注目のスタートアップ

GoGreenGroup株式会社 山下崇|水圏環境改善の事業展開が注目の企業

水圏環境改善の事業展開で注目なのが山下崇さんが2018年に創業したGoGreenGroup株式会社です。

生活排水、産業排水、プラスチックごみ、地球温暖化による生態系の変化などによって、世界的な水質汚染が問題になっています。
地球全体の約70%が水という「水の惑星・地球」において、昨今の水質汚染は人・動物・植物すべてにとって深刻な問題です。
便利な生活、使い捨てのモノにあふれた社会、そんな社会が生み出した副産物ともいえるこの問題。
例えば、これからの寒いシーズンに多くの方が持ち歩くであろう「使い捨てカイロ」もそうです。
冷えて固くなってしまったらごみ箱に捨てられ、ただ燃やされてしまいます。
ところが今、この使い終わったカイロがヘドロや赤潮などによる水質汚染問題を解決する、として注目を集めています。

この取り組みを推進しているGoGreenGroup株式会社の水圏環境改善事業の特徴は、
使用済み使い捨てカイロをリサイクルした『Go Green Cube』を汚れた水に投入するだけで水質改善が出来る、「手軽さ」「わかりやすさ」「環境への配慮」という点です。

GoGreenGroup株式会社の山下崇さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

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・このプロダクトの特徴は何ですか?

ゴミとして捨てられていた使い捨てカイロを、捨てずに回収して中身を加工し、水圏環境改善を実現できます。
具体的には、Cubeが溶出する二価鉄イオンが、硫化水素やリン酸と反応して無害化し、生態系に良い影響を与えます。
リサイクルごみの回収と同じように、子どもからお年寄りまであらゆる方が身近に参加できる水圏環境改善活動であること、水圏環境への意識向上という点も特徴の一つと考えています。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

赤潮、青潮の発生する海・ヘドロで貝類が生息出来ない湖、沼・汚染により濁った川・養殖場・溜池・釣り堀・ゴルフ場の池・お城の堀・古墳の濠・神社仏閣の池・学校の池、ビオトープなどを管理している方に使っていただきたいです。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

水質汚染、環境汚染、海洋生態系の回復です。
同時に、水圏環境改善への人々の意識づけや主体性を促進できるとも考えています。
回収したカイロから作られたキューブを投げ入れるだけで、水質が改善されるのを目で見て確認できるという分かりやすさが、自分たちの行動が環境にどんな良い影響を与えるかを実感しやすくさせ、意識や行動の変化を後押しすると思います。
例えば大阪の道頓堀川にかかる橋の上で、通行人の方々にお声をかけ、使用済みカイロを回収BOXに投げ込んでもらう「カイロプロジェクト」を実施しました。
多くの方に『Go Green Cube』の存在や私たちの活動内容を知って頂くとともに、水質改善は自分たちにも手軽に着実に実践できるんだという気持ちをお互いに高めて頂くことが出来ました。
また障碍者雇用にもつながるように、加工工程のオペレーションを作っています。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

資金調達で特に苦労しました。資金集めのために60 名以上のチームでクラウドファウンディングに取り組み、1万人以上の方にアクセスしてもらえ362名のご支援をいただき目標達成しました。また、共感してくれる仲間を常に増やし続ける活動を続け、出資や融資をしてもらいました。
ご支援者様からは「いままで使用済みカイロを捨てる時に罪悪感がありました、このような活動を待っていました」「地球のためにありがとう」などのありがたいお言葉をたくさんいただいています。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

「地球環境保全ならGoGrrenGroupに相談しよう」と真っ先に思ってもらえる企業にしていきたいです。
現在、東京海洋大学の佐々木剛教授と『水圏環境リテラシー教育推進プログラム』として共同プロジェクトを推進しています。
2021年には同大学・同教授立案の養殖産業と海洋リテラシー教育推進プロジェクトが国連で採択され、GoGreenGroupも組織の一員としてこの活動に加わっています。
これからも水と資源を守り、未来へつなぐ教育を通じて、地球への感謝と恩返しに取り組んでいきます。

・今の課題はなんですか?

今はまだ実験ベースなので、浄化できる仕組みを社会実装していくことです。

・読者にメッセージをお願いします。

やりきる覚悟を決めて動き続ければ、目的に確実に近づいていくと感じています。地球に生きている者として、共に環境改善に取り組んでいただければと思います。

会社名 GoGreenGroup株式会社
代表者名 山下崇
創業年 2018年
事業内容 使用済み使い捨てカイロをリサイクルした製品「Go Green Cube」で、ヘドロで汚れた水圏環境を改善し、地球環境改善を行う。
サービス名 Go Green Project
所在地 〒542-0081 大阪市中央区南船場4-10-5南船場SOHOビル702
代表者プロフィール 京都市出身、大阪市在住。昭和49年生まれ、47歳。広島市立二葉中学校卒。青年期、格闘技に打ち込む。身体的な理由により引退。コンビニのフランチャイズオーナーとして働くが、食品ロスの問題などを肌で感じて、何か地球の為になる仕事がしたいと思っていた時に、東京海洋大学、佐々木剛教授の研究と出会い、一念発起して起業。現在に至る。
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カテゴリ 有望企業
関連タグ GoGreenCube GoGreenGroup Nakijin Blue Project クラウドファンディング ゴミ リサイクル 山下崇 水圏環境改善 環境保全  カイロ回収。テックグランプリ。オーシャンリハビリテーションプロジェクト
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