注目のスタートアップ

契約審査プラットフォームやAI契約管理システムを提供する「LegalForce」が137億円調達

company

2022年6月23日、株式会社LegalForceは、総額約137億円の資金調達を実施したことを発表しました。

LegalForceは、契約審査プラットフォーム「LegalForce」、AI契約管理システム「LegalForceキャビネ」を提供しています。

「LegalForce」は、自然言語処理などの技術によって、契約類型別のチェックリストと契約書の照合を自動で行い、リスクの可能性がある条文を検出することで、契約書業務を支援するサービスです。

リスクの可能性がある条文の検出以外にも、リサーチ機能、編集機能、構成機能、ナレッジ共有機能、案件管理機能、新旧対照表作成機能、契約書対応件数集計機能などにより、契約業務の品質向上と効率化を実現しています。

2022年3月時点で、2,000社を超える企業・法律事務所に導入されています。

BtoB取引における契約書は非常に重要な存在です。しかし日本の商習慣では両者の信頼感を重視するため、契約書の作成についてあまり積極的ではない企業も存在していました。

しかし契約は口頭での双方の同意があれば成立するため、契約書がないことで「言った言わない問題」が発生してしまうこともあります。これにより将来的に大きなトラブルへと発展し、損失が発生する可能性があります。

そのため大企業はこういったトラブルを未然に防ぐため契約書を作成することを重視しているのです。

そして近年はガバナンス・コンプライアンス意識の高まりにより、スタートアップや中小企業でも積極的な契約書の作成が求められています。

しかし契約書を作成するためには、弁護士などの専門家に依頼するか、専門的な知識を持つ人材を雇用する必要がありますが、スタートアップや中小企業はリソースが少ないため、契約書作成の必要性がわかっていても実行できないというケースも多くあります。

この課題を解決するために登場したのが、AIによる契約書レビューサービスです。

契約書レビューとは、作成した契約書のリーガルチェック(レビュー)を行うことを指します。AIを活用した契約書レビューでは、作成した契約書をAIが自動でチェックしてくれるというものです。

これにより契約書の作成が効率化されますし、雇用する人材も最小限で済むようになります。

また、契約書の作成だけでなく、契約書にまつわる業務全般を効率化する機能によって契約書業務のスピードが向上するため、スピード感のある契約を締結できるようになります。

ビジネスでは様々な法律が関わってきます。近年はガバナンス・コンプライアンスを重視する時代となってきていますので、スタートアップであってもきちんと法律を把握し対策することが肝心です。「冊子版創業手帳」では、創業期における気をつけておくべき法律について詳しく解説しています。また、無料で弁護士などの専門家も紹介していますので、ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI LegalForce LegalForceキャビネ プラットフォーム 効率化 契約 契約書 契約書レビュー 契約書業務 契約業務 審査 株式会社 管理 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

クラウド製品マスター「Lazuli PDP」を提供する「Lazuli」が5億円調達
2022年4月21日、Lazuli株式会社は、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Lazuliは、AI技術を活用したクラウド製品マスター「Lazuli PDP(Product Data…
ニュース・アプリ運営の「スマートニュース」が100億円調達 米国事業加速へ
2019年11月19日、スマートニュース株式会社は、総額100億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ニュース・アプリ「SmartNews」を運営しています。 ダウンロード数は、日米合算で5,0…
中国・日本市場を中心としたペットO2Oプラットフォーム「Petnote」などを手がける「Onedot」が20億円調達
2024年5月14日、Onedot株式会社は、総額20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Onedotは、ペットO2Oプラットフォーム「Petnote」、育児メディア「Babily」、訪日イ…
おまかせ資産運用サービス「SUSTEN」運営の「sustenキャピタル・マネジメント」が15億円調達
2022年3月28日、株式会社sustenキャピタル・マネジメントは、総額約15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 sustenキャピタル・マネジメントは、おまかせ資産運用サービス「SUST…
法務管理クラウド「GVA manage」やAI契約書レビュー支援クラウド「GVA assist」などを手がける「GVA TECH」が8億円調達
2023年7月21日、GVA TECH株式会社は、総額約8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 GVA TECHは、法務管理クラウド「GVA manage」、AI契約書レビュー支援クラウド「G…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集