創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年5月26日VCの「Angel Box」がベトナムの医師と患者向け医療アプリ「MEQUY」を開発する「Lea Bio」に出資

2022年5月13日、株式会社Angel Boxは、Lea Bio株式会社に出資したことを発表しました。
Lea Bioは、ベトナムの医師と患者向け医療アプリ「MEQUY」を開発しています。
来院するまでに、患者・家族にスマートフォンアプリから簡単な事前問診に答えてもらうことにより、診察時の非効率的な業務を削減し、医師と患者が必要とするコミュニケーションの時間の創出や業務効率化を実現するサービスです。
また、アプリから通院する患者の健康チェックを行うことができ、医師がそれを事前にチェックすることで、再診時の無駄を削減したりフォローを行ったりすることが可能となります。
今回の資金は、「MEQUY」のリリースに向けた開発などに充当します。
—
ベトナムは近年の著しい経済の発展によって国際的にも注目されている東南アジアの国です。
経済成長に伴いインフラの整備も行われていますが、医療に関しては大きな課題を抱えています。
ベトナムにおいて医療従事者の人手不足は非常に深刻で、2019年時点ではベトナムの人口1万人に対する医師数は9人、看護師数は14人となっています。APACの水準は、医師14人、看護師30人であるため、どちらも不足していることがわかります。
また、医療リソースの地域による偏りも激しく、全人口の約30%が居住する都市部に、医師の約60%、看護師の55%が集中しています。
地域の市民にとって身近な医療機関であるコミューンヘルスセンターには医師が配属されていないこともあり、多くの患者は都市部の病院に集中して押し寄せることになります。
このせいで都市部の病院は非常に忙しく、特に小児科医は他分野の医師と比べても残業時間が長いという課題を抱えています。その要因は非効率的な書類作業であり、この業務の非効率さから1日に診察できる患者が限られ、来院したのにも関わらず診察できない患者も慢性的に出ています。
Lea Bioは、問診にかかる業務を効率化するアプリ「MEQUY」を提供することで、この課題を解決することを目指しています。
社会課題の解決は、ビジネスとして行えるものもあります。しかしビジネスとして成立させるためにハードルがあることも少なくなく、継続的に資金を必要とする企業もあるでしょう。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。
| カテゴリ | 有望企業 |
|---|---|
| 関連タグ | アプリ コミュニケーション スマートフォン ベトナム 医師 医療 患者 株式会社 業務効率化 病院 社会課題 開発 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年6月27日、EAGLYS株式会社は、TIS株式会社と、資本業務提携を締結したことを発表しました。 EAGLYSは、秘密計算を中心としたデータセキュリティ技術とAI設計技術により、インダストリ…
2022年4月4日、株式会社CASTは、総額4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 CASTは、熊本大学の研究成果である「ゾルゲル複合体圧電デバイス」技術を活用した耐熱性とフレキシブル…
2022年9月15日、株式会社バルカーは、株式会社Ridge-iの株式を追加取得したことを発表しました。 この株式取得により、バルカーはRidge-i創業メンバーに次ぐ、出資比率11.20%の最大の外…
2021年11月24日、株式会社オーディオストックは、総額6億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ロイヤリティフリーのストックミュージックサービス「Audiostock(オーディオ…
2025年7月31日、株式会社スーパーワームは、総額2億8000万円の資金調達を発表しました。 スーパーワームは、昆虫資源を活用したバイオ燃料原料油の製造を手がけています。 バイオテクノロジー(育種・…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
