注目のスタートアップ

コーヒーのサブスクリプションサービス運営の「POST COFFEE」が1.5億円調達

2021年7月13日、POST COFFEE株式会社は、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

コーヒー豆をポストに届けるサブスクリプションサービス「PostCoffee」を運営しています。

簡単な質問に答えることでAIがユーザーに合ったコーヒー豆を提案するほか、届いたコーヒー豆にフィードバックを送ることで、好みが最適化されていくことを特徴としています。

届けるコーヒーはすべてスペシャリティコーヒーで、常時30種類以上を取り揃えています。

引受先である、コーヒー器具メーカーの株式会社ハリオ商事とは、コーヒー周辺器具の商品開発や、おうちコーヒーを広めるための協業を行います。

今回の資金は、デジタルとリアルをシームレスにつなぐプロダクトの機能拡充、新規事業開発、組織体制の強化に充当されます。

日本国内のコーヒー業界の市場規模は約2兆9,000億円と巨大な市場となっています。

またコーヒーを飲む場所をみると家庭で飲む人が圧倒的に多く、喫茶店事業所が減少傾向にあることも踏まえると、今後も家庭でのコーヒー消費量が増えることが予測されます。

新型コロナの影響により家庭でコーヒーを楽しむ人も増えていると考えられているため、サブスクリプションサービスなど家庭向けのコーヒーサービスの動向に注目が必要です。

新規事業の開発には、自社の強み・弱み、市場の機会・驚異を分析することが重要です。「冊子版創業手帳」では、事業を分析するためのフレームワークを掲載しています。自社の強みや市場の機会を明らかにすることで、ブルーオーシャンを見つけだすことができるはずです。

POST COFFEE株式会社代表取締役 下村領氏のコメント

今回のニュースにつきまして、POST COFFEE株式会社代表取締役 下村領氏よりコメントが届きました!

下村領(しもむらりょう)
2005年、株式会社HERETICを創業。デジタルクリエイティブの制作、システム開発の事業を主軸に、自らもデザイナー兼エンジニアとして第一線で活躍。並行して2012年5月モバイルチケッティングサービスを展開するスタートアップのCTOに就任。その後2015年に事業売却。2013年7月渋谷区富ケ谷にMAKERS COFFEEをオープン。自身もバリスタとして店頭に立つ中で課題感を覚え、その後2018年9月にPOST COFFEE株式会社を設立。

ーこの事業を始めた経緯について教えてください。

下村:クリエイティブの制作会社を16年経営し、その間、渋谷の方でコーヒー屋を3年やっておりました。コーヒー屋では自らもバリスタとしてお客様にコーヒーを振る舞っていたのですが、そこで大きな気付きを得ます。それが「美味しいコーヒーをほとんどの人が知らない」ということでした。そこでそれまで培ってきたノウハウを使い、爆速で美味しいコーヒーを広めることはできないかと考えるようになり、PostCoffeeの立ち上げへと至りました。

ー今回の資金調達について、どのような反響がありましたか?

下村:SNSのスタートアップ、ベンチャー、アーリーアダプター層で話題となりました。すでにユーザーとなっていただいている方からは期待の声をたくさんいただきました。また今回、新規の株主としてグローバルコーヒー器具メーカーのHARIOが入っていることもあり、そのシナジーの可能性について言及している方もチラホラと見かけました。

ー今後どのような事業展開をしていきたいと考えているか、教えてください。

下村:直近ではユーザー体験をさらにより良いものにするために、ネイティブアプリのリリースや機能強化を計画しています。また、そのための組織、体制づくりについても力を入れていく予定です。その先では、サブスク会員以外でもコーヒーを購入できるようなマーケットプレイスの構築、そしてアジア圏への展開を考えています。

ー今後の展開が楽しみです。ありがとうございました!
カテゴリ 有望企業
関連タグ POST COFFEE PostCoffee コーヒー サブスクリプション ポストコーヒー 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「learningBOX」と「チェンジ」が共同でeラーニング教材における新サービス「KaWaL診断 × learningBOX」の提供を開始
2023年6月16日、learningBOX株式会社と株式会社チェンジは、eラーニング教材における新サービス「KaWaL診断 × learningBOX」の提供を開始したことを発表しました。 lear…
エンターテインメントコンテンツの企画・製作を手がける「カルチュア・エンタテインメント」と「学研ホールディングス」が資本業務提携
2023年7月3日、カルチュア・エンタテインメント株式会社は、株式会社学研ホールディングスと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 カルチュア・エンタテインメントは、カルチュア・コンビニエンス…
長期滞在型ホテル「SECTION L」などを運営する「セクションL」が2.5億円調達
2022年9月27日、株式会社セクションLは、総額2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 セクションLは、自社ブランドの長期滞在型ホテル「SECTION L」の運営や、省人化ソリュ…
クラウドソリューション事業やモビリティ事業などを展開する「クララオンライン」が資金調達
2022年9月29日、株式会社クララオンラインは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社筑邦銀行が出資する「ちくぎん地域活性化投資事業有限責任組合」です。 クララオンラインは、クラ…
栄養士監修の手作りお弁当注文サービスを運営する「PECOFREE」が資金調達
2023年8月7日、株式会社PECOFREEは、資金調達を実施したことを発表しました。 PECOFREEは、栄養士監修の手作りお弁当注文サービス「PECOFREE(ペコフリー)」を運営しています。 学…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集