注目のスタートアップ

レアメタルを使用した次世代エネルギーデバイス向け高性能触媒製品を開発する「AZUL Energy」が1.4億円調達

company

2024年1月31日、AZUL Energy株式会社は、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

白金などレアメタルの代替として利用できる高性能触媒製品を開発する東北大学発スタートアップです。

独自に開発したレアメタルフリーの高性能触媒「AZUL触媒」の事業化を進めています。

「AZUL触媒」は、燃料電池や金属空気電池の空気極における酸素還元反応において高い触媒活性を有しています。さらに、従来の製造プロセスで量産が可能という特徴もあります。

今回の資金調達により、「AZUL触媒」を組み込んだ電極シートの量産化などを進めます。


現代では、数多くの電子機器において充電可能な蓄電池(二次電池)が利用されています。その中でもリチウムイオン電池は電子機器や電気自動車(EV)など、広範な分野で採用されており、重要な製品となっています。

リチウムイオン電池が他の蓄電池と比較して優れている点には、高いエネルギー密度により電池を小型化できること、長い寿命、低い環境負荷などが挙げられます。

一方で、既存のリチウムイオン電池は、過充電・過放電・高温などの条件下で発火や爆発のリスクがあること、複数のレアメタルを利用していること、充電に時間がかかることなど複数の課題を抱えています。

再生可能エネルギーの普及のためにはエネルギーの需給を調整するための蓄電池の低コスト化や高性能化が必要であるほか、EV(電気自動車)の高性能化にとっても蓄電池は重要です。

こうした中、資源に限りがあり、また地政学的リスクがあるレアメタルに頼らず、発火のリスクのない安全な蓄電池のニーズが高まっています。

AZUL Energyは、レアメタルフリーかつ低コストの高性能触媒の事業化を通じ、高性能エネルギーシステムの構築に貢献することを目指しています。

プロダクトの開発や事業の成長には豊富な資金が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AZUL Energy AZUL触媒 BtoB バッテリー レアメタル レアメタルフリー 大学発スタートアップ 東北大学 株式会社 燃料電池 触媒 触媒製品 資金調達 金属空気電池 電極シート
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「OKAN」が離職率を改善するサービス「ハイジ」をリリース
2019年7月17日、株式会社OKANは、「ハイジ」を2019年7月17日にリリースすることを発表しました。 「ハイジ」は、離職の約8割の理由となっている “ハイジーン・ファクター”(衛生要因)に特化…
電通グループの「マイデータ・インテリジェンス」が情報銀行「MEY」のスマホ・アプリをリリース
株式会社マイデータ・インテリジェンスは、「MEY」のスマートフォン・アプリ版の提供の開始を発表しました。 併せて、「情報銀行トライアル企画」を、一般モニター約12,000名、参加企業全10社で、201…
循環に欠かせない回収・選別・再流通の仕組みの構築・データ化・トレーサビリティをワンストップで提供する「ECOMMIT」が資金調達
2023年1月31日、株式会社ECOMMITは、資金調達を実施したことを発表しました。 ECOMMITは、循環型社会の実現に必要となる回収・選別・再流通の仕組みの構築・データ化・トレーサビリティをワン…
顧客対応業務をビジネス機会創出の場に変えるプラットフォーム提供の「ジーネクスト」が3.2億円調達
2019年10月9日、株式会社ジーネクストは、総額3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 顧客対応窓口に特化した、インシデント/クレーム情報を活用する「生活者共創(Co-Creat…
勤務スケジュール最適化クラウドシリーズ「Optamo」やEV導入支援事業などを展開する「モーション」が2.5億円調達
2023年9月1日、株式会社モーションは、総額2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 モーションは、勤務スケジュール最適化クラウドシリーズ「Optamo(オプタモ)」や、次世代モビ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集