注目のスタートアップ

製造現場DXプラットフォームを提供する「Smart Craft」が1.1億円調達

company

2023年6月21日、株式会社Smart Craftは、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、「Smart Craft」を従来のペーパーレスSaaSから、製造業DXプラットフォームへとプロダクトのリニューアルを行ったことも発表し、現在β版を提供しています。

「Smart Craft」は、製造現場の計画、実績収集、分析までを一気通貫でデジタル化するクラウドサービスです。

今回の資金は、組織体制の強化を目的とした人材採用に充当します。

また、「Smart Craft」の開発を進め、トレーサビリティ管理や、IoTデバイスを用いた設備データの自動収集などの機能を追加していく予定です。

製造現場のDXを包括的に実現する機能を拡大し、最終的には工場の次世代基幹システムとなることを目指します。


製造業は、国内総生産(GDP)の約20%を占める主要産業でありながら、人材不足や激しい国際競争による競争力の低下などの問題に直面しています。

製造業を再び競争力のある産業へと押し上げるためには、デジタル化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現が必要不可欠です。

製造業におけるデジタル化は、手作業や紙による情報管理などの非効率な業務をAIシステム、ロボット、IoT機器などのテクノロジーを活用して改善し、生産性を向上させることを目指しています。

現在、製造業では生産管理・在庫管理のシステム化・ペーパーレス化、生産ラインへのロボットやAI機器の導入、データの収集・可視化を目的とした既存の施設・機器にIoT機器を取り付けるなどのデジタル化が進んでいます。

Smart Craftは、これまでペーパーレス化を実現するSaaS「Smart Craft」を提供していましたが、顧客から製造現場の包括的なデジタルトランスフォーメーションを求める声を受け、製造現場の計画、実績収集、分析を一貫してデジタル化するクラウドサービスに刷新しました。今後、成長を目指して基幹システムとして展開を拡大していく予定であり、注目が必要です。

デジタル化は、これまで非効率的だった業務を大幅に効率化してくれる可能性があります。企業の利益を最大化するために重要な取り組みであるため、もし非効率的な業務があるのならば、最適なソリューションを探すことが必要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらも参考にしてください。

また抜本的なシステム投資においては資金調達の実施も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達ノウハウについても詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ DX Smart Craft デジタル化 プラットフォーム ものづくり リニューアル 分析 実績収集 株式会社 現場 製造 製造業 計画 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

運送企業向け業務支援SaaSや車両売買プラットフォームを提供する「Azoop」が13.8億円調達
2022年6月9日、株式会社Azoopは、総額13億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Azoopは、「トラッカーズ」というサービスブランドで、運送企業向け業務支援SaaS「トラッ…
土壌コア微生物「DSE」を用いた緑化・農業資材を開発する「エンドファイト」が資金調達
2024年10月22日、グローバル・ブレイン株式会社は、株式会社エンドファイトに出資を実行したことを発表しました。 エンドファイトは、土壌コア微生物「DSE(Dark septate endophyt…
高高度ガス気球や旅行用気密キャビンを設計・開発する「岩谷技研」が4億円調達
2022年6月20日、株式会社岩谷技研は、総額約4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 岩谷技研は、高高度ガス気球や、旅行用気密キャビンを設計・開発しています。 気球による“NearSpace…
「Facilo」が2億円調達 不動産に特化したコミュニケーションクラウドを正式リリース
2023年2月22日、株式会社Faciloは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Facilo(ファシロ)」を正式リリースしたことも併せて発表しました。 「Facilo」は、不…
多言語モバイル金融サービスを開発する「GIG-A」が193万ユーロ(約2.8億円)の資金調達を実施
2022年11月2日、株式会社GIG-Aは、193万ユーロ(約2.8億円)の資金調達を実施したことを発表しました。 また、東京きらぼしフィナンシャルグループ傘下の株式会社UI銀行との間で、年内にサービ…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集