東京都が「女性活躍推進スタートアップ支援ファンド」を設立

tips

東京都は、「女性活躍推進スタートアップ支援ファンド」を設立したことを発表しました。

運営事業者として、「MPower(代表者:キャシー松井)」および「NEXTBLUE(代表者:井上加奈子)」を公募により選定し、都が出資する40億円と民間資金とを合わせ、2つのファンドで計80億円以上の規模を目指します。

支援の仕組み

都の出資により設立するベンチャーキャピタルファンドが、民間から集めた資金も合わせてスタートアップを支援。

支援対象

・女性起業家が経営するスタートアップ企業
・女性活躍の推進等に資する技術・サービスを持つスタートアップ企業

支援内容

(1)上記スタートアップ企業への投資による資金調達支援
(2)投資先企業へのハンズオン支援
(3)投資先企業の女性活躍の推進等に関する取組のサポート


2015年の国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)では、目標5として「ジェンダー平等を実現しよう」が掲げられています。

しかし、世界経済フォーラムが2024年6月12日に発表した「ジェンダー・ギャップ指数(Global Gender Gap Index)2024」によれば、日本は146か国中118位と低い順位にとどまっています。特に、「政治」と「経済」の分野での男女格差が大きいことが指摘されています。

この状況を受けて、日本では2016年4月に「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(女性活躍推進法)が施行されました。この法律は、女性がその個性と能力を十分に発揮できる社会の実現を目指し、企業に対して女性の活躍推進のための行動計画の策定や情報公表を義務付けています。また、2019年の法改正により、これらの義務の対象が従業員301人以上の企業から101人以上の企業へと拡大され、2022年4月1日から施行されています。

さらに、企業の女性活躍推進の取り組みを評価する「えるぼし認定」や「プラチナえるぼし認定」といった制度も設けられています。これらの認定を取得することで、企業は女性活躍推進の取り組みを対外的にアピールすることができます。

これらの取り組みを通じて、日本社会全体でジェンダー平等の実現に向けた努力が続けられています。

シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」には、女性起業家に特化した「創業手帳woman」もあります。女性起業家の方々のインタビューや、女性起業家だからこそ使える助成金など、役立つノウハウを掲載しています。

また、事業の成長のためには資金調達も重要です。「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ スタートアップ スタートアップ支援 ファンド 女性活躍推進 女性起業家 東京都 設立
詳細はこちら

女性活躍に関わるスタートアップを後押しし、社会的インパクトを創出 国内初 女性活躍推進に特化した「スタートアップ支援ファンド」を設立

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

IT領域に特化したM&Aアドバイザリー事業などを展開する「パラダイムシフト」と世界中のスタートアップと投資家をつなぐプラットフォームを展開する「PROTOCOL」が資本業務提携
2022年10月25日、株式会社パラダイムシフトは、株式会社PROTOCOLと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 PROTOCOLは、本田圭佑氏が立ち上げた企業で、日本・世界中のスタート…
「日本スタートアップ大賞2024」受賞者決定
2024年7月22日、総務省は、「日本スタートアップ大賞2024」の受賞者を発表しました。 「日本スタートアップ大賞」は、次世代のロールモデルとなるような、インパクトのある新事業を創出した起業家やスタ…
デジタルツインIoTソリューションシステム「no-miz」を提供する「ゼロワン」が資金調達
2025年3月28日、株式会社ゼロワンは、資金調達を発表しました。 ゼロワンは、デジタルツインIoTソリューションシステム「no-miz(ノウミツ)」や、3Dスキャン事業を展開しています。 「no-m…
【11/17開催】第3回「観光経営力強化セミナー&観光事業者交流会」
東京都は、第3回「観光経営力強化セミナー&観光事業者交流会」の開催を発表しました。 東京都と公益財団法人東京観光財団は、観光事業者を対象として、経営力向上を図り、観光産業の活性化につなげることを目的に…
【東京都】「働く女性のライフ・キャリアプラン応援セミナー」
東京都は「働く女性のライフ・キャリアプラン応援セミナー」を実施します。 有識者による基礎知識講座と、従業員に対する支援を行っている企業の担当者の話を通して、卵子凍結について学ぶことができます。 対象 …

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集