「カラダメディカ」「丸紅」「エムティーアイ」が働く女性の健康課題の改善を目指す新会社「LIFEM」を設立

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2022年6月28日、株式会社カラダメディカは、丸紅株式会社株式会社エムティーアイと共同で、新会社として株式会社LIFEM(ライフェム)を2022年7月1日に設立することを発表しています。

カラダメディカは、産婦人科向けオンライン診療システム「ルナルナ オンライン診療」と、オンライン診療とオンライン服薬指導の両方を実施できるシステム「CARADA オンライン診療」、体や心の悩みを専門家に相談できる健康Q&Aサイト「CARADA 健康相談」を開発・運営しています。

丸紅は、芙蓉グループの総合商社として、さまざまな事業を展開しています。

エムティーアイは、生理日管理ツール/健康情報サイト「ルナルナ」、バイタルデータをスマートフォンで一括管理できるアプリ「CARADA」などのヘルスケア事業などを展開しています。

カラダメディカ、丸紅、エムティーアイの3社は、2021年7月に業務提携し、働く女性の健康課題改善をサポートする法人向けフェムテックサービス「ルナルナ オフィス」を開発・提供してきました。

今回、新会社LIFEMを設立し、各社のフェムテックの知見を活用し連携を強めることで、さらに働く女性の健康課題改善を企業によって支援する体制の構築を推進します。

今後LIFEMでは、働く女性の健康課題改善に関するサービス提供、健康課題を抱える女性の実態や「ルナルナ オフィス」導入後の効果検証結果などの発信により、女性の健康課題に対する社会全体のリテラシーの向上を目指します。

また、女性のライフステージごとの健康課題の改善や理解促進などを幅広くサポートするための多様なソリューションやサービスを開発・提供していきます。

これまでビジネスの世界は男性主導の構造となっていたため、女性に寄り添ったプロダクトが生まれづらいという課題がありました。

しかしジェンダー平等の意識や女性の社会進出が進み、これまで抑圧されてきた女性たちの声が市場にあらわれるようになってきました。

こういった背景から登場したのがフェムテックです。フェムテックとは、Female(女性)とTechnology(技術)を合わせた造語であり、女性特有の課題の解決を目指す分野です。すでにひとつの市場として確立するほど大きな存在となっています。

フェムテックでは女性の健康面での悩みを解決するようなプロダクトも多数提供されています。

たとえば経血を吸収し、洗うことで繰り返し使えるショーツである吸水ショーツは、新たな生理用品として広く受け入れられています。

生理・月経は女性特有の悩みとして一般的なものではありますが、これまで社会的にタブー視されていた話題のひとつでもあります。

生理周期によって女性は身体的・精神的に不安定になってしまうものですが、このことが社会的に広く知られており、配慮されているとは言い難い状況にあります。

一方で、経済産業省が公表している資料「働き方、暮らし方の変化のあり方が将来の日本経済に与える効果と課題に関する調査(フェムテック産業実態調査)報告書」によると、月経に伴う月経痛や月経前症候群(PMS)により、働く女性の94%は仕事のパフォーマンスに影響があり、45%がパフォーマンスが半分以下になると回答しています。この労働損失は1年間で約4,900億円にあたるとの調査もあります。

そのため女性の生理にまつわる健康課題は社会全体で解決していくべきであるという認識が高まっているのです。

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