注目のスタートアップ

日本発の技術を基盤に米国で次世代植物工場事業を展開する「Oishii Farm」が200億円調達

company

2024年2月28日、Oishii Farm Corporation(本社:アメリカ・ニュージャージー州)は、日本円にして総額200億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Oishii Farm Corporationは、日本の伝統技術である施設園芸を活かした植物工場により、高品質な農作物を届けることを目指しています。

栽培難易度の高いイチゴにおいて、ハチによる自然受粉を用い、世界で初めて植物工場での安定量産に成功しています。

自然とテクノロジーを融合させ、雨・空気・熱・光・栄養などの要素を最適な条件で再現し、年間を通じて、旬のイチゴを消費者に届けることを可能としています。

2022年6月にアメリカの大手高級スーパーマーケットであるホールフーズでの取り扱いが開始されました。

今後、工場増設によって供給量を増やし、さらなる地域拡大を目指しています。

今回の資金調達により、ニューヨーク近郊に建設中の次世代植物工場の建設と、全米展開を加速させます。


植物工場とは、完全に管理された室内環境で、ロボットやIoTなどのテクノロジーを活用して農作物を栽培する施設のことです。

工場建設や技術開発などに高額な費用がかかるものの、自動化による省人化や安定した栽培を実現できることがメリットです。

そしてもっとも重要な点が、環境に左右されないという点です。

世界では気候変動、頻発する大規模自然災害、農業用地不足、労働力不足といった課題によって、農業は深刻な状況にあります。

植物工場は農業における深刻な課題に対処できるものであり、将来的には世界的に普及すると考えられています。

Oishii Farmは、日本の施設園芸の技術をベースに、米国で植物工場事業を展開しています。

Oishii Farmが手がける次世代植物工場は、完全無農薬・メガソーラー発電によるグリーンエネルギー活用・水の完全循環システム・都市消費地近郊での生産・自動収穫ロボットなど各種自動化・AIの活用を特徴としています。

事業の大きな拡大のためには資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Agritech Oishii Farm Oishii Farm Corporation アメリカ いちご ニューヨーク 施設園芸 植物工場 米国 資金調達 農作物 農業
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「ONE」が1,000万円調達 所有するNFTのオリジナルグッズが購入できる「Super NFT Products」をリリース
2022年5月10日、ONE株式会社は、1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Super NFT Products」を提供開始したことも併せて発表しました。 「Super N…
ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営する「クラダシ」が4.8億円調達
2025年10月1日、株式会社クラダシは、4億8000万円の資金調達を発表しました。 株式会社商工組合中央金庫のポジティブインパクトファイナンスによるものです。 クラダシは、ソーシャルグッドマーケット…
製造業向けの異常検知AIソフトウェアを提供する「アダコテック」が11億円調達
2022年4月27日、株式会社アダコテックは、総額11億円の資金調達を実施したことを発表しました。 アダコテックは、効率的な異常検知を可能とする製造業向けの異常検知AIソフトウェアを提供しています。 …
ポッドキャスト「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」運営の「COTEN」が8,400万円調達
2021年6月30日、株式会社COTENは、総額8,400万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ポッドキャストによるラジオ番組「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」を運営し…
電気自動車を活用した電力需給調整システム開発の「REXEV」が7.4億円調達
2020年12月21日、株式会社REXEVは、約7億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 電気自動車(EV)を活用した電力需給調整システムの開発や、EV特化型カーシェアリング「eem…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集