注目のスタートアップ

涙液を用いたがん検査手法の実用化を目指す「TearExo」が資金調達

company

2025年5月14日、株式会社TearExoは、資金調達を発表しました。

引受先は、綜研化学株式会社です。

TearExoは、涙液を用いたがん検査手法「TearExo法」の実用化に向けた研究開発を行っています。

TearExo法で用いるセンシングチップの製造において、綜研化学が保有する高分子材料設計技術を用いた製造プロセスに関する検討を進めます。


がんは1981年以降、国内における死因の第1位を占め続けており、国を挙げた対策が進められています。

国民病ともいえるこの疾患は、2019年のデータによると、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男性で65.5%、女性で51.2%とされており、2人に1人以上ががんになる可能性があることがわかっています。

一方で、医療技術の進歩により、がんは「治せる病気」へと変わりつつあります。とくに、早期に発見して治療を行えば、9割が治療可能とされており、がん対策においては早期発見を目的とした検査の役割が非常に重要です。

しかし、「平成28年国民生活基礎調査」によると、40歳から69歳のがん検診受診率は、最も高い肺がん検診でも男性が51.0%、女性が41.7%と、十分とはいえない水準です。実際、OECD加盟34か国の中でも日本の受診率は最低水準にあります。

こうした背景を受けて、近年では自宅などで簡便に受けられるがん検診サービスの開発や提供が進められています。

TearExoは、涙液を用いたがん検査手法の実用化を目指しています。涙液は採取が無痛かつ容易であるため、非常に簡便な検査が実現できます。

事業のさらなる成長のためには、戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ TearExo TearExo法 エクソソーム がん がん検査 乳がん 医療 実用化 技術 株式会社 検出 検査 涙液 研究開発 神戸大学 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

営業・マーケティング向け動画プラットフォームを提供する「LOOV」が資金調達
2025年3月28日、株式会社LOOVは、資金調達を発表しました。 LOOVは、プレゼン動画を制作・活用するSaaS「LOOV」を開発・提供しています。 対象者の属性に応じてプレゼン内容が自動的に変化…
地域SNS「ピアッザ」展開の「PIAZZA」が2億円調達 大阪市・鉄道事業者7社と連携
2021年12月6日、PIAZZA株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、大阪市と、大阪市高速電気軌道株式会社、近畿日本鉄道株式会社、京阪ホールディングス株式会社、南海電…
暗号資産のウェルスマネジメントサービス提供の「HYPERITHM」が12億円調達
2021年8月18日、株式会社HYPERITHMは、総額約12億円の資金調達を実施したことを発表しました。 暗号資産のウェルスマネジメント(富裕層向け総合的な資産管理)サービスや、私募での暗号資産のレ…
ボタンひとつでタクシーを配車できるデバイス「タクシーダッシュボタン」と「電脳交通」の配車システムが連携
2021年4月27日、株式会社電脳交通は、モバイル・コマース・ソリューション株式会社が提供する「タクシーダッシュボタン」とシステム連携を開始したことを発表しました。 電脳交通は、クラウド型タクシー配車…
会員制・招待制カレーブランド「6curry」が資金調達
2019年8月21日、株式会社シックスカレーは、総額数千万円の資金調達を実施したことを発表しました。 住所非公開・会員制カレーブランド「6curry」を展開しています。 2018年9月にオープンした恵…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集