再生可能エネルギーファンドを運営する「Zエナジー」がプロジェクトファイナンスによる資金調達を実施

tips

2022年9月21日、Zエナジー株式会社は、同社を無限責任組合員とするカーボンニュートラルファンド1号投資事業有限責任組合を通じ、株式会社三菱UFJ銀行より、プロジェクトファイナンス契約に基づく借入を実施したことを発表しました。

このプロジェクトファイナンスは、2022年4月に株式会社afterFITから取得した太陽光発電所を対象とする融資です。

Zエナジーは、再生可能エネルギーの発電事業に投資し、さらに株主が自社や関係先で再エネ電力を利用するところまでを一気通貫で実施しています。

国連によりSDGs(持続可能な開発目標)が採択されたことにより、世界的にクリーンなエネルギーである再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みが推進されています。

国内では、再生可能エネルギーの普及促進のため、再生可能エネルギーを電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が保証する制度であるFIT制度(固定価格買取制度)が2012年から開始されています。

このFIT制度は、ある程度再生可能エネルギーが普及したため、2022年4月から売電価格にプレミアム(補助金)を上乗せすることで再エネ導入を促進するFIP制度へと移行しています。

FIT制度は、投資家も巻き込んだ売電事業として急速に拡大し、メガソーラーなどの大規模発電所が設置されるなど、発電事業において新たな市場が確立されました。

FIT制度開始前の太陽光発電の累積導入量は約5GWでしたが、2017年3月末には約39GWへと大幅に増加しています。

さらに近年は、太陽光パネルなどの研究開発の進展によって発電効率が向上しています。さらに福島第一原発事故の影響で全国の原発が停止し電力不足に陥っていることから、再生可能エネルギーが大きく注目されています。

海外のファンドからの投資案件なども増えており、今後の再生可能エネルギー市場の動向に注目が必要です。

環境・社会・ガバナンス要素を考慮して投資先を判断するESG投資の登場など、以前の資金調達状況とは大きな変化が訪れています。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ afterFIT Zエナジー カーボンニュートラル ファンド プロジェクトファイナンス 三菱UFJ銀行 再エネ 再生可能エネルギー 太陽光発電所 株式会社 発電 融資 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

月極駐車場管理SaaS「Park Direct」を手がける「ニーリー」が三菱地所グループのCVC「BRICKS FUND TOKYO」から資金調達
2023年11月8日、株式会社ニーリーは、三菱地所株式会社が運営するスタートアップ投資ファンド「BRICKS FUND TOKYO」(共同運営者:株式会社プライムパートナーズ)から資金調達を実施したこ…
不動産テックの「GATESグループ」と画像認識プラットフォーム「AIZE」などを展開する「トリプルアイズ」が資本業務提携
2022年12月2日、株式会社トリプルアイズは、GATES GROUP株式会社と、その子会社であるGATES株式会社と、3社間で資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 トリプルアイズは、画像認…
高付加価値農作物を6次産業化し生産・加工・販売・ブランディング・輸出まで一気通貫で手がける「日本未来農業」が7億円調達
2024年4月30日、株式会社日本未来農業は、総額約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 日本未来農業は、有機サツマイモなどの高付加価値農産物を6次産業化し、生産・加工・販売・ブランディング…
1円から貸付投資ができる「Funds」運営の「クラウドポート」が6.3億円調達
2019年8月5日、株式会社クラウドポートは、総額6億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 1円から貸付投資ができる「Funds(ファンズ)」を運営しています。 以下の点を特徴として…
大豆等穀物の植物工場からプラントベースドフード加工までを垂直統合で展開する「ディッシュウィル」が資金調達
2023年4月17日、株式会社ディッシュウィルは、資金調達を実施したことを発表しました。 大豆等穀物を生産する植物工場から、プラントベースドフード加工までを垂直統合で展開しています。 植物工場から食品…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集