「三井住友海上火災保険」がM&A仲介サービス展開の「トランビ」と提携し中小企業M&A向け保険の提供を開始

tips

2021年10月22日、三井住友海上火災保険株式会社株式会社トランビは、「M&A後押し保険」の提供を開始したことを発表しました。

「M&A後押し保険」は、トランビが運営するM&Aプラットフォーム「TRANBI」の利用プラン「TRANBIビジネス」・「TRANBIエンタープライズ」の加入者向けの保険サービスです。

M&Aや事業承継の取引対象となる会社・事業の財務諸表に関し、取引完了後1年以内に財務デューデリジェンスで対象とした項目に不備が発見された場合、弁護士などの専門家に相談する費用などを補償するものです。

「TRANBIビジネス」・「TRANBIエンタープライズ」に加入している会員は自動的に補償されます。

日本国内の企業数の99%以上は中小企業が占めています。

この中小企業では、経営者の高齢化が進み、後継者不足が深刻な課題となっています。

企業の廃業には多くのデメリットがあり、たとえば山間の地区など働き口の少ない場所であればその地区の就職先が減ってしまいますし、貴重なノウハウを有していた場合はそれが失われてしまうということになります。

また、黒字経営にも関わらず廃業せざるを得ないといったケースもあり、そのような企業を減らすためにも事業継承が推進されています。

従来までは事業継承というと、子や親戚に継いでもらう親族内継承や、次期経営者候補して育てていた従業員に継いでもらう従業員継承といった方法がとられていました。

しかし親族内継承や従業員継承では、経営者としての育成が必要となり、準備ができていない経営者も多く存在します。

そこで近年、第三者への事業継承の方法としてM&Aが注目されています。

M&Aでは第三者に株式を売却し、会社・事業をまるごと引き継いでもらうという形で事業継承を行います。

事業内容が変わらないことや、従業員を解雇しなくてすむこと、売却益が得られることがメリットとなっています。

M&Aでの事業継承は売り手企業にとっては多くのメリットがある方法です。

買い手側にとっても、すでに完成されている事業を引き継げるため、ビジネスを軌道に乗せる必要がないことや、設備がすでに整っていることなどのメリットがあります。

買い手側のリスクとしては、財務関連などで想定外の不備があった際の対応などが考えられます。

このリスクが低くなれば、今後もっとM&Aによる事業継承は増えていくでしょう。

事業継承は、起業のひとつの方法として注目されています。しかし事業継承はゼロからの起業とはまた違ったノウハウが必要となります。創業手帳は、無料で創業コンサルティングを行っています。また、起業家や専門家の生の声を基に記事化した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」も無料で発行しております。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ M&A TRANBI トランビ 三井住友海上火災保険 事業継承 保険
事業承継手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

オンラインM&Aマッチング・プラットフォーム運営の「M&Aクラウド」が2.2億円調達
2020年6月24日、株式会社M&Aクラウドは、総額約2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 オンラインM&Aマッチング・プラットフォーム「M&Aクラウド」を運営しています。 オン…
自社ブランドの立ち上げ・育成や共創型M&Aを展開する「MOON-X」が34億円調達
2022年12月1日、MOON-X株式会社は、総額34億円の資金調達を実施したことを発表しました。 MOON-Xは、自社ブランド事業、他社ブランドの成長支援・DX支援事業、共創型M&A事業を展開してい…
未上場会社向けの資本政策コンサルティングなど展開の「SOICO」がM&Aプラットフォーム提供の「Decillion Capital」と業務提携
2021年8月3日、SOICO株式会社は、Decillion Capital株式会社と、業務提携契約を締結することを発表しました。 SOICOは、上場企業の株式報酬制度やIPOを目指す未上場会社向けの…
中小企業向けの新型M&Aサービス「M&Aバザール方式」を運営する「M&Aバザール」が8,500万円調達
2023年12月4日、株式会社M&Aバザールは、総額8,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 M&Aバザールは、中小企業向けのM&Aサービス「M&Aバザール方式」を開発・運営しています。…
「事業承継・引継ぎ補助金(5次公募)」公募要項開示・Webサイト開設
事業承継・引継ぎ補助金 事務局は、中小企業生産性革命推進事業「事業承継・引継ぎ補助金(5次公募)」に関して、公募要項等を開示したこと、各種情報および公募要領の取得が可能なWebサイトを解説したことを発…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集