農業×AIによる農業支援と青果卸売事業展開の「Happy Quality」がCO2直接回収装置を研究開発する「CRRA」と業務提携

tips

2021年6月16日、株式会社Happy Qualityは、CRRA(一般社団法人炭素回収技術研究機構)と業務提携契約を締結したことを発表しました。

Happy Qualityは、ビッグデータ・AI・光学センサなどを活用した高品質・高単価なメロン・トマトの安定生産や、FC農家からの全量買取・品質保証による高単価販売を行う青果卸売事業を展開しています。

CRRAは、世界最先端の気候工学・CO2直接空気回収(DAC)分野に取り組むほか、空気から石油の代替燃料を製造する「そらりん計画」や、有人火星探査の研究を推進しています。

CO2直接空気回収は、気候変動の根本の原因であるCO2を空気中から直接回収する技術および装置です。

これまで化学工場のような巨大装置のみが世界で研究されていしたが、CRRAは、世界最小サイズの個人レベルでの普及が可能な装置の研究開発を行っています。

この研究から開発された製品に、世界最小のCO2直接空気回収装置「ひやっしー」があります。

「ひやっしー」は、1台を設置するだけで、部屋の面積と同じほどの森や草原と同程度のCo2を回収することができます。

また、「ひやっしー」をビニールハウスに設置して活用し、二酸化炭素濃度を大気の2.5倍に上げることにより、作物の生産性が向上するということがわかっており、農業への活用も考えられています。

今回の提携により、Happy QualityはCRRAと共同し、脱炭素社会の実現に向け、環境に配慮した循環型農業の構築を目指します。

農業は人間が生きていくために必要な作物を生産する重要な役目を担っていますが、少子高齢化などによる農家の減少が社会課題となっており、農業の抜本的な変革が迫られています。

テクノロジーは農業変革のための重要な要素のひとつであり、農業xテクノロジーであるアグリテックでは様々なベンチャー企業がユニークなビジネスを展開しています。

また、SDGsが社会的に重視されるようになってきており、農業においても持続可能な農業が推進されています。

農業に関する環境問題は深刻なものが多く、また社会問題とも間接的に関わっている場合があるため、様々な領域と協力し課題を解決していく必要があります。

医療や農業など、様々な社会課題が喫緊の問題として迫ってきていますが、AIなどの最新技術の台頭や、スマートフォンなどの普及により、アイデア次第で社会課題をスマートに解決できる状況となっています。「冊子版創業手帳」では、社会課題をビジネスで解決することを目指している起業家のインタビューを掲載しています。先人の思考や手法を知ることは、新たなビジネスの創造に役立つでしょう。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ AI CO2直接空気回収 CRRA DAC Direct air capture Happy Quality アグリテック ひやっしー 一般社団法人 株式会社 業務提携 炭素回収技術研究機構 研究開発 脱炭素社会 農業
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営する「unerry」と「三菱食品」が資本業務提携
2023年8月14日、株式会社unerryは、三菱食品株式会社と、資本業務提携したことを発表しました。 unerryは、リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営しています。 G…
オンデマンド乗合タクシー向け配車システム「TAKUZO」などを提供する「バイタルリード」が資金調達
2023年6月20日、株式会社バイタルリードは、資金調達を実施したことを発表しました。 バイタルリードは、オンデマンド乗合タクシー向け配車システム「TAKUZO」の提供や、公共交通計画・観光振興・地域…
最適なマッチングを実現する住宅取引プラットフォーム展開の「Buycull」が1.5億円調達
2022年1月25日、株式会社Buycullは、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 最先端テクノロジーで最適なマッチングを実現する、住宅取引のためのハウスマッチングプラット…
総合PR会社「ベクトル」が自由視点映像の生成・配信サービスを展開する「MasterVisions」を連結子会社化
2022年11月10日、株式会社ベクトルは、MasterVisions株式会社が実施する第三者割当増資を引き受けることにより連結子会社化することを決定し、資本提携契約を締結したことを発表しました。 M…
ナレッジ経営クラウド「Qast」運営の「any」が4.5億円調達
2022年6月15日、any株式会社は、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 anyは、ナレッジ経営クラウド「Qast(キャスト)」を運営しています。 社内知恵袋と社内Wik…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集