注目のスタートアップ

クラウドサービス導入時のセキュリティチェック業務を支援する「Conoris」提供の「ミツカル」が2,400万円調達

company

2022年3月2日、株式会社ミツカルは、2,400万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、「Conoris(コノリス)」のβ版の提供を開始したことも併せて発表しました。

「Conoris」は、ユーザー企業へのクラウドサービスの導入時におけるセキュリティチェック業務の一元管理を実現するサービスです。

企業ごとの質問項目やワークフロールートを自由にカスタマイズできる機能や、ユーザー企業とのチェックのやり取り機能、1,000種類以上のクラウドサービスのマスターデータを活用したサービスごとの申請書の保管・棚卸・追加チェック機能を搭載しています。

業務を委託する際や、新たなサービスの申込みをする際、Excelなどで作ったセキュリティチェックシートを取引先企業に送付することがあります。

セキュリティチェックシートは、取引先のセキュリティ状況を確認し、セキュリティが不十分な企業と取引を行わないようにするためのものです。

しかし、セキュリティチェックシートは、ほとんどをExcelや手書きで作っているため、取引先が増えるにつれ多くの弊害が生じてしまいます。

その弊害とは、インシデント発生時にスピーディーに情報を見つけだせないこと、取引が継続しているかそうでないかが把握しづらいこと、管理業務が非効率的になることなどがあります。

このセキュリティチェックをシステム化しリスクの管理・監視を行うことを、ベンダーリスクマネジメント(VRM)と呼びます。

日本ではまだ馴染みのない言葉ですが、海外では企業のリスク管理のひとつとして重要視されてきています。

株式会社ミツカルのコメント

このニュースを受けまして、株式会社ミツカルの代表取締役井上幸氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

クラウドサービスセキュリティチェック支援サービス「Conoris」の開発です。主にエンジニア費用になります。

・今後の展望を教えてください。

弊社はクラウドサービスのセキュリティチェックを起点にサービスを開始しておりますが、目指している姿としてはIT時代の日本企業の取引先リスク管理ができる総合プロダクトを提供することにより、安心・安全なDX推進を支援することになります。

そのため今後は、上記を実現するための各種モジュールを提供していく予定です。

・読者へのメッセージをお願いします。

起業してもうすぐ2年ですが、昨今のVUCAな時代、起業することはどんな転職や異動よりも価値のあるスキルアップだと思っています。個人の力を磨きながら、起業家で次の日本の未来を作っていきましょう!

適切なセキュリティの構築ができず顧客や社会に損害を与えてしまうと大きな損失となるため、セキュリティ対策はコストと捉えるのではなく、事業活動・成長に必須のものと位置づけ、投資と捉えることが重要だと経済産業省は示しています。「冊子版創業手帳」では、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期に実施できるセキュリティ対策について詳しく伺っています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Conoris VRM コノリス セキュリティ セキュリティ・チェック・シート ベンダー・リスク・マネジメント ミツカル 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

太陽光発電システムの第三者所有サービス「シェアでんき」運営の「シェアリングエネルギー」が40億円調達
2022年4月8日、株式会社シェアリングエネルギーは、総額40億円の資金調達を実施したことを発表しました。 シェアリングエネルギーは、太陽光発電システムの第三者所有サービス「シェアでんき」を提供してい…
都市型八百屋「旬八青果店」を運営する「アグリゲート」が「オイシックス・ラ・大地」から資金調達
2024年3月8日、株式会社アグリゲートは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、オイシックス・ラ・大地株式会社です。また、アグリゲートは、3月からオイシックス・ラ・大地株式会社の連結子会…
在庫分析クラウドシステム提供の「フルカイテン」が5億円調達
2021年7月6日、フルカイテン株式会社は、5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 在庫の運用効率を上げ売上・粗利・キャッシュフローを最大化する在庫分析クラウドサービス「FULL KAITEN…
おやつのサブスクリプション・サービス「snaq. me」運営の「スナックミー」が2.6億円調達
2020年9月3日、株式会社スナックミーは、総額約2億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、沖縄県のビール・メーカーであるオリオンビール株式会社とのコラボレーションで開発した、…
【最大30万円支援】学生起業家向け助成金「AIBC学生起業支援助成金制度」【3/1開始】
株式会社メサイアは、「AIBC学生起業支援助成金制度」を2025年3月1日から開始しました。 この制度は、企業を目指す高校生・大学生を対象に、ビジネススキルを学び、実践的な起業準備を進めるための支援を…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集