による熱膨張と氷河などの融解による海水面の上昇とそれに伴う土地の減少、豪雨や干ばつなどの頻発、熱波による死亡や疾病、農業における生産量の低下、生物多様性の喪失などさまざまな問題を引き起こします。

そのため国際社会では、人間が持続的に地球に住み、人間活動を行っていけるよう、地球温暖化に歯止めをかける取り組みが求められています。

カーボンオフセットとは、事業活動において排出したGHGを把握し、カーボンクレジットの購入などによって、GHGの削減・吸収活動に投資し、排出した量のGHGを相殺する施策のことです。

カーボンオフセットを実施するには、自社とそのサプライチェーンで排出されたGHGを正確に把握する必要があることから、近年はGHGを算定するサービスが多数登場しています。

Sustineriが提供する「カーボンオフセットクラウド」は、GHGを算定し、さらにカーボンクレジットの購入もワンストップで行うことができるサービスであるため、企業はこのサービスを導入することで手軽にカーボンオフセットを実現することができます。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。GHG排出量を把握・管理することは投資家に対するアピールにもなります。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ API連携 CO2 GHG SaaS Shopify Sustineri アプリ オフセット カーボン カーボンオフセット カーボンオフセットクラウド カーボンクレジット クラウド クラウドサービス コンサルティング 株式会社 気候変動 温室効果ガス 算定 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【東京都】「商店街デジタル化推進事業費補助金」
東京都は「商店街デジタル化推進事業費補助金」の募集開始を発表しました。 デジタル技術の活用に取り組む都内商店街に対し、必要な機器の購入やアプリ・各種システムの開発・構築などデジタル導入に要する経費のほ…
人材派遣・人材紹介・人材教育などの総合人材サービスを展開する「エヌエフエー」に「オリエンタルランド・イノベーションズ」が資本参画
2023年7月6日、株式会社エヌエフエーは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社オリエンタルランド・イノベーションズです。 エヌエフエーは、人材派遣・人材紹介・人材教育などの総合…
ソーシャルコラボレーションサービスを展開する「Castee」が4億円調達
2024年11月6日、株式会社Casteeは、総額約4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Casteeは、ソーシャルコラボレーションサービス「Castee」や、成果報酬型の法人向けコラボ動画…
BtoB受発注システム「CO-NECT」 発注時に利用する「発注CO-NECT」のモバイルアプリをリリース
2022年1月27日、CO-NECT株式会社は、「発注CO-NECT」のモバイルアプリの提供を開始したことを発表しました。 CO-NECTは、BtoB受発注システム「CO-NECT」を提供しています。…
英語スピーキング評価AI「CHIVOX」などを提供する「アイード」とシステムインテグレーターの「HOUSEI」が資本業務提携
2023年4月26日、アイード株式会社は、HOUSEI株式会社と資本業務提携することを決議したことを発表しました。 これにより、アイードはHOUSEIグループの連結子会社となります。 アイードは、英語…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集