「中小企業・小規模事業者向け経済対策・補正予算」

tips

中小企業庁は、「中小企業・小規模事業者向け経済対策・補正予算」に関する資料を公表しています。

総額5,600億円、既存基金の活用等を含め1兆円を上回る規模を計上しています。

Ⅰ.生産性向上支援

生産性向上支援(生産性革命推進事業のうち、ものづくり補助金、IT導入補助金、持続化補助金、事業承継・M&A補助金)の拡充【3,400億円の内数】

・最低賃金近傍の事業者に対する支援拡充(ものづくり補助金、IT導入補助金)
・設備投資や取引実態等に合わせた補助上限・枠・要件見直し(ものづくり補助金、IT導入補助金、持続化補助金、事業承継・M&A補助金)など

Ⅱ.新事業展開・構造転換支援

新事業進出補助金(仮称)の創設【既存基金の活用(1,500億円規模)】

・中小企業の成長につながる新事業進出・構造転換への投資に重点支援する新たな支援措置を創設

Ⅲ. 成長投資支援

1. 中小企業成長加速化補助金(仮称)の創設(生産性革命推進事業の一部として創設)【3,400億円の内数】

・売上高100億円超の中小企業を恒常的に創出するため、売上高100億円を目指す中小企業への設備投資支援や、中小機構による多様な経営課題(M&A・海外展開・人材育成等)への支援等を創設

2. 中堅・中小企業の大規模投資支援【1,400億円】

・中堅・中小企業が、足元の人手不足に対応した省力化等による労働生産性の抜本的な向上と事業規模の拡大を図るための、工場の新設等の大規模な投資に対する支援を継続(新規公募分として3年・3,000億円を措置)

3. 売上高100億超を目指す中小企業へのリスクマネー供給【30億円】

・売上高100億超を目指す中小企業に対し、中小機構が出資するファンドを通じリスクマネー(メザニン等)を供給

Ⅳ.省力化投資支援

1. 省力化補助金の運用改善【既存基金の活用(3,000億円規模)】

・省力化補助金の対象として、個別発注形式の省力化投資支援を新設し、省力化投資支援を運用改善

Ⅴ.中小企業・小規模事業者の活性化に向けた支援 【404億円+既存予算の活用】

1. 重層的・規律ある資金繰り支援の強化(通常資本性劣後ローンの拡充、プロパー融資促進のための新たな保証制度の創設等)

2. 経営改善・事業再生・再チャレンジ支援の拡充(早期経営改善計画策定支援事業を通じた金融機関による経営改善支援の促進、中小

企業活性化協議会を通じた再チャレンジ支援の拡充(各種手続き・専門家経費等))

3. 相談体制の拡充(商工会・商工会議所・よろず支援拠点、中小企業活性化協議会、事業承継・引継ぎ支援センター等)

4. 価格転嫁対策の一層の強化 ‐ 価格交渉促進月間を踏まえたフォローアップ調査を活用した取引実態調査を強化

5. 令和6年能登半島地震等の切れ目ない復旧支援の継続(能登支援として「なりわい再建支援補助金」で150億円)

6. 局激指定災害への支援拡充(局激指定災害に関する自治体連携補助金の補助上限引上げ、中小企業の対象化、施設建替の対象化等)


2024年11月29日、政府は2024年度(令和6年度)補正予算案を閣議決定しました。この補正予算案では、物価高対策の給付金や賃金・所得増加を目指す施策が中心となっています。

一般会計の歳出総額は13兆9433億円で、昨年の13兆1992億円から増加しています。

中小企業庁は、中小企業・小規模事業者向け経済対策・補正予算として、総額5,600億円、既存基金等を含め、1兆円を上回る規模を計上しています。

従来から引き続き実施される補助金としては、以下のものが判明しています。
・ものづくり補助金
・IT導入補助金
・持続化補助金
・事業承継・M&A補助金
・省力化補助金

また、新設される補助金は、以下の2つがあります。
・新事業進出補助金(仮称)(1,500億円規模)
・中小企業成長加速化補助金(仮称)(3,400億円の内数)

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。

また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。

ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ 中小企業・小規模事業者向け経済対策・補正予算 令和6年度補正予算 助成金 補助金
詳細はこちら

中小企業・小規模事業者向け経済対策・補正予算(PDF)

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

令和6年度「持続可能な食品産業への転換促進事業のうち食品産業サステナビリティ推進事業」2次公募
2024年3月14日、農林水産省は、令和6年度「持続可能な食品産業への転換促進事業のうち食品産業サステナビリティ推進事業」の2次公募について発表しました。 食品産業のサプライチェーン全体での持続可能性…
「酒類業振興支援事業費補助金」
国税庁は、「酒類業振興支援事業費補助金」の公募について発表しました。 日本産酒類の輸出拡大及び酒類業の経営改革・構造転換に向けて、酒類事業者による、日本産酒類のブランディング、インバウンドによる海外需…
「IT導入補助金2023」 直近の締切が発表
「IT導入補助金2023」に関するご案内です。 「IT導入補助金2023」は、さまざまな経営課題を解決するためのITツール導入を支援するための補助金です。 目的に応じた5つの枠組みから補助金を申請でき…
「観光地・観光産業におけるユニバーサルツーリズム促進事業」
令和7年度「観光地・観光産業におけるユニバーサルツーリズム促進事業」のご案内です。 高齢者、障害者、訪日外国人等、誰もが気兼ねなく旅行に参加できる環境を整備し、ユニバーサルツーリズムを促進するために、…
【東京都】「高齢者向け新ビジネス創出支援事業」
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、令和5年度「高齢者向け新ビジネス創出支援事業」について発表しました。 東京都が設定した高齢者向けビジネスにおける支援テーマに沿い、都内の中小企業者等が開発・改良す…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集