注目のスタートアップ

空港とその周辺都市をドアツードアで結ぶ「エアポートシャトル」などを展開する「NearMe」が資金調達

company

2025年1月30日、株式会社NearMeは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、イオンモール株式会社とイグニション・ポイントベンチャーパートナーズ株式会社が共同運営するCVC「Life Design Fund」です。

NearMeは、独自AIによるルーティングの最適化技術を活用したタクシーの「シェア乗り」サービスを展開しています。

具体的なサービスとしては、全国16空港とその周辺都市をドアツードアで結ぶ「エアポートシャトル」や、ゴルフ場と自宅などをドアツードアで結ぶ「ゴルフシャトル」、タクシーのシェア乗りサービス「シェア乗りタクシー」などを提供しています。

今回の資金調達により、イオンモールと連携し、地方都市における移動手段不足の課題解決のため、従業員を含めた住民の日常の移動手段の提供を行います。さらに、地域行政に働きかけ、多様なステークホルダーが共創する新たな交通サービスのスキームづくりを進めていきます。


日本社会においてタクシーは、自宅やホテルなどの宿泊場所から目的地まで直接移動できるドアツードアの交通サービスとして定着しています。

タクシーは電車やバスといった公共交通機関に比べ費用が高くなるものの、重い荷物を運ぶ必要がある場合、公共交通機関が利用できない地域に向かう場合、怪我などで歩行が困難な場合に広く利用されています。

しかし、タクシー業界はドライバー不足が深刻化しており、2025年には約8万人のドライバーが不足すると予測されています。

このような状況を受け、政府は2024年4月から一部地域や特定の時間帯においてライドシェア制度を導入しました。このライドシェア制度は、タクシー会社が運行管理を行うことを条件に、タクシーが不足している地域や時間帯に限定して一般ドライバーが有償で顧客を輸送できる仕組みです。これは、ドライバーの「量」の不足を解消するための取り組みといえます。

一方で、NearMeは、タクシーが定員を満たすケースが少なく、空席による輸送効率が低下していることに着目し、独自のAIを活用し、運行の効率化と相乗り(シェア乗り)による輸送効率の最大化を図ることで、「質」の観点から移動に関する課題解決を目指しています。

また、今回のイオンモールとの連携などを通じ、生活者の日常における移動手段として「シェア乗り」を浸透させていくことを目指しています。

ビジネスを成長させるには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との連携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB Life Design Fund MaaS NearMe イオンモール エアポートシャトル ゴルフシャトル シェア シェア乗り シャトル スマートシャトル タクシー ドアツードア モビリティ 交通 交通インフラ 株式会社 移動 空港 資金調達 送迎 都市
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

業務可視化SaaSを提供する「業務改革クラウド(旧:PLAY)」が資金調達
2023年1月16日、業務改革クラウド株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 また、社名を、PLAY株式会社から業務改革クラウド株式会社へ、提供サービスの名称を「Arkプロセスマイニング」…
顧客体験管理を収益につなげる次世代型CXMツール提供の「KiZUKAI」が4.35億円調達
2022年6月27日、株式会社KiZUKAIは、総額4億3,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 KiZUKAIは、次世代型CXMツール「KiZUKAI」を提供しています。 顧客体験を管…
バトルロイヤルTPSゲーム『Fortnite』に特化したメタバース制作スタジオ「NEIGHBOR」が資金調達
2022年12月6日、株式会社NEIGHBORは、資金調達を実施したことを発表しました。 NEIGHBORは、バトルロイヤルTPSゲーム『Fortnite(フォートナイト)』上にメタバース空間を制作す…
「神戸アリーナプロジェクト」を運営する「One Bright KOBE」が「スカパーJSAT」から資金調達
株式会社One Bright KOBEは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、スカパーJSAT株式会社です。 神戸市が公募した新港突堤西地区(第2突堤)再開発事業として、株式会社スマート…
事業承継マッチングプラットフォーム「relay」を運営する「ライトライト」が1.4億円調達
2023年9月21日、株式会社ライトライトは、総額約1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ライトライトは、事業承継マッチングプラットフォーム「relay(リレイ)」を運営していま…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集