【中小企業庁】知的財産権に関する紛争の責任・負担を下請事業者に転嫁する行為への対応について

tips

中小企業庁は、「知的財産取引に関するガイドライン」を策定するとともに、知財Gメンによるヒアリング調査を通じ、知的財産取引の適正化に努めています。

実際の調査では、発注者への納品物について、第三者との間に知財権上の紛争が発生した場合に、発注者が例外なく受注側中小企業にその責任を転嫁できる可能性のある契約が締結されている事案が確認されており、中小企業庁は発注者に対して契約条項の見直しなどを要請しました。

また、こうした事案が確認されたことを踏まえ、現行のガイドライン及び契約書ひな形を改正することとし、パブリックコメントを開始します。


責任転嫁行為やその旨を含む契約の締結は、下請中小企業振興法に基づく「振興基準」に抵触する可能性があります。

しかしながら、実際の契約では下請企業に責任を転嫁するような契約が締結されることが確認されており、中小企業庁はこの改善に取り組んでいます。

また、受注者である下請企業も、こうした契約を締結している、あるいは締結するような場面になった場合は、中小企業庁が公表している「知的財産取引に関するガイドライン」や「契約書ひな形」などを活用し、発注者に対して適切な契約を締結するよう求めることが重要です。

知的財産権の活用のためには、スタートアップ・中小企業のビジネスのことを理解した専門家の支援を受けることが重要です。創業手帳は無料で専門家の紹介を行っているため、知財活用を考えている企業はこちらを活用できます。

また、起業家や専門家の生の声をもとに記事化した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」や、資金調達に特化した「資金調達手帳」も無料で送付しております。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ 下請企業 中小企業 受注企業 発注企業 知的財産権 知的財産権に関する紛争の責任・負担を下請事業者に転嫁する行為への対応について 親会社 責任転嫁
詳細はこちら

知的財産権に関する紛争の責任・負担を下請事業者に転嫁する行為への対応について

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

図面管理システム「ズメーン」を提供する「Fact Base」が9億円調達
2024年2月5日、株式会社Fact Baseは、総額9億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Fact baseは、図面管理システム「ズメーン」を開発・運営しています。 見積書・工程指南書・検…
「LeadX」が6,000万円調達 中小部品メーカー向け見積支援システム「匠フォース」を正式リリース
2022年9月6日、株式会社LeadXは、総額6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、中小部品メーカー向け見積支援システム「匠フォース」を正式リリースしたことも併せて発表していま…
「DXセレクション2023」 中堅・中小企業等のDXのモデルケースとなる優良事例を選定・公表
2022年11月22日、経済産業省は、「DXセレクション2023」の実施を発表しました。 経済産業省では、昨年度から中堅・中小企業等のDX(デジタルトランスフォーメーション)のモデルケースとなるような…
「東成瀬テックソリューションズ」と「ジェミニストラテジーグループ」が中小企業向けに業務効率化を支援する新たなBPOサービスを開始
2023年3月29日、東成瀬テックソリューションズ株式会社とジェミニストラテジーグループ株式会社は、中小企業向けに業務効率化を支援する新たなBPOサービスを開始することを発表しました。 地方自治体のデ…
「中小トラック事業者向けテールゲートリフター等導入等支援事業」補助金
国土交通省は、「中小トラック事業者向けテールゲートリフター等導入等支援事業」の申請受付を2024年9月24日から開始することを発表しました。 「中小トラック事業者向けテールゲートリフター等導入等支援事…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集