注目のスタートアップ

認証・閉域化・通信制御を一元管理するクラウドプラットフォームを提供する「closip」が資金調達

company

2022年9月12日、株式会社closipは、アセンテック株式会社に対して第三者割当増資を実施したことを発表しました。

closipは、独自のネットワーク技術「LTE over IP(LTE 仮想化技術)」により、既存のIPネットワーク上で仮想閉域空間を構築し、デバイス認証、通勤経路暗号化、各種サービスとのID連携、ビッグデータ利活用などのサービスを提供しています。

アセンテックは、仮想デスクトップに関連する製品開発、販売、コンサルティングサービスを展開しています。

Closipが保有するLTE over IPは、Wi-Fiやイーサネットなどの既存のIPネットワーク上に、プライベートなLTEネットワークを仮想的に構築できる技術です。

テレワーク下ではセキュリティを確保しながら遠隔で社内システムにアクセスするための環境を構築する必要があります。

もしセキュアな環境を構築しないままテレワークを実施していると、情報漏洩などの危険性が高まってしまいます。

セキュリティ上危険となるのが、インターネットへの接続です。

テレワーク下では、無線・有線などさまざまな環境でインターネットに接続されることになります。

公衆無線LANでは通信の盗聴、ID・パスワードの漏洩などの問題があります。

一般的にはセキュリティを確保したままインターネットに接続するため、インターネット上に仮想の専用回線を構築し、接続元と接続先でセキュアな通信を行うVPNや、物理的に隔離された通信経路でモバイル端末と企業LANをつないてLTE回線からリモートアクセスする閉域SIMなどが利用されています。

LTE回線はVPNよりも高いセキュリティを確保できるというメリットがありますが、常にLTE回線を使う必要があるため、通信費が高くなってしまうというデメリットがあります。

LTE over IPは、IPネットワーク上でLTEと同じプロトコルを使用し、LTEの端末認証などの各種機能を利用できる技術です。

閉域SIMとは異なり、Wi-Fi環境でも利用できるというメリットがありながら、LTEと同様のセキュリティを実現できる、つまりVPNと閉域SIMのいいとこ取りの技術となります。

テレワークをはじめるには、Web会議ツールやコラボレーションツールなどの導入が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「リモートワーク手帳」では、リモートワークをはじめるために必要なものや、快適なリモートワーク環境を実現するツールについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ IP ネットワーク 一元管理 技術 株式会社 認証 資金調達 通信
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

商業用不動産データ分析基盤の提供などにより不動産業界のDXを推進する「estie」が28億円調達
2024年10月8日、株式会社estieは、総額28億円の資金調達を実施したことを発表しました。 estieは、商業用不動産データ分析基盤「estie マーケット調査」を中心に不動産業界のDXを推進し…
金融包摂型FinTechベンチャーの「Global Mobility Service」が17億円調達
2019年9月2日、Global Mobility Service株式会社は、総額約17億円の資金調達を実施したことを発表しました。 IoTデバイスと管理プラットフォームを車に搭載することで、これ…
人財×デジタルにより人手不足の課題を解決する「コクー」が6.1億円調達
2023年10月11日、コクー株式会社は、総額6億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 コクーは、労働人口減による人手不足を「人財」×「デジタル」で解決することを目的に、ITインフラ…
ギフトECサイト「TANP」運営の「Gracia」が11億円調達
2020年7月29日、株式会社Graciaは、総額約11億円の資金調達を実施したことを発表しました。 贈りたいものがみつかるギフトEC「TANP」を運営しています。 商品の仕入れから、受注、ラッピング…
共創型コミュニティプラットフォーム「Share Village」展開の「シェアビレッジ」が資金調達
2021年12月22日、シェアビレッジ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 また、株式会社インクワイア、株式会社MAKOTO、特定非営利活動法人ミラツクとパートナーシップを締結したことも…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集