「digglue」がマテリアルリサイクルを加速させる新サービス「MateRe:」をリリース

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2022年6月30日、株式会社digglueは、新サービス「MateRe:(マテリ)」のベータ版をリリースしたことを発表しました。

「MateRe:」は、マテリアルリサイクルを加速させるサービスです。

事業活動に伴う排出データである廃棄マニフェスト情報・日々の排出・廃棄情報などを登録することで、排出内容(有価買取情報含む)やマテリアルリサイクルによって削減されるCO2排出量のレポートを提供するサービスです。

また今後、排出される資源(素材、マテリアル)を再生利用可能な高付加価値材としてリサイクルするため、排出事業者とリサイクラーをマッチングする排出物の売却支援機能を提供する予定です。

廃棄物は産業廃棄物と一般廃棄物に大別されます。産業廃棄物とは事業活動によって生じる特定の廃棄物のことで、一般廃棄物はそれ以外の廃棄物のことです。

2019年度の産業廃棄物の総排出量は3億8,596万トンで、一般廃棄物の総排出量は4,274万トンであり、産業廃棄物のほうが圧倒的に排出されていることがわかります。

産業廃棄物の埋め立て処分は、埋立地がなくなり処分に限界がきてしまう、自然環境に悪影響を与える、資源を無駄にしてしまうという課題を抱えています。そのため世界的にリサイクルが推進されています。

リサイクルの方法は大きく分けて、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルの3つがあります。

マテリアルリサイクルとは、廃棄物を新たな製品の原料として再利用するものです。わかりやすくいうと、物から物へと直接リサイクルすることです。

ケミカルリサイクルとは、廃棄物を化学合成により他の物質に変え、それを原料として新たな製品をつくるリサイクルのことです。

サーマルリサイクルとは、廃棄物を焼却する際に発生する熱エネルギーを回収し、発電などに利用するリサイクルのことです。

しかしこのサーマルリサイクルは欧米ではリサイクルとして認識されていません。サーマルリサイクルはたしかに廃棄物の有効活用ではあるのですが、燃やしてしまえば再び利用できなくなってしまうこと、CO2を排出してしまうことなどの課題があります。そのため熱回収は、埋め立て・単純焼却の次の優先度であり、リサイクルの最終手段ともいわれています。

一方で、国内では産業廃棄物の分別・選別のための取り組みが進んでおらず、マテリアルリサイクルの実施に大きな課題があります。そのため産業廃棄物の多くは、混合廃棄物でも問題のないサーマルリサイクルで処理されている現状があります。

digglueはこの課題を解決し、国内においてマテリアルリサイクルを推進していくため事業を展開しています。

SDGs(持続可能な開発目標)は人類として長期的に取り組んでいかなくてはならないことですが、これはビジネスチャンスでもあります。もちろん社会課題を解決しなくてはならないのでハードルは高いのですが、その分資金の援助が受けやすいという面もあります。「冊子版創業手帳」では、様々な起業家のインタビューを掲載しています。先人の思考を知ることは、新たなビジネスの創造・成長にとって役に立つでしょう。

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関連タグ CO2排出量 digglue ESG MateRe: SDGs マテリアル マテリアル・リサイクル リサイクル 株式会社 産業廃棄物 素材
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digglue、「廃棄ゼロ社会」の実現に向け、マテリアルリサイクルを加速させる新サービス「MateRe:」をリリース、排出物・CO2排出量の可視化・レポート機能の提供を開始

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