3Dアバターを中心としたクラウドプラットフォームを開発する「VRC」が「小学館」と「博報堂DYホールディングス」と資本業務提携

tips

2022年5月31日、株式会社VRCは、株式会社小学館、株式会社博報堂DYホールディングスと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

VRCは、3Dアバターを中心としたクラウド型プラットフォームサービスの提供により、社会生活の課題を解決することを目指しています。

具体的には、3Dアバターと付随する情報を生活の様々な場面(アパレル・ヘルスケア・コミュニケーションなど)で利用できるようバックエンド環境を構築することを目的としています。

VRCは、この取り組みをUbiquitous Avatar Platform(ユビキタス アバター プラットフォーム)構想と呼んでいます。

現在(2022年6月時点)は、20秒で人間の3Dデータを作成できるスキャン技術「SHUN‘X」や、3Dデータを活用したバーチャル試着「Virtual try on」、3D採寸技術「Body Measurement」を提供しています。

ファッションアイテムは自分の身体にフィットしているかどうかというサイズ感が重要となります。そのため実店舗に行き試着してから購入するという人が多いでしょう。

一方で品揃えや店舗に行く時間がないなどの理由でEC(ネット通販)を利用する人も多くいます。

しかしアパレルECは試着できないため、サイズ感については自身の経験や、モデルが着用している写真から判断するしかありません。

シューズのECでは交換を無料とすることで利用率向上を実現させた事例はありますが、交換無料は事業者側の負担が大きく、コストが増大してしまうため、別の効率的な方法が求められています。

3Dボディスキャンは、この課題の解決法のひとつであり、スキャン装置(スキャナー)が安価になり普及してきたことで、これを活用する事業者や活用したサービスが増えています。

3Dボディスキャンは試着だけでなく、オーダーメイドのスーツの作成といったアパレル、身体の歪みなどを可視化するヘルスケア、3Dアバターを活用したゲームなどのエンターテインメントなど、様々な領域での活用が見込めます。

もしスキャンした人間の3Dデータを様々なサービスで利用できるようになれば、非常に便利になることが想像できます。VRCは人間の3Dデータが広く活用される環境を構築するための事業を展開しています。

他社との提携や協業は、収益を伸ばすだけでなく、新たなイノベーションにもつながるかもしれません。「冊子版創業手帳」では、人脈を広げる方法や、商工会議所の活用方法など、販路拡大や提携先をみつけるためのノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ 3D 3Dデータ VR VRC アバター アパレル コミュニケーション スキャン データ バーチャル ヘルスケア 作成 博報堂 博報堂DYホールディングス 小学館 技術 株式会社 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

高齢者施設向け安否確認システム「施設360°」など介護・ヘルスケアサービスを展開する「ジョージ・アンド・ショーン」が「三洋貿易」と資本業務提携
2022年12月15日、ジョージ・アンド・ショーン株式会社は、三洋貿易株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ジョージ・アンド・ショーンは、アプリとビーコン端末(タグ)による見守り…
ドライアイや花粉症に対するスマホアプリ型プログラム医療機器などを開発する「InnoJin」が2.2億円調達
2023年7月4日、InnoJin株式会社は、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 InnoJinは、ドライアイや花粉症に対するスマホアプリ型プログラム医療機器の開発・提供や…
自動配送ロボットを開発する「Hakobot」がねじ商社の「サンコーインダストリー」と資本業務提携
2023年8月10日、株式会社Hakobotは、サンコーインダストリー株式会社と資本業務提携したことを発表しました。 Hakobotは、「なんでも載せられる、しっかり運ぶ」をコンセプトとした、4輪駆動…
生成AIによる問題解決機能を搭載したプロジェクト管理ツール「SolvifAI」を開発する「ソルビファイ」が3,300万円調達
2024年2月1日、ソルビファイ株式会社は、3,300万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ソルビファイは、生成AI搭載問題解決SaaS「SolvifAI」を開発しています。 プロジェクト管理…
電話解析AI「MiiTel Phone」などを提供する「RevComm」が15.8億円調達
2024年7月19日、株式会社RevCommは、総額15億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 RevCommは、電話解析AI「MiiTel Phone」、Web会議解析AI「Mii…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集