クラウドロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」開発の「ラピュタロボティクス」が「三菱倉庫」と資本業務提携

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2022年5月17日、ラピュタロボティクス株式会社は、三菱倉庫株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

ラピュタロボティクスは、次世代クラウドロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」の開発と、「rapyuta.io」を活用したロボットソリューション開発・導入・運用支援を行っています。

「rapyuta.io」は、世界最先端の制御技術とAIを活用した次世代クラウドロボティクスです。

群制御AIを活用し、複数種のロボットソリューションの開発・導入・運用を一括で可能にするプラットフォームです。

たとえば複数台の異種ロボットがお互いの位置・情報をリアルタイムに認識し、自らが最適なルート・速度を選んで動くといったことが可能になります。

三菱倉庫とは、多様なロボティクスソリューションの実証実験に向けて協業していきます。

人手不足にある製造業や物流倉庫では生産性の向上や省人化のため、テクノロジーの活用が進んでいます。特に自律ロボットは大きな効率化につながるため、様々な現場で導入に向けた取り組みが進んでいます。

自律ロボットとはAIによって状況を判断し最適な行動を選ぶロボットです。

通路などに物が置かれるような場所でロボットを稼働させるためには、自律ロボットのように自分で判断できる能力が必要となります。

一方で、AI技術はまだ発展途上であるため、現場における柔軟な判断に限界があることが課題となっています。

また複数ロボットが同時に稼働する場合、それらロボットがどこにいて、どのような動きをするかも加味して判断しなくてはなりません。非常に複雑な判断となるため、高精度のシステムを構築するのは技術的に難度が高いものとなっています。

そのため現状では自律ロボットを導入するためには、工場・現場の環境をロボットが動きやすいように整える必要があります。それがロボット導入を阻む要因となっているのです。

「rapyuta.io」は、こういった自律ロボットを制御し、別のメーカーのロボットであっても同時に稼働させられるようにするロボティクスプラットフォームです。ロボット導入の際の幅広い課題を解決することができるプラットフォームであるため、今後も多くの工場・現場に導入されていくことでしょう。

ラピュタロボティクス株式会社のコメント

このニュースを受けまして、ラピュタロボティクス株式会社よりコメントが届きました。

・今回の資本業務提携の目的は何ですか?

当社は三菱倉庫と、物流現場向けの多様な自動化ソリューションの普及を推進するべく、実証実験に向け、協業してまいります。

・今後の展望を教えてください。

まずは、ラピュタPA-AMRについて圧倒的な国内シェアの獲得を目指しています。ラピュタPA-AMRは、2019年の商用化以降、累計販売台数が200台を超え、2022年度は1,000台の販売を目標としています。

今後も「ロボットを便利で身近に」をモットーに、自動化を必要とする全ての事業者様に、短期間でリーズナブルに多様なロボットソリューションを導入していきます。

・読者へのメッセージをお願いします。

当社は、人間とロボットが協働することで、人間がより楽に仕事を遂行できたり、知的でクリエイティブな仕事に注力できる環境が創出されると考えます。そして、多くの新しいイノベーションが誕生すると強く信じています。

当社は今後も、急成長を続けるロボティクス産業のリーディングカンパニーとして、働き手不足や生産性の課題で悩む物流事業者様に寄り添い、最適なソリューションをご提案してまいります。

ロボットなどの研究開発には潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

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