インボイス制度対応のための各種支援策の紹介

change

中小企業庁は、インボイス制度に対応する企業に向け各種支援策を紹介しています。

インボイス制度に関する相談窓口

・税理士へのオンラインでの相談体制を構築しています。インボイス制度対応に伴う納税負担等を相談できます。
・商工会・商工会議所及びよろず支援拠点等による経営相談対応・専門家派遣・講習会の開催等を実施しています。(中小企業119を通じた専門家派遣も受けられます)

課税事業者を選択する企業

デジタル化によるインボイス対応にかかる事務負担の軽減

・IT導入補助金により、ITツール(一部ハードウェアも含む)の導入費用等を幅広く支援します
・みらデジにより、インボイス対応も含めた自社のデジタル化状況や経営課題を見える化します

課税転換に伴う販路開拓支援

・小規模事業者持続化補助金により税理士等への相談費用も含めた販路開拓等の支援をします

免税事業者を維持する企業

免税事業者についての取引上の懸念への取組み

・免税事業者及びその取引先のインボイス制度への対応に関するQ&Aを公表しているほか、実態把握のための書面調査等を実施しています
・取引上のお悩みは下請法及び建設業法並びに優越的地位の濫用規制に係る相談窓口または下請かけこみ寺にご相談ください

IT導入補助金

デジタル化基盤導入類型では、会計・受発注・決済・ECソフトに加え、PC・タブレット・レジ・券売機等のハードウェア導入費用も支援します。また、商流一括インボイス対応類型では、取引関係における受注者の中小企業等が無償で利用できる場合に、発注者(大企業を含む)がまとめて行う受発注ソフトの導入費用を支援します。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者等が経営計画を自ら策定し、商工会・商工会議所の支援を受けながら取り組む販路開拓等の費用(税理士等への相談費用を含む)を支援します。

免税事業者からインボイス発行事業者に転換する事業者(インボイス転換事業者)に対し、令和4年度第2次補正予算において、全ての申請枠で補助上限を一律に50万円上乗せします。

関連記事
インボイス制度の登録はまだ間に合う!間に合わなくなる期限はいつ?登録方法も解説
個人事業主向けにインボイス制度をわかりやすく解説!メリット・デメリットは?

インボイス登録をするべきか迷っている方は、無料進呈中の「インボイス登録ガイド」をご利用ください。職種別の疑問がわかるフローチャート付きなので、登録をどうするかの参考にご利用ください。


インボイス登録ガイド

インボイス制度(適格請求書)とは、売り手が買い手に対し、正確な適用税率や消費税額等を伝えるためのものです。

国は2023年10月からインボイス制度の運用を開始することを発表しており、企業ではインボイス制度に対応するための体制を構築することが求められています。

インボイス制度が開始されると、現行の「区分記載請求書」に、登録番号、適用税率、消費税額等の記載が追加されます。

従来は記載事項がすべて記載されていればすべて仕入税額控除が可能でしたが、インボイス制度開始後は、認定された事業者のみが発行できる「適格請求書」のみが仕入税額控除を受けられる対象となります。

そのため仕入税額控除を受けたい場合は、適格請求書発行事業者として登録する必要があるほか、これまでよりも複雑で正確な請求書を発行し、さらにそれを一定期間保管する必要があります。

また、これまで免税事業者だった場合、売上先が消費者・免税事業者、あるいは簡易課税制度を適用している場合は取引に影響がないものの、売上先がそれ以外だった場合は何らかの対応が必要となるなど、非常に複雑な対応が求められます。

そのため、中小企業庁などの案内などを活用し、最適な対応を取ることが求められます。

インボイス制度では会計処理が複雑になることが想定されます。そのためインボイス制度に対応した会計ソフトを導入し、効率化を図ることが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、おすすめの会計ソフトや、導入方法について詳しく解説しています。

また、税理士監修の『インボイス登録ガイド』もリリースしました。インボイス制度の基本的な部分から、登録すべきか分かるフローチャートなど、充実のコンテンツです。無料でのご提供になりますので、こちらも参考にしてみてください。


インボイス登録ガイド

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 制度改正
関連タグ インボイス制度 中小企業庁 助成金 対応 支援策 相談 窓口 補助金
詳細はこちら

インボイス制度への対応に取り組む皆様へ各種支援策のご案内(PDF)

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!

制度改正の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

マルチモバイル決済プラットフォーム「elepay」などを手がける「ELESTYLE」が10億円調達
ELESTYLE株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ELESTYLEは、マルチモバイル決済プラットフォーム「elepay」と、モバイルアプリケーションSaaS「OneQR」を開発・提供…
「事業再構築補助金」(第10回公募) 補助金交付候補者が採択
2023年9月22日、独立行政法人中小企業基盤整備機構は、「中小企業等事業再構築促進事業(事業再構築補助金)」について、第10回公募分の補助金交付候補者を採択したことを発表しました。 こちらは、202…
【東京都】「展示会国際化支援助成」
公益財団法人東京観光財団は「展示会国際化支援助成」について発表しました。 財団が東京都内で開催される展示会への海外からの参加者を増やすための取り組みに係る経費の一部を助成します。 助成額 助成率:展示…
「雇用就農資金(雇用就農者育成・独立支援タイプ、新法人設立支援タイプ)」
「雇用就農資金」(雇用就農者育成・独立支援タイプ、新法人設立支援タイプ)のご案内です。 「雇用就農者育成・独立支援タイプ」と「新法人設立支援タイプ」は、50歳未満の就農希望者を新たに雇用する農業法人等…
【3月下旬申請締切予定】「中小企業省力化投資補助事業(一般型)」第1回公募要領が公開
2025年1月30日、中小企業庁は、「中小企業省力化投資補助事業(一般型)」の第1回公募要領が公開されたことを発表しました。 「中小企業省力化投資補助金」は、中小企業等の売上拡大や生産性向上を後押しす…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集