創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年12月6日主に知的障害のある作家が手がけるアートデータのライセンスを管理しビジネスにつなげる「ヘラルボニー」が資金調達

2023年12月4日、株式会社ヘラルボニーは、資金調達を実施したことを発表しました。
ヘラルボニーは、国内外の主に知的障害のある作家の描く2,000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスとして展開しています。
障害のある作家と対等なパートナーとなり、得られた収益からライセンス使用料を支払う仕組みを構築しています。
作家の作品をファッション・インテリアなどのプロダクトに落とし込み販売するオンラインショップや、全国でのポップアップストアの展開、岩手県盛岡市の常設店舗・ギャラリーの運営、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)推進を支援する企業向けソリューションなどを手がけています。
知的障害などの障害を抱える人の創作は、その人が執着するものの表現、深い集中力などにより、強烈な個性を放つことがあります。
また、厚生労働省の資料「全国の障害者による文化芸術活動の実態把握に資する基礎調査報告書」(2021年3月)によると、文化芸術活動に興味・関心があると答えた障害当事者は、88.1%と非常に高い割合となっています。
ほかには、過去1年間に文化芸術活動を実施していると答えたのは67.3%とこれも高く、さらに実施していないと回答した者のうち、文化芸術活動に興味・関心があると答えた障害当事者は65.7%と高い割合となっています。
文化芸術活動は、障害当事者にとって、趣味・余暇の充実、生きがいの創出、自己表現やコミュニケーション能力の拡大といった点で成果・実感があります。
もし、障害当事者が実施するこれらの取り組みが生活のための仕事や社会参画につながるのであれば、いくつかの課題を解決でき、また障害へのイメージを変えることにもつながるかもしれません。
ヘラルボニーはこうした背景のもと、主に知的障害のある作家とアートライセンス契約を結び、アートデータのライセンス事業を軸に、ファッションやインテリアなどののプロダクトに作品をデザインとして落とし込んだり、企業のDE&Iを促進する、コラボレーション・商品開発・空間プロデュースなどを展開しています。
事業の拡大には戦略的な資金調達やシナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。
カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | アート ヘラルボニー ライセンス 作品 作家 株式会社 知的障害 福祉 資金調達 障害 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年5月17日、株式会社Zehitomoは、資金調達を実施したことを発表しました。 Zehitomoは、プロに仕事を依頼できるマッチングプラットフォーム「Zehitomo」を運営しています。 カ…
2020年4月16日、株式会社アナライズログは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社小学館です。 アナライズログは、主に子供向けのYouTuberなどのインフルエンサーのエージェ…
2019年11月13日、株式会社アメグミは、総額5,300万円の資金調達を実施したことを発表しました。 前回の4,100万円の資金調達と合わせて9,400万円となります。 アメグミは、スマートフォン向…
2022年8月4日、株式会社Rehab for JAPANは、「Rehab早期入金」の提供を開始したことを発表しました。 「Rehab早期入金」は、介護報酬債権を早期に資金化できるファクタリングサービ…
2021年7月19日、株式会社みらいワークスは、株式会社福邦銀行と業務提携契約を締結したことを発表しました。 みらいワークスは、プロフェッショナル人材に特化した以下のような人材サービスを展開しています…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…