注目のスタートアップ

エッジAIを開発・提供する「エイシング」が資金調達

company

2024年3月13日、株式会社エイシングは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、東京ガス株式会社と、DRONE FUND株式会社です。

エイシングは、エッジデバイスで推論を行うエッジAIの中でも、推論に加えて学習も可能であり、より省メモリなエンドポイントAIを開発・提供しています。

学習のためのクラウドサーバーやGPUなどのリッチな計算資源を必要としないことから、エッジデバイス側のマイコンなどに直接組み込むことが可能です。これによりリッチなコンピューターリソースが使えないエンドポイント機器でのAI活用を実現しています。

今回の資金は、研究開発・ソリューション開発の強化や、優秀な人材の育成・確保に充当します。


エッジAIとは、サーバーではなく現場の端末で稼働するAIのことを指します。

さまざまな現場に設置されるIoTデバイスなどは、コスト・電源・サイズなどの制約から高度な計算能力を有することができません。そのため、エッジAIは限られたリソースで作動することを目的としています。

従来のAIは、分析や学習にクラウドサーバーを利用していますが、これにより通信遅延が生じ、リアルタイムでの対応が必要な状況では障害となります。

たとえば、自動運転車では事故回避のために即座の対応が必要ですが、クラウドサーバー経由のAIでは遅延が生じ、適切な行動が取れないことなどによる事故のリスクが生じます。

そして近年、エッジデバイスでの高度なAI技術が求められ、エッジAIに高度な要件が求められるようになっています。

エイシングは、産業用ロボット、自動運転車、家電などに組み込まれる安価で低スペックなマイコンでも学習や予測が可能な超軽量なエッジAIを開発・提供しています。

IoTなどテクノロジーの活用は、業務効率化や省人化のために重要なものです。創業期はコストの面から多くのシステムの導入は難しいかもしれませんが、優先度の高いものから導入することで、創業期から効率的な業務を行うことができるでしょう。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っています。

また、大規模なシステム整備のためには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB エッジAI 人工知能 学習 提供 株式会社 資金調達 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

卸電力市場を活用して自家発電設備等の運用を最適化するシステムを提供する「Flying Duck」が1億円超調達
2025年9月5日、株式会社Flying Duckは、1億円超の資金調達を発表しました。 Flying Duckは、卸電力市場を活用して自家発電設備等の運用を最適化するシステムを提供しています。 今回…
AIによる重症度判定を行うソフトウェアを研究開発する「CROSS SYNC」が5.1億円調達
2023年8月30日、株式会社CROSS SYNCは、総額5億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 CROSS SYNCは、AIによる重症度判定を行うソフトウェアを研究開発する横浜市…
再生医療事業・細胞培養事業を展開する「ルミライズ」が資金調達
2023年7月21日、株式会社REVOLUTIONは、株式会社ルミライズが実施する第三者割当増資を引き受けることを決定したことを発表しました。 ルミライズは、再生医療事業や、細胞培養事業を手がけていま…
ホテルの空き部屋を活用した旅行の行き先がランダムに決まる宿泊予約サイト運営の「Xtraveler」が資金調達
2021年6月30日、学校法人武蔵野大学は、株式会社Xtravelerが資金調達を実施したことを発表しました。 Xtravelerは、武蔵野大学において2021年4月に新たに開設されたアントレプナーシ…
「ポケットマルシェ」と「日本航空」が大学生・生産者による共創プログラム「青空留学」を実施
2021年6月28日、株式会社ポケットマルシェは、日本航空株式会社と共同で、コンソーシアム構想「Japan Vitalization Platform(JVP)」に取り組むことを発表しました。 「JV…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集