注目のスタートアップ

泡盛粕から美味しい食用藻「うま藻」をつくる「AlgaleX」が2.5億円調達

company

2023年10月25日、株式会社AlgaleXは、総額約2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

AlgaleXは、泡盛の粕から美味しい藻「うま藻」をつくるサステナブルフードテック企業です。

「うま藻」は、カラスミのような濃厚な旨味と芳醇な香りを特徴としています。

からだに嬉しい成分を豊富に含む藻を作り出すAI藻類発酵技術「Brewer24」を保有しており、泡盛粕などの未利用食品を活用し、食用の藻を製造しています。

藻を通じてDHAや旨味などを作り出すことで、昆布やイワシなどの旨味食材を次世代につなぐことを目指しています。

現在「うま藻」は、クラウドファンディングサイト「Makuake」で先行販売を実施しています。

今回の資金は、「うま藻」のブランディング・販売拡大、AI発酵技術「Brewer24」の開発加速に充当します。


日本の食にとって欠かせない「出汁」。これは動・植物性食品の旨味を汁として出したものです。

現在旨味成分は科学的に立証されており、その物質には、グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸、アスパラギン酸などがあります。

これらの旨味成分は主に肉類や魚介類などから抽出されるものもあり、ヴィーガンなどはこれらの旨味を利用した料理を食べられないほか、気候変動によって原料となる魚介類が獲れなくなったりするといった持続可能性についても課題を抱えています。

近年は、タンパク質危機などの課題解決のため、植物性の原料のみを利用した植物肉・代替肉といったプラントベースドフードが世界的に普及し始めています。

一方、こうしたプラントベースドフードは食味において課題を抱えていることが多く、とくに魚介類の旨味の再現が困難となっています。

AlgaleXは、未利用食品を活用して藻を発酵させるという独自技術を保有しています。この技術を活用し、泡盛の粕から濃厚な旨味と芳醇な香りを持つ「うま藻」を作りだし、旨味を次世代にもつなげていくことを目指しています。

事業を拡大させるには資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB サステナブル フードテック 技術 株式会社 発酵 藻類 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

福祉業界向け確定給付型年金制度「福祉はぐくみ企業年金基金」など運営の「ベター・プレイス」が5.4億円調達
2021年12月22日、株式会社ベター・プレイスは、総額5億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 福祉業界向け確定給付型年金制度「福祉はぐくみ企業年金基金」の委託運営・導入支援や、福…
オンライン自動車プラットフォーム「モタガレ」運営の「MiddleField」が5.8億円調達
2020年10月13日、MiddleField株式会社は、総額5億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 中古車の購入からカー・パーツの購入や取付までをトータル・サポートするオンライン…
ローカルビジネスのDXを支援する「CS-C」が店舗の口コミサイトを運営する「デザインワン・ジャパン」と業務提携
2022年8月25日、株式会社CS-Cは、株式会社デザインワン・ジャパンと、業務提携契約を締結したことを発表しました。 CS-Cは、ローカルビジネス(地域に根づいた店舗ビジネス)に特化したSaaS型統…
ペット×ITの「TYL」が5.6億円調達
2021年8月17日、株式会社TYLは、総額5億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ペット×ITの領域で、往診専門動物病院「アニホック往診専門動物病院」や、動物病院の経営支援・人材…
ヘアカラー専門店「fufu」を運営する「Fast Beauty」が17億円調達
2025年11月13日、株式会社Fast Beautyは、総額約17億円の資金調達を発表しました。 Fast Beautyは、ヘアカラー専門店「fufu」を運営しています。 CRM・予約・KPI管理な…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集