価値観に合う社風の企業を紹介する求人サービス「mitsucari」の運営元が1.5億円調達!

tips

2018年11月29日、株式会社ミライセルフは、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

求職者の性格や価値観などの人柄と会社の社風との相性から求人のマッチングを行う転職サービス「mitsucari」や、AIが企業の社風と応募者の相性を診断する「mitsucari適性検査」を運営しています。

今回の資金は、「mitsucari」のプロモーションや機能改善の推進、企業向けの新規事業への取組みに充当されます。

株式会社ミライセルフ 代表取締役 表 孝憲氏のコメント

株式会社ミライセルフ 代表取締役 表 孝憲氏より、コメントが届きました。

ー起業の経緯について教えてください。

前職のモルガン・スタンレー証券株式会社でセールスを担当する傍らで携わっていた面接官としての失敗がきっかけです。

会社全体のリクルーティングコミッティーリーダーという役割にもなりましたが、「この人は素晴らしい」と思って採用した方があっさりやめてしまう出来事があり、採用時に付けた点数と入社2年後のパフォーマンスの相関を計算してみることにしました。
その結果、私の面接の評価は入社後のパフォーマンスに相関がないことが分かり、「私の見抜く力はそんなにないものか」と愕然としたことを今でも覚えています。

モルガン・スタンレー証券を退社して、2015年の夏からUC Berkeleyのビジネススクールへ留学しました。社内政治の授業を受け持っていCameron Anderson教授と、授業の合間にオフィスに伺って様々な議論をする中で「社風を可視化し、相性の良い会社で働くことで勤続日数が改善する」などの結果が報告された論文を紹介してもらいました。
「このレポートの内容はビジネスになるのでは?」と話しかけたところ、Cameron Anderson教授から「サポートしてあげるからやってみたらいい」というお言葉をいただき、事業開始の1つのきっかけになりました。

留学中には、投資家はもちろん、多くの起業家たちと接しました。自分のやりたいことを明確に理解し、熱く語る起業家たちの姿に私の心が震えました。「自分だったら何がしたいんだろう?」と自問して出した答えが「本当に合った仕事にである場所を作ること」でした。

ー今回の資金調達の目的はなんでしょうか?

2018年6月から開始した求人マッチングサービス「mitsucari」の認知・事業拡大や新規事業の開発に向けて、販促予算の増加や人材の拡充が目的となります。

上司や同僚との人間関係や社風との相性に悩む方が非常に多いのに対して、テクノロジーを使えば解決できると認知されていないのが現状です。

何百万社もある会社の中から、自分にあった会社を探し出すことは非常に困難です。テクノロジーを使って自分に合った会社を探し出すことができると分かれば、企業と労働者を不幸にする入社後のミスマッチを防げるだけでなく、自分らしさを発揮して活き活きと働くことができる社会の実現につながると考えています。

ー今回の資金調達について、反響はありましたか?

資金調達や今後の事業展望について、取材の依頼を頂いております。また投資家だけでなく、起業仲間やお客様、友人たちからお祝いの言葉を頂いております。

ー起業家へのメッセージをお願いします。

とにかくアイディアを形にして声に出して沢山の人に伝えて下さい。応援してくれる人が現れ、様々な出会いがアイディアを磨いてくれるはずです。ただその出会いはもしかしたら100回の挑戦をしても現れず、101回目かもしれません。諦めずに挑戦を続ける、そして続けられるものに取り組む。皆さんが心から好きなものに関わり、解きたい課題に挑むことでいっしょに面白い世の中にできたら嬉しく思います。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ AI
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

リスティング広告運用代行サービス提供の「グラッドキューブ」が1.5億円調達!
平成30年2月20日、株式会社グラッドキューブは、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 インターネット広告運用代行および人工知能搭載のウェブサイト解析ツール「SiTest」…
チャットボット/LINE拡張プラットフォーム「KUZEN」を提供する「コンシェルジュ」が資金調達
2023年6月28日、株式会社コンシェルジュは、資金調達を実施したことを発表しました。 コンシェルジュは、チャットボット/LINE拡張プラットフォーム「KUZEN(クウゼン)」を提供しています。 LI…
画像認識・動画解析アルゴリズムの提供やDX支援を展開する「ACES」と「パーソルプロセス&テクノロジー」が業務提携
2022年8月17日、株式会社ACESは、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 ACESは、ヒトの認識・解析を行うヒューマンセンシング技術などの画像・映…
大阪・関西万博 落合館のコンテンツを制作する「サステナブルパビリオン2025」が資金調達
2023年9月14日、株式会社サステナブルパビリオン2025は、資金調達を実施したことを発表しました。 サステナブルパビリオン2025は、落合陽一プロデューサーによる大阪・関西万博シグネチャーパビリオ…
育児記録アプリ運営・育児サポートAI開発の「ファーストアセント」が資金調達
2020年1月27日、株式会社ファーストアセントは、資金調達を実施したことを発表しました。 育児記録アプリ「パパっと育児@赤ちゃん手帳」を運営しています。 赤ちゃんの行動や、身長・体重、病気、体温、予…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集