注目のスタートアップ

最終面接で不採用になった学生を他社に推薦するスカウト型サービス「ABABA」が6,000万円調達

company

2022年2月8日、株式会社ABABAは、総額6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

新卒対象スカウト型サービス「ABABA」を運営しています。

最終面接で不採用になった学生だけをスカウトできることを最大の特徴としています。

どの企業の面接を受けたのかがわかるため、自社に合った学生をスカウトすることができます。

また不採用になった学生を推薦する側の企業は、学生に寄り添う企業としてPRでき、企業ブランディングに役立てることができます。

採用活動では長年の習慣から新卒一括採用が続いていました。

学生としてはごく短い期間に人生の方向性を決める必要があること、失敗してしまったら後がないという極度のストレスがかかる状況に置かれるなど様々な不安がつきまといます。

こういった不安な状況は鬱を招くことが多く、就職活動経験者の7人に1人が鬱を患っているというデータもあるようです。

近年では働き方改革や人手不足などから、採用活動も変わりはじめており、新卒一括採用を廃止する企業も出てきました。

また就活ポータルサイトだけでなく、スカウトサービスや、新卒紹介サービス(就活エージェント)についても新しいサービスが出てきており、これらを活用する学生も増えてきています。

企業側の新卒一括採用のデメリットは、選考に大きな負担がかかることが挙げられます。

新卒一括採用は、多くの学生を集めることで分母を増やし、優秀な人材を見分けて採用するという手法でした。

まず優秀な人材を見分けることに大きな労力がかかります。また、面接などに関するスキルがない、もしくは低い場合、自社にマッチした学生を採用できず、ミスマッチとなってしまうことも大きな課題のひとつです。

こういった課題を解決するため、企業では採用活動の変革が推進されており、新たな採用プラットフォームを手がけるスタートアップがいくつも登場しています。

「ABABA」は、最終面接に進んだものの、カルチャーフィットや人員削減などの理由により採用されなかった学生のみをターゲットとしたユニークな採用プラットフォームです。

最終面接まで進んだということはそれだけ優秀であるという証拠でもあり、また近い特徴を持った企業の面接を受けている学生であれば自社とマッチする率も高いため、効率的な新卒採用を実施することができるでしょう。

また、最終面接まで進んだのに落ちてしまったという学生のストレスを、他社に推薦するということによってを大幅に軽減することができます。

企業・学生共に大きなメリットのある採用プラットフォームであり、また最終面接落ちの学生のみをターゲットとしているため、他の採用プラットフォームと併用する企業が多そうであることも、今後の成長を予感させられます。

人材の採用は企業の成長にとって重要です。しかし創業期の人材採用は大きな投資のため失敗ができません。「冊子版創業手帳」では、創業期における人材採用のノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ABABA スカウト ブランディング 人材 学生 就活 採用 新卒 株式会社 資金調達 面接
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

テレワーク人材マッチング・プラットフォーム運営の「Remoteoffer」とオンライン秘書サービス提供の「your team.」が業務提携
2020年10月16日、株式会社Remoteofferは、your team.と業務提携契約を締結したことを発表しました。 Remoteofferは、リモートワーク・テレワーク人材に特化したSaaS型…
宇宙バイオ実験サービスを開発する「IDDK」が2.4億円調達
2023年12月4日、株式会社IDDKは、総額2億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 IDDKは、光学技術と半導体技術の融合により従来の顕微鏡とは全く異なる原理の革新的な顕微観察技…
経頭蓋電気刺激を搭載したデバイスを開発する「Ghoonuts」が資金調達
2021年11月1日、Ghoonuts株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ニューロサイエンス(神経科学)によって人間の能力を向上させる技術を開発しています。 集中力の向上や、スポーツ・…
プライバシーマークの新規所得・更新を請け負う「Pマーク・リモート完結取得プラン」サービス提供開始
2020年6月8日、株式会社ユーピーエフは、「Pマーク・リモート完結取得プラン」の提供を開始したことを発表しました。 「Pマーク・リモート完結取得プラン」は、遠隔サポートのみでプライバシーマーク認証の…
持続可能なイカ養殖システムを開発する「Kwahuu Ocean」が資金調達
2024年11月25日、Kwahuu Ocean株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 Kwahuu Oceanは、持続可能なイカの養殖システムを開発しています。 沖縄科学技術大学院大学(…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集