注目のスタートアップ

養豚経営管理システム「Porker」提供の「Eco-Pork」が6億円調達

company

2022年4月22日、株式会社Eco-Porkは、総額約6億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Eco-Porkは、養豚経営管理システム「Porker」を開発・提供しています。

AI・ICT・IoTの3つのテクノロジーにより、生産管理と環境負荷の改善を実現するシステムです。

これにより、養豚農家の作業効率改善、生産性改善、疾病対策などを支援しています。

今回の資金は、すでにリリース済みのセンシングAI/IoTの最終化、豚体調管理サービス・農場環境制御などAI制御IoTの研究開発・サービス化に充当します。

センシングAI/IoTの最終化により生産の予測管理が可能となります。

世界的な人口増大により、早くて2030年にはタンパク質の需要と供給のバランスが崩れ始めると予測されています。

この危機をタンパク質危機と呼びます。世界では畜産の倫理性と環境問題が取り沙汰されており、新たなタンパク質の開発・提供が進んでいます。

一方で、国内の畜産は農業の総産出額の約3割を占め、そのうち養豚は約2割を占めています。養豚産業の産出額は約6,600億円(2020年)であり、これは即席麺市場やライブエンターテインメント市場などとほぼ同等の規模です。

将来的には代替肉などのシェアが拡大し畜産は徐々に縮小していくと見られますが、一気に市場が消失するということにはならないでしょう。

畜産の環境負荷としては、ウシが二酸化炭素の約28倍の温室効果のあるメタンガスをげっぷとして放出するため、大きな課題として認識されています。一方でブタはウシほどメタンガスを排出しないことがわかっています。そのため、長く肉を食べていくためには、将来的に養豚が注目されることもありえます。

Eco-Porkは、持続可能な養豚と養豚産業の環境負荷の低減を実現するために「Porker」を提供しています。

業務効率化はすべての領域において重要です。創業期はなにもない状態からはじまるため、最新のシステムを導入するのにうってつけです。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備について詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI ICT IoT 株式会社 生産管理 畜産 管理 経営管理 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

会話AIエージェントを開発する「エキュメノポリス」が2.5億円調達
2025年3月10日、株式会社エキュメノポリスは、総額2億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エキュメノポリスは、言語学習支援サービス「LANGX(ラングエックス)」を開発・提供して…
においセンシングデバイスやAIクラウドソフト「iinioicloud」を提供する「レボーン」が2.2億円調達
2024年6月6日、株式会社レボーンは、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 この資金調達により、累計調達額は7億円となりました。 レボーンは、においセンシングデバイスやAI…
「リアルテックファンド」が細胞の再生を司るオートファジーの社会実装を目指す「AutoPhagyGO」に出資
2022年6月14日、リアルテックホールディングス株式会社は、株式会社AutoPhagyGOに投資を実行したことを発表しました。 AutoPhagyGOは、大阪大学の吉森研究室に蓄積されたオートファジ…
法人カード「バクラクビジネスカード」が3Dセキュアに対応し正式リリース
2022年9月21日、株式会社LayerXは、「バクラクビジネスカード」において、3Dセキュア(本人認証)に対応し、正式版としてリリースしたことを発表しました。 「バクラクビジネスカード」は、利用料無…
専門知識の情報発信・販売を行うソーシャルコマースプラットフォーム「pippin」運営の「EC-GAIN」が6,500万円調達
2021年8月18日、株式会社EC-GAINは、総額6,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ソーシャルコマースプラットフォーム「pippin(ピッピン)」を運営しています。 2,500…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集