創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年8月12日遠隔共同子育てロボットを開発する「ChiCaRo」 東芝の「顔認識AIカオメタ」を応用した新サービスの共同開発へ

2022年8月10日、株式会社ChiCaRoは、「Toshiba OPEN INNOVATION PROGRAM 2022」に採択され、東芝デジタルソリューションズ株式会社の「顔認識AIカオメタ」を応用した、新サービスの開発を試みることを決定したと発表しました。
ChiCaRoは、遠隔共同子育てロボット「ChiCaRo(チカロ)」を開発しています。
顔となる部分にモニターを搭載した、子ども向けコミュニケーションロボットです。
タブレットなどから簡単に遠隔で操作でき、追いかけっこやかくれんぼなどによって子どもと遊ぶことができます。
離れて住む祖父母などと子どもの触れ合い・コミュニケーションを実現し、ひとりで家事と育児を担当している母親をサポートすることを目的としています。
「ChiCaRo」は電気通信大学とのロボットと子どものインタラクションに関する共同研究から生まれたロボットで、電気通信大学 長井研究室が実施した実証実験では、育児ストレスを低減する効果が立証されています。
「顔認識AIカオメタ」は、映像から人物を特定する顔認識AIです。
「カオメタ」技術と「ChiCaRo」を組み合わせ、取得した子どものデータを個別に解析し保育士・保護者に提供することで、保育の質の向上や子どもの理解促進の実現を目指します。
—
ロボットは、工場や物流倉庫などにおけるモノの運搬、手術現場における医師のサポート、飲食店での配膳などさまざまな場所で活用されています。
また、こうした業務効率化や高度化のためだけではなく、人間とのコミュニケーションなどを目的としたロボットも昔から提供され続けています。
この人間とのコミュニケーションを目的としたロボットをコミュニケーションロボットといいます。
コミュニケーションロボットは、ヒト型のものや、犬・猫などを模したペット型のものなどさまざまなものがあります。とくにペット型のロボットは、マンションなどでペットを飼うことができない人などが代替として購入されることが多いといわれています。
こうしたコミュニケーションロボットは、人間のストレスなどを低減する効果があることがわかっています。
また、カメラやセンサーなどを搭載することで遠隔での見守りにも活用できることから、保育施設や高齢者施設において導入される事例も増えています。
近年子育てにおいては、核家族化の進展もあり、母親ひとりで家事と子育てを行うワンオペ育児が社会課題となっています。
ChiCaRoは、このワンオペ育児をコミュニケーションロボットによって解決することを目指しています。
革新的なプロダクトの開発には、潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | トレンド |
---|---|
関連タグ | AI ChiCaRo コミュニケーション コミュニケーション・ロボット サポート チカロ ロボット ワンオペ育児 共同 共同研究 共同開発 子ども 子育て 家事 操作 東芝 東芝デジタルソリューションズ 株式会社 母親 育児 遠隔 顔認識AIカオメタ |
トレンドの創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2021年8月18日、株式会社MOLCUREは、総額8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 AIとロボットを活用して自動的に大規模スクリーニングと分子設計を行うことができるバイオ医薬品分子設計…
2023年6月15日、三菱UFJキャピタル株式会社は、同社が運営するファンド(三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合)より、株式会社Power Diamond Systemsに対し、2023年6…
2020年12月4日、株式会社ゼックは、in.power GmbHとの合併で今年新たに設立した株式会社ZECPOWERが始動したことを発表しました。 ゼックは、太陽光発電投資ファンド事業を展開していま…
2022年5月17日、WHILL株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 WHILLは、電動車椅子型の近距離モビリティの開発・提供や、自動運転サービス/システムの提供などを展開しています。 …
2023年3月23日、ユニケム株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ユニケムは、2019年に創業した、フッ素系界面活性剤をはじめとする高機能フッ素系材料のメーカーです。 現在使用されてえ…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…