注目のスタートアップ

同世代と趣味でつながる音声コミュニティ「Yay!」など運営の「ナナメウエ」が16億円調達

company

2022年4月6日、株式会社ナナメウエは、総額約16億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ナナメウエは、同世代と趣味でつながる音声コミュニティ「Yay!」、コンテンツモデレーションAPIプラットフォーム「Posmoni」を展開しています。

「Yay!」は、同世代の人と趣味趣向でつながり、グループで音声通話を楽しむことができるコミュニティサービスです。

今後、「Yay!」のコミュニティ上にトークンエコノミーを形成し、インセンティブ構造を構築することで、利用者がサービス運営に直接関与できる新たな居場所として構築することを目指します。

今回の資金は、「Yay!」の機能開発・トークンエコノミーシステムの構築、新規ユーザーの獲得、認知拡大、マーケティング強化、人材採用・育成体制の強化、ガバナンス強化、NFTコミュニティへの貢献などに充当されます。

米国発の音声SNSアプリであるClubhouse(クラブハウス)が日本の著名起業家や有名人に広まり大きく流行したのが2021年1月のことです。Clubhouseでは、完全オープン、つながりのある人のみのソーシャル、選んだ人のみのクローズドの3種類の部屋を作ることができ、その部屋でグループによる音声コミュニケーションを楽しむことができます。

米国でも有名人を中心に流行し、のちにTwitterやFacebookなどもClubhouseを真似た機能を搭載することになりました。

音声コミュニケーションは、感情などが伝わりやすいこと、声は千差万別であり個性があること、ながら聞きできること、コンテンツ作成がテキストや動画などよりも簡単なことなどのメリットがあります。また人間にとってもっとも親しみ深いコミュニケーション手法でもあります。

「Yay!」はそのような音声コミュニケーションを主軸としたSNSです。同世代×趣味からユーザーやコミュニティを探すことができることを特徴としています。

近年はブロックチェーン技術の登場により、民主的なコミュニティを構築する動きも活発化しています。

一方で、ナナメウエは暗号資産は投機的な側面が強く、コミュニティの基盤として利用するには不安があると考えています。そのため、まずユーザーが日常的に使いたいと思えるコミュニティを形成しバーチャルでの活動を豊かにすることで、暗号資産を保有してもいいと思えるようなものにする必要があると考えています。

今回の「Yay!」へのトークンエコノミーの構築はこうした考えにもとづいています。たしかにトークンエコノミーが構築されたコミュニティで大きな成功を収めている例はあまり確認できません。ナナメウエの取り組みがどのような道のりを歩んでいくのか注目が必要です。

大きな機能の開発には資金調達が重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Posmoni SNS Yay! コミュニティ トークン・エコノミー ナナメウエ ブロックチェーン 暗号資産 株式会社 資金調達 趣味 通話 音声
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

バックオフィス向けクラウドサービス「ジンジャー」提供の「jinjer」が51億円調達
2022年3月23日、jinjer株式会社は、総額約51億円の資金調達を実施したことを発表しました。 jinjerは、バックオフィス向けクラウドサービス「ジンジャー」シリーズを提供しています。 人事労…
クイックコマース「AMo」を展開する「クイックエクスペリエンス」が13億円調達
2023年1月17日、クイックエクスペリエンス株式会社は、総額13億円の資金調達を実施したことを発表しました。 クイックエクスペリエンスは、クイックコマース「AMo」を2022年6月から展開しています…
ノーコードのガイド・ナビゲーションツールを提供する「テックタッチ」が17.8億円調達
2023年1月11日、テックタッチ株式会社は、総額17億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 テックタッチは、ノーコードのガイド・ナビゲーションツール「テックタッチ」を提供しています…
誰でも弾ける楽器「インスタコード」を体験できるショールームが秋葉原の「SEEKBASE」にオープン
2021年5月7日、InstaChord株式会社は、2021年5月14日から16日までの3日間、「インスタコード」を体験できるショールームを、JR秋葉原駅高架下の商業エリア「SEEKBASE」にオープ…
クラウド型AI乗合配車システム「Noruuu」を提供する「REA」と「JRA西日本グループ」が資本業務提携
2023年4月14日、株式会社JR西日本イノベーションズは、株式会社REAに出資を行い、同時に西日本旅客鉄道株式会社がREAと業務提携契約を締結したことを発表しました。 REAは、クラウド型AI乗合配…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集