注目のスタートアップ

事業用駐車場手配サービス「at PORT」を展開する「ランディット」が1.5億円調達

company

2022年7月26日、ランディット株式会社は、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

事業用駐車場手配サービス「at PORT(アットポート)」を展開しています。

衛星×AI画像認識で収集した駐車場データから、希望場所にもっとも近い空いている駐車場を提案・手配するサービスです。

駐車場の提案までは最短1営業日以内というスピードを実現しています。

調査から支払いまでをワンストップで代行するため、駐車場を探す事業者は手間をかけずに駐車場を確保することができます。

短期の事業用駐車場予約・決済サービス「PIT PORT(ピットポート)」のローンチを直近に控えています。

今回の資金は、「at PORT」のさらなる拡大や、クラウドカメラ・衛星と機械学習を活用したソフトウェア開発、アナログオペレーションの非効率を解決する“貸す”側のソフトウェア開発の強化に充当します。

駐車場ビジネスは、遊休スペースの活用や、マンション建設までの暫定的な利用などによる参入もあり、都市部を中心に急激に市場が拡大しています。

一方で、その多くはコインパーキングであり、自家用車が減少している状況では、需要と供給のバランスが崩れてきているという課題を抱えています。

また、自動車業界はEVシフトやマイクロモビリティの推進など、大きな変化が訪れている最中です。

自家用車が減少する代わりにカーシェアなどが普及したり、自動運転車による交通サービスが社会実装されたり、自動運転車による物流網が構築されたりなど、これまでとは大きく構造が変化すると考えられます。

こうした中、新たなモビリティ事業がつぎつぎと登場すると考えられますが、モビリティ事業を展開するためには、モビリティを駐車しておくための拠点が必要となります。

一方で、事業者向けの駐車場を探すには、希望する場所を実際に足を運んで駐車場を見つけるか、不動産会社に依頼して探してもらうかといったアナログな方法が主流となっています。

ランディットは、これからさらに需要が高まってくるであろう事業者向けの駐車場の領域において、駐車場に関するデジタル基盤の整備を進めています。

ランディット株式会社のコメント

このニュースを受けまして、ランディット株式会社 代表取締役 藤林謙太氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

既存事業である中長期事業用駐車場手配サービス「at PORT(アットポート)」のマーケットプレイス化を目的とした深化と、短期事業用駐車場手配サービス「PIT PORT(ピットポート)」、衛星×AI事業、駐車場管理DX事業のアクセルを踏む為です。

・今後の展望を教えてください。

駐車場管理のデジタル化、自動運転車両向けサービス、電気自動車向けサービス、保守点検・整備サービスとの連携、シームレスなモビリティ手配ツールといったモビリティインフラとしての機能と、クラウドカメラや衛星の画像解析やAPI連携を活用した不動産テックとしての機能を拡充していくことで漸進的イノベーションと破壊的イノベーションを両立していきたいです。

・読者へのメッセージをお願いします。

まだまだ社会のお役に立てておりませんが、皆様の生活や事業が向上する仕組み作りに向けてスピードを上げて参りますのでご指導のほど宜しくお願い致します。

経済産業省は、もし2025年までに日本企業のDX化が成功しなければ年間最大12兆円の経済損失が発生する可能性があると指摘しています。このようにDXは不動産業に限らず、どの業界でも重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI at PORT Landit アットポート サービス データ ランディット 手配 株式会社 画像認識 衛星 資金調達 駐車場
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「GMOあおぞらネット銀行」が法人向け請求書Web買取サービス「GMOあおぞらスピード払い」を開始
2020年11月17日、GMOあおぞらネット銀行株式会社は、GMOインターネットグループのGMOクリエイターズネットワーク株式会社と提携し、「GMOあおぞらスピード払い」の提供を2020年11月17日…
VTuberのプロデュース事業やバーチャル学園都市「MEキャンパス」の運営などを手がける「Brave group」が資金調達
2024年4月23日、株式会社Brave groupは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、三井不動産株式会社と株式会社テレビ朝日ホールディングスです。 この資金調達により、シリーズDの…
VR臨床教育プラットフォーム「オペクラウドVR」など提供の「ジョリーグッド」が10億円調達
2021年1月21日、株式会社ジョリークラウドは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 以下のサービスを提供しています。 ・VR臨床教育プラットフォーム「オペクラウドVR」 ・発達障害…
太陽光発電所の性能再生事業などを手がける「ヒラソル・エナジー」が資金調達
2024年3月22日、ヒラソル・エナジー株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ヒラソル・エナジーは、将来の太陽光発電所の運営にはデジタル化による管理の効率化・コスト削減が必要だと考え、発…
AIサイバー・セキュリティ・ソリューション提供の「CyCraft Japan」が「三菱総合研究所」とパートナー業務提携を開始
2020年10月19日、株式会社CyCraft Japanは、株式会社三菱総合研究所を正規販売店として迎えることを発表しました。 これにより、三菱総研グループの株式会社アイネスとの3社連携で、企業向け…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集