「aiwell」が「住友商事北海道」と共同で動植物や食品のタンパク質解析サービス事業「ai-PoP」をスタート

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2022年9月21日、aiwell株式会社は、住友商事北海道株式会社と共同で、タンパク質解析「ai-PoP(アイポップ)」サービスの提供を開始したことを発表しました。

aiwellは、国立東京工業大学発のベンチャー認定企業です。

タンパク質の網羅的解析技術「AIプロテオミクス」の実用化・汎用化・社会実装の推進と、自宅でも病院と同精度の血液検査が可能な微量採血キット「aiwell care」を展開しています。

「AIプロテオミクス」は、ヒト・動物のタンパク質のデジタル画像(プロテオミクス画像)をもとにタンパク質の変異をAIによって判断し、生物の予兆や変化を発見する技術です。

「ai-PoP」は、北海道の畜産業・農業・漁業や食品産業などに向け、生産性向上や安全でおいしい食品づくりを支援するタンパク質解析サービスです。

状態の根拠となるタンパク質を探索・特定することで、食品や化粧品などの製品づくりを支援するサービスです。

これまでもaiwellは、道内の農場と、ウシ・ブタの生産効率化、公的機関との競走馬の怪我や病気の早期発見、スポンサーとして関わるプロスポーツチームの健康管理など、タンパク質の解析サービスの実用化に向けたさまざまな研究開発や提案を行っていました。

住友商事北海道とは、2020年9月にプロジェクトチームを発足し、共同事業を進めており、今回のサービスはその共同事業の成果となります。

ほぼすべての生命活動においてタンパク質(プロテイン)は重要な役割を担っています。

プロテオミクスとは、この生命活動において重要なタンパク質の構造・機能を総合的に研究する学問です。

生体内のタンパク質の種類・状態は、生物の身体の状態により常に変化しています。

もしこの全タンパク質の状態を把握できれば、身体の状態をも把握することが可能になります。

プロテオミクスではタンパク質の状態を画像化する技術が確立されていましたが、従来技術では画像化に手間がかかるため、主に研究などでしか利用されていませんでした。

しかし東京工業大学はこの画像を簡単に取得できる技術の開発に成功しており、さらにaiwellは、この技術によって得られる画像ビッグデータをAIによって解析するAIプロテオミクス技術を実現しています。

AIのタンパク質の画像データの学習が進むことで、判断可能な身体の状態が増加します。

そのためaiwellは、海外の機関と提携しタンパク質の提供を受けたり、一般の人びとからタンパク質を得るため微量採血キット「aiwell care」を展開しています。

また今回の住友商事北海道との共同事業の例からもわかるとおり、タンパク質解析は医療・健康の領域だけでなく、食品・化粧品などの製品づくりにも応用できる技術です。今後のaiwellの事業展開に注目が必要です。

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