【東京都】「経営統合支援」

tool

2023年4月27日、東京都は、「経営統合支援」を新たに開始することを発表しました。

この支援は、譲受側の中小企業を対象とした、M&A後の経営統合支援です。

「支援対象」
・譲受側(買い手)としてM&Aを検討中または実施済の都内中小企業

「支援開始日」
・2023年4月28日(金)

「経営統合アドバイザーによる支援」
・経営統合作業(PMI)を進める上での課題に対する助言や、経営統合計画の策定を支援

「経営統合マネジャーによるハンズオン支援」
・経営統合計画を実行するためのロードマップを作成し、継続的な助言を実施し、完了までをフォロー

「PMIセミナー」
・PMIとは何かを学び、経営統合に取り組むことの重要性を理解するためのセミナー

「PMIスクール」
・M&Aにより事業等を譲り受ける経営者を対象に、PMIに必要な知識および活用方法を、講義およびグループワーク等によるスクール形式で学ぶことで、円滑な統合を推進します


国内企業の大部分は中小企業であり、そのうち半数以上は60歳以上の経営者によって率いられています。

高齢化に伴い、経営者の引退が増加しています。これまで築いた経験や資源、雇用が失われることがないように、次世代の経営者に引き継ぐ必要があります。

しかしながら、中小企業庁の「2021年版 中小企業白書」によると、60代経営者の後継者不在率は48.2%、70代は38.6%、80代以上は31.8%に上っています。

高齢の経営者がいる企業でも、後継者がいない企業が多数存在しているため、具体的な対策が必要です。このような中、近年注目を集めているのが、M&Aを利用した第三者承継です。

一方で、M&Aによる事業承継は、完全な第三者に引き継ぐことになるため、円滑な事業承継を行うためには、専用の取り組みが必要となります。

譲渡する企業側にとっては、M&Aの成立はスタートラインであり、その後の統合作業を適切に行うことが、M&Aの目的の実現や効果の最大化にとって重要な要素であると考えられています。このため、中小企業では、PMI(Post Merger Integration:経営統合作業)に対する認知度の向上や支援の充実が必要とされています。

「経営統合支援」は、譲渡側企業に対して、経営統合支援を提供することにより、事業承継を促進することを目的としています。

事業継承は、起業のひとつの方法として注目されています。しかし事業継承はゼロからの起業とはまた違ったノウハウが必要となります。創業手帳は、無料で創業コンサルティングを行っています。また、起業家や専門家の生の声をもとに記事化した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」も無料で発行しております。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 便利なサービス
関連タグ M&A サポート 事業承継 支援 東京都 第三者承継 経営 経営統合支援 統合
詳細はこちら

都内中小企業を対象にM&A後の経営統合支援を新たに開始します

事業承継手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

便利なサービスの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「AnyMind Group」がインフルエンサー向けD2Cインキュベーション事業「AnyMind D2C for Influencers」を開始
2020年6月9日、AnyMind Group株式会社は、「AnyMind D2C for Influencers」の提供を開始したことを発表しました。 「AnyMind D2C for Influe…
【東京都】「高齢者向け製品・サービスの販路開拓支援事業」展示会出展等の費用を助成
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、「高齢者向け製品・サービスの販路開拓支援事業」について発表しました。 高齢者・シニアをターゲットとした製品やサービスの製造・販売に取り組む都内の中小企業者に対し、…
EC事業者と譲受ブランドの売上最大化を実現する「ACROVE」が20億円調達
2024年9月12日、株式会社ACROVEは、総額20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ACROVEは、CX(コマーストランスフォーメーション)事業や、ECロールアップ事業を展開しています…
【東京】「一時支援金等受給者向け販路開拓サポート助成事業」助成金
公益財団法人東京都中小企業振興公社は「一時支援金等受給者向け販路開拓サポート助成事業」について発表しました。 一時支援金等(※)を受給した都内中小企業の、販売促進の取り組みに助成金を交付します。 助成…
【東京都】「飲食事業者向け経営基盤強化支援事業」申請受付期間延長
2023年8月25日、東京都は、「飲食事業者向け経営基盤強化支援事業」の申請受付期間延長を発表しました。 都内中小飲食事業者の経営基盤の安定化や収益の確保に向けた取組に対し、専門家が店舗を訪問し、現地…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集