経済産業省「スタートアップによる経済波及効果」調査概要を公表

tips

2024年7月22日、経済産業省は、「スタートアップによる経済波及効果」の調査概要を公表しました。

スタートアップが日本経済にもたらす経済効果等について調査し、「スタートアップによる経済波及効果」として調査概要を公表しました。

概要

スタートアップによる経済効果は、創出GDP 10.47兆円(間接波及効果まで含めると19.39兆円)、雇用創出52万人、所得創出3.17兆円との試算結果となりました。

間接波及効果まで含めたGDP創出額は北海道や福岡県の県内名目総生産に相当しており、スタートアップが日本経済に一定程度貢献していることがわかりました。


2022年11月28日、政府は、日本にスタートアップを生み育てるエコシステムを創出し、第二の創業ブームを実現するため、「スタートアップ育成5か年計画」を決定しました。

政府は、米国や欧州に比べて開業率やユニコーン(時価総額1,000億円以上の未上場企業)の数が低いことを課題視しており、イノベーションを生み出すスタートアップの創出と成長を支援するエコシステムの構築が重要としています。

たとえば、開業率はGDPとの相関があるとされています。2020年の日本の開業率は5.1%でしたが、2019年の米国は9.1%、2020年の英国は11.9%と、大きな差があります。

また、スタートアップの経済効果は単体に留まらず、既存の大企業がスタートアップをM&Aで買収したり、オープンイノベーションを通じて新技術やアイデアを取り入れることで、持続的な成長が可能になることが示されています。

このように、スタートアップは経済全体の成長にとって重要な存在であるといえます。

そして今回、経済産業省の調査により、スタートアップが日本経済にもたらす具体的な経済効果が明らかになりました。

スタートアップによるGDP創出額は19.39兆円(間接波及効果含む)であり、各都道府県と比較しても遜色のない経済効果をもたらしていることが確認されました。

創業手帳では起業を目指す方などを対象に無料で専門家の紹介を行っています。起業にあたって不安や相談したいことなどがある起業家の方はぜひご活用ください。また、起業家や専門家の生の声をもとに記事化した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」も無料で発行しております。ぜひご活用ください。

さらに「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。

また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ GDP スタートアップ スタートアップによる経済波及効果 データ 経済産業省
詳細はこちら

「スタートアップによる経済波及効果」の調査概要を公表しました

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「農業物価統計調査(令和2年基準)」
農林水産省は「農業物価統計調査(令和2年基準)」を公表しています。 2024年6月の農業物価指数 概要 ・農産物価格指数(総合価格指数)は109.9で、前年同月比は、鶏卵等が低下したものの、果実、野菜…
小型SAR衛星の開発・衛星データの販売・データ解析によるソリューションの提供を行う「Synspective」が総額50億円の融資契約を締結
2023年7月20日、株式会社Synspectiveは、独立行政法人中小企業基盤整備機構による革新的技術研究成果活用事業円滑化債務保証制度を活用し、総額50億円の融資契約(期間5年)を締結したことを発…
【9/2締切】「NIKKEI THE PITCH GROWTH」全国のスタートアップ・アトツギベンチャーを対象にしたピッチコンテスト
「NIKKEI THE PITCH GROWTH」のご案内です。 全国のスタートアップ・アトツギベンチャーを対象にしたピッチコンテストの全国大会です。 概要 応募期間 2024年6月18日(火)~20…
【2/2開催】マッチングイベント「JAPAN STARTUP SELECTION the 9th Edition」
スタートアップ都市推進協議会は、「JAPAN STARTUP SELECTION the 9th Edition」を開催することを発表しました。 加盟自治体から選抜されたスタートアップ約20社によるピ…
「とやまスタートアッププログラム in 東京 DEMO DAY 2021」が2/20に開催
2021年2月16日、とやまスタートアッププログラム実行委員会は、「とやまスタートアッププログラム in 東京 DEMO DAY 2021」を2021年2月20日(土)に開催することを発表しました。 …

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集