【7月8日】起業家むけ「気になるニュースまとめ」

tips

7月8日のニュースの中で、起業家がチェックしておきたいニュースをまとめました。

先輩起業家の経験が学生の背中を押す

日経新聞で、先日に引き続き筑波大学のスタートアップ創出の取り組みに関するニュースが公開されました。同大学では「次世代起業家養成講座」として、大学OBの起業家を招いた学生向けのプログラムを展開するなど、先輩起業家と現役学生のつながりづくりに積極的に取り組んでいます。これらのプログラムから実際に起業した学生も登場しているそう。

創業手帳代表の大久保も、明治大学で、起業家を招いた参加型のスタートアップ講義「MBAスタートアップ論」を展開しています。聴講形式で学生と起業家を混ぜるプログラム構成で、学生と起業家双方にコミュニケーションが生まれるような講義です。大学・企業双方のやり取りが活性化すれば、産学連携の取り組みに磨きがかかっていきそうです。

「レグテック」って知ってますか? 「規制」の対応をITで自動化

企業の法令順守(コンプライアンス)に変わる煩雑な規制の対応を、ITの力で効率化する「レグテック」の活用が広がりつつあるというニュース。

企業広告の表示審査を自動化するシステムを開発するFRONTEOでは、例えば広告に使いたい文言を入力すると法的に規制がかかっている表現について、要修正対応のアラートを出すなど。

背景として、コンプラに配慮する必要がある領域が増えてきていることに伴って、問題のある表現が無いかどうかをチェックする法務担当者の業務範囲が広がっていることがあります。IT技術を使って効率化を図りたいという需要の高まりを、レグテックが解消してくれるかもしれません。

改正不正競争防止法施行 ビッグデータの不正利用に異議申し立てしやすく

改正不正競争防止法が施行されました。自社の知財が他者から不正に利用された場合に差し止めや賠償請求を行うこと認めた法律ですが、今回の改正で、新たに「パスワードで管理された営業・技術データ」が保護対象になりました。企業に蓄積された情報が不正に外部に流出した場合などに、差し止めを請求できるようになります。

保護されるデータの条件としては、他者との共有を前提に、一定の条件で特定の相手が利用できる性質のもの(限定提供制)、電子データであること、IDやパスワードで管理されていること(特定の対象者以外アクセスできない措置を施していること)が挙げられます。

これまで複製されたり不正に利用された際に、回収や権利の回復が難しかった企業のビッグデータを、より管理しやすい環境に整える狙いがあります。
知財保護の対象となる情報の領域は、今後も広がっていきそうですね。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ コンプライアンス ニュースまとめ 効率化 審査 技術 日経新聞 産学連携 起業家
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

物件提案サービス「Dr.Asset レコメンダー」など提供の「エステートテクノロジーズ」が1.5億円調達
エステートテクノロジーズ株式会社は、1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社です。 AI技術を活用し、不動産取引のニューノーマルを創…
IoT/AI遠隔点検クラウド・サービス「LiLz Gauge」運営の「LiLz」が2.5億円調達
2021年2月9日、LiLz株式会社は、約2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 IoT/遠隔点検クラウド・サービス「LiLz Gauge(リルズゲージ)」を開発・提供しています。…
「大阪・関西万博」大阪ヘルスケアパビリオン出展企業377社が公表
2024年3月26日、大阪産業局と大阪商工会議所は、「大阪・関西万博」に出展する大阪ヘルスケアパビリオンの「展示・出展ゾーン」出展企業377社を公表しました。 「展示・出展ゾーン」は、万博に向けて新技…
クリニック・中小病院向けクラウド型電子カルテ・レセコンシステム「Henry」提供の「ヘンリー」が7.3億円調達
2022年6月8日、株式会社ヘンリーは、総額7億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ヘンリーは、クリニック・中小病院向けクラウド型電子カルテ・レセコンシステム「Henry(ヘンリー…
リモートセンシングデータからの森林解析技術を開発する「DeepForest Technologies」が2億円調達
2024年6月18日、DeepForest Technologies株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 DeepForest Technologiesは、ドローンなどから…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集