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デジタルアートとセンサーを活用したリハビリツールを運営する「デジリハ」が7,200万円調達

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2022年8月8日、株式会社デジリハは、総額7,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。

デジリハは、デジタルアートとセンサーを活用するリハビリツール「デジリハ」を運営しています。

デジタルアートを活用し、リハビリにおけるモチベーションの維持や継続性の向上を実現します。

また、センサーによってユーザーの運動を検知・定量化することで、運動学習の促進、質の高い医療福祉、教育サービスの提供につなげます。

2022年8月現在、ハンドトラッキング、ウェアラブル加速度計、測域センサー、視線入力センサーなどを利用できます。

全国各地の導入拠点は13件となり、児童福祉施設、総合病院、特別支援学校などで利用されています。

障害児・障害者のリハビリテーションは、残存機能強化や障害軽減によって二次障害を予防するという目的と、より自分らしく暮らしていくという目的を達成するために非常に重要なものです。

一方で、リハビリではできなかった動作をできるようにしたりする必要があるため心身に負担がかかり、子どもの場合はいやいやながらリハビリに取り組んでいることもあります。

しかしリハビリは当事者の意欲が回復に関わっていることが脳科学の分野でも提言されており、当事者が主体的に取り組んでいくことが必要とされています。また、本人の意欲の有無は、リハビリを継続的に実施できるかどうかといったことにも関わってきます。

そのため、リハビリに「遊び」の要素を取り入れ、楽しみながらリハビリに取り組めるようなプログラムがさまざまな場所で実施されています。

「デジリハ」は、そのような楽しみながら取り組めるリハビリツールです。

デジタルアートを活用することで、遊んでいるうちにいつの間にかリハビリになっている、ということを目指しています。

また、センサーを活用することで身体動作のデータを取得してデータベースを構築し、疾患や障害別の特徴を抽出するといったデータ活用も目指しています。

株式会社デジリハのコメント

このニュースを受けまして、株式会社デジリハよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

アプリ開発及びプラットフォーム構築を主目的として資金調達を行いました。おかげさまでアプリは現在30本を超え、多くのユーザーのニーズを満たすものとなってきています。また、アプリを格納するプラットフォームである「デジリハBASE」の構築及びアップデートも合わせて行っています。

・今後の展望を教えてください。

より医療福祉のリハビリ現場で活用いただけるような幅広い発達段階に即したアプリの開発、プレイデータを蓄積・分析することによりリハビリを定量化できるデータベースの構築、そしてオリジナルセンサーの開発を次の展望として掲げています。

・読者へのメッセージをお願いします。

我々はリハビリを目的ではなく“より良く生きるための手段”であると考えます。出来るだけ多くのリハビリを必要とする人々に届けたいという想いをもちつつ、「目の前のたった1人のために」開発をし続ける姿勢を忘れず、これからもサービス強化に邁進してまいります。リハビリがアソビになるアプリの提供というのはまだ第一歩です。障害児者が主体的に活動に参加できる社会を目指して進んでいきます。どうぞ一層の応援をよろしくお願いいたします。

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