注目のスタートアップ

法人向けにオンライン診療などの健康支援プログラムを提供する「リンケージ」が5.5億円調達

company

2022年3月30日、株式会社リンケージは、総額約5億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

リンケージは、従業員のストレス要因を多角的に分析できるメンタルウェルネスサービス「Rasika」、女性特有の健康課題を可視化し専門医のフォローで労働生産性を改善する「FEMCLE」、従業員を気にかけるヘルスケアサポーター「かかりつけ保健師 for LINE」、オンライン薬局 「LINKAGE PHARMA」、オンライン診療システム 「D-CUBE」などを展開しています。

今回の資金は、プロダクトの機能拡充、人材採用などに充当される予定です。

予防医療は、病気が発症していない状態からケアを続け、病気にならないようにする予防を取り入れた医療のことです。たとえば生活習慣病は健康的でない生活を続けた結果、発病してしまうことが多いものです。生活習慣病のひとつであるがんや心疾患は日本の死因において最上位であるため、これらの発病を防ぐための予防医療が重要なのです。

しかし生活習慣や発病リスクなどは個々人によって異なり対策もそれぞれです。また仕事で忙しく生活習慣を改善することや予防に取り組むことができなかったりするため、予防医療の普及のためには個人の健康意識の向上だけでなく、そのほかの取り組みも必要です。

企業では健康診断が義務づけられているほか、2015年からはメンタルヘルスを健康に保つためのストレスチェックも義務化されました。以前までこういった義務はコストとして捉えられていましたが、従業員の健康は労働生産性に直接影響してくるため、従業員の健康管理や健康増進に戦略的に取り組む“健康経営”という考え方が広まり、多くの企業が取り組むようになってきました。

もちろん企業に専門の医療チームをおくことは現実的ではないため、医療機関などの医療リソースを利用することになります。近年はスタートアップにより法人向けの医療支援サービスが多数提供されており、企業としてはより健康経営に取り組みやすい環境が整ってきているといえます。

ヘルスケアは企業の健康経営にとっても重要です。雇用人数が50人未満の事業場のストレスチェックは任意とされていますが、生産性の向上のためにも実施したほうがよいでしょう。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「総務手帳」では、社労士によるストレスチェック対応について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Rasika ウェルネス オンライン診療 ストレス・ケア ストレス・チェック ヘルスケア リンケージ 予防医療 健康 健康経営 医療 支援 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

コーヒースタートアップ「Oriental Coffee Ventures」が4,000万円調達
2023年3月13日、株式会社Oriental Coffee Venturesは、総額4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Oriental Coffee Venturesは、クリエ…
経営管理プラットフォーム提供の「DIGGLE」が4億円調達
2022年9月7日、DIGGLE株式会社は、総額約4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 DIGGLEは、経営管理プラットフォーム「DIGGLE」を提供しています。 経営管理フローの最適化と経…
クラウド労務管理サービス「WelcomeHR」提供の「ワークスタイルテック」が資金調達
2021年8月27日、ワークスタイルテック株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ワークスタイルテックは、クラウド労務管理サービス「WelcomeHR」を提供しています。 入社手続きに必要…
インパクト投資を通じて新興国の雇用創出・事業機会創出を推進する「ファルス」が資金調達
2021年9月2日、ファルス株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 インパクト投資を通じて新興国の雇用創出・事業機会創出を推進しています。 具体的には、提携・投資先金融機関が保有するビッグ…
「FINOLAB」がスタートアップ向けのバックオフィス・シェアリング・サービス「SUBPOSI」を開始
2020年6月4日、株式会社FINOLABは、「SUBPOSI(サブポジ)」を開始することを発表しました。 「SUBPOSI」は、スタートアップ向けのバックオフィスのシェアリング・サービスです。 第1…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集