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次世代の自動搬送システムを開発・提供する「LexxPluss」が14.5億円調達

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2023年3月15日、株式会社LexxPlussは、総額約14億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

LexxPlussは、自動搬送ロボット「Hybrid-AMR」、ロボット統合制御システム「Konnectt」、既存ベルトコンベアと連携する自動化拡張システム「Luft-Conveyor」など、次世代の産業インフラとなるロボティクス・オートメーション製品を開発・提供しています。

「Hybrid-AMR」は、自律的に障害物を検知・迂回できるAMR(Autonomous Mobile Robot:自律走行搬送ロボット)技術と、くり返し精度と作業スピードを保証できるAGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送車)技術を併用できる自動搬送ロボットです。

また、「Hybrid-AMR」や「Konnectt」の設計・製造・運用に関する技術情報を無償公開し、産業パートナーとその自動化技術を共同利用するオープンパートナーシッププログラムを実施しています。

さらに、2023年2月に米国法人を設立し、自動搬送ソリューションのニーズが高まる米国市場での製品展開を開始しています。


国内では少子高齢化による人手不足が深刻となってきています。

これは物流倉庫や製造工場でも同様であり、人手不足を解消するため自動化・省人化の取り組みが進んでいます。

倉庫や工場ではベルトコンベアによる仕分けなどの自動化などが行われています。

一方、多くの現場では単一工程の自動化にとどまっており、工程から工程への荷物や部品・製品の搬送は人力によって行われています。

現在、自動化・省人化が進められているのが、この工程間搬送の領域です。

倉庫・工場の自動化では、この工程間搬送がなくなるようにベルトコンベアなどの機械設備を導入するのが理想なのですが、この自動化の取り組みは既存の機械設備を取り替えるのが大規模なものとなるため、そこまでの投資ができない事業者が大半です。

そのため既存の設備のまま工程間搬送の自動化・省人化を実現できる、AMR(自律走行搬送ロボット)やAGV(無人搬送車)が注目を集めています。

AMRは、AIを搭載することで障害物を検知し、それを避けて自律的に走行ができる搬送ロボットです。

AMRは柔軟性が高いため、さまざまな現場でも導入できるというメリットがあります。

今後、物流や製造工場などでの導入事例が増え、大きな市場となっていくことが予測されています。

効率化はどの企業でも大きな課題となっています。創業期は最新のシステムを導入できる機会でもあるため、効果的なシステムやツールを選定・導入するとよいでしょう。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

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カテゴリ 有望企業
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